大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(9101)日本郵船/日記(比)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20190920200155j:plain

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

日本郵船とその他

株価

4480円(人々は、ながらく塞いでいた蓋を勢いをつけて突破してきてる。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 9101 9104 9110 6178
企業名 日本郵船 商船三井 NSユナイテッド海運 日本郵政
市場 東証一部 東証一部 東証一部 東証一部
業種 海運 海運 海運 サービス
時価総額(億) 7618.5 5380.0 549.7 42025.5
株価 4480 4460 2293 933.9
決算期 2022/03予 2022/03予 2022/03予 2022/03予
予想売上(億) 15,000.0 10,600.0 1,460.0 106,000.0
予想営業利益(億) 660.0 280.0 106.0 7,300.0
営業利益率 4.40% 2.64% 7.26% 6.89%
予想純利益(億) 1,400.0 900.0 80.0 3,400.0
売上成長率(年複利/期間) -2.4%/15年 -2.6%/15年 2.2%/15年 -4.4%/8年
EPS成長率(年複利/期間) 5.2%/15年 -2%/15年 -0.7%/15年 -4.2%/8年
BPS成長率(年複利/期間) -0.8%/14年 -0.5%/14年 6.9%/14年 0.4%/7年
PER 5.40 5.93 6.75 11.11
PBR 1.21 0.92 0.56 0.27
ROE 22.4% 15.5% 8.3% 2.4%
ROA 6.6% 4.3% 3.0% 0.1%
配当利回り 4.46 3.36 - 5.35
配当性向 24.1% 19.9% #VALUE! 59.5%
総資産(億) 21254.8 20955.6 2707.6 2977381.3
自己資本(億) 6253.3 5777.8 964.0 137943.6
自己資本比率(%) 29.4 27.6 35.6 4.6
一言感想 減収も利益維持 減収も利益確保 停滞蓄財 利益維持も衰退

 今週は比較。市場統計推移記録表で4/1と5/21比較をしてROEが上昇かつ10%以上(該当525銘柄)のもので増配かつ配当利回り3%より上もの(該当51銘柄)からきになったものをチョイスして比較します。資産効率が一定以上かつ伸びているもので増配かつ配当利回り高めを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2021年05月25日取得。日本郵船。三菱系海運会社。比較に海運。ゲストにぜんぜん違う会社だけど名前は似てる郵便局。

日本郵船

業績

 世界2位の日本を代表する海運会社で三菱の源流。株主的に三菱系の比率は小さいけど。

長期に売上も利益も伸びてるとも言えないシクリカル。大きくは2004~2009年までに大きく売上を伸ばしてここで売上2.5兆に営業利益2000億くらいでここがまずピーク。その後売上は足踏みというか落ちる感じで薄利で赤字もちらちら。いちど2015年くらいにまた増収にきたけど利益は薄利でなかなか厳しそう。その後はずっと減収傾向なんですが、利益率が上がる形で2020、2021と増益に来てます。

2020年は定期船事業が黒字化で利益貢献してますね。

f:id:kamomenotoushi:20210525201303p:plain

2021年はなんか定期船事業がやたら経常利益出してますね。なんか持分法による投資利益で1500億くらいでてるのでこれですかね。どのみちあまり永続性はないきはするところ。

f:id:kamomenotoushi:20210525201349p:plain

そんなところで、目先減収傾向も増益で来てるんですけど、この投資利益によるところが大きそうで、計画レベルの営業利益率は原価率85%以上で4.5%ほどで高収益とも言い難く、実際各部門も収益性たかいようには見えなく、基本的には競争優位性とかもつタイプではなく外部環境にも左右されながら厳しかったりときには利益が出たりするような。

・・・なところですが、目先その経常利益が出たこともありEPSもはねていてROEROAなどがめっぽう高い水準だったりします。営業利益とかはおいといてこの利益水準を維持するならなかなか面白くなりそうですが・・ちょっと事業自体の強さとかは自分だとみえないかな。

 

財務

 2016年位から資産は伸びずリストラ局面。2017年など特損切って固定生産も切ってますね。それでPLとしても減収傾向。

要するに2017年くらいからBSもPLもリストラをすすめているということですね。それでその成果か営業利益とかは出始めているということになりそうです。

売上ではまだ減収の計画でまだリストラ局面は続きそうな印象。

で、財務的にも自己資本比率は低く、借り入れもも多く端的に財務は悪いです。これは海運自体がそういう傾向ありますが。ただ有利子負債も減ってきてて財務良化はみてとれます。

 

CF

 営業CFは出るのだけれども投資がかかるというかたぶん船とかですけど、投資をするとあまりFCFが出ないという構造。

で、2018年位から大きくは2015年以降くらいは有形固定資産の取得は低い水準。割と設備投資は抑えてる傾向がありますね。

それでここ2年はFCFもでてますね。営業CFも出てるのでこれはわりといい傾向には。続くとなかなか良い展望もありそうな。

目先大きく増配。無理してる気もするかもですが全然。今くらいの利益水準なら余裕です。落ちても手持ち現金とかからは行けそうですがたぶん財務も悪いし払いたくないかなあってところ。実際無配とかもしてます。

 

商船三井

業績

これも日本郵船と似たような業績推移。近年減収傾向。こっちは営業利益はより厳しそうで目先通期決算も赤字ですね。

ただ経常利益も純利益も大きくな黒字で持分法による投資利益による貢献が大きいと。

ONEによるものみたいですね。

www.nikkei.com

事業概要 | ONE

というわけで本体は厳し目だけど持ち分子会社のコンテナのONEがコンテナ活況でもうかってなんとかなってるという状況。

計画でも近い水準になるとしてますね。

あとは原価率は日本郵船とかより高い水準でこのあたり日本郵船より非効率なようには見えます。ここらでより薄利な感じになってそうですね。

財務

 資産は伸びるより減ってますがリストラで効率化すすめているというよりは現状維持感ありますね。財務もわるいとしか言いようもなく基本厳し目。まあ大手でインフラ気味だし潰れるって感じではいまのところないですけど。

 

CF

営業CFでるけど投資もかさみFCFも出てるかどうかも怪しい。

そういう感じに厳し目。ONEが頑張ってこの状況を一変させてくれるかもしれないけどね。 

 

NSユナイテッド海運

業績

 目先かなり株高してるけどここはあまりコンテナ要素ないですね。ONEが子会社だったりもしません。

ここは長期に売上は安定感ありますね。2010年とか減収ですがすぐ盛り返してるし長期に営業赤字ももなく、2013年に特損の純赤字があるくらいでそれをのぞけば長期にゆるやかにBPSくらいは伸びてるかな?って感じ。

やだやはり低ROEで黒字でもBPSは増えないとかも結構ある程度の収益性です。

目先減収減益ですが計画は増収増益ですね。計画は近かったり外れたりでそもそも正確に出すのが難しそうです・・ここで計画通りにいってもなかなか成長とも見れなさそうでつまりそういうのなんというかなら停滞蓄財って話になると思います。

 

財務

長期に地味に資産増。船舶なども増える傾向だし2020、2021で結構増やしましたね。

 財務は悪く有利子負債も大きめ。ただ有利子負債は2014年以降はだいたい足踏みする水準で増えてるわけでもなく資産増もありいちおう財務良化ともみれなくも。

 

CF

 営業CFはでるけど、投資がかさみFCFはでてるのかでてないのかって感じというか出てなさそう。財務CFも調達が多いですね。基本資金繰りは厳しいと見ておくべきか。

日足週足月足の値動き判断

日足であげ
週足であげ
月足でさげてあげ
確認。

評価・売買判断

日本郵船

テクニカル的には、2007年くらいに大相場感でリーマンもあり2007年12760円から2012年までに1320まで下落。その後は大枠でもみ合ってる感じ(3880とかはあるけど)、コロナで結局1091まで行くもコロナ後は一方的な上昇トレンドで目先4655まで。コロナ以後の上昇は相当一方的に押し目らしい押し目もなく。順調さをみてはいるのも。底は3月安値の3575あたりとか。大転換ポイントになりそうな1091は流石に遠いですかね。これで長期もみ合いを抜けて上昇とできるか?みたいな感じですかね。


ファンダ的には、目先減収ながら利益もでてきて、それがわりと高ROEなところですが事業というより投資利益っぽく、永続性はどうかかといって各事業の収益性が伸びてるという感じでもなくぱっとする感じでも。

ですが、財務はリストラが進みCFも投資を抑えつつ出てる感じでこの辺はリストラが進んで利益も出る体質になってきたともみることは。財務CFの良化がPLなどにも出てくるとなかなか見れる感じにはなるかも。計画では一応高めな利益水準を維持です。この一応良化と絶対的には環境に左右されるシクリカルってのを天秤にかけるかんじですかね。

評価。

低PER。目先PER5.4。現状日本郵船としてもっとも低い類のPER水準にはなろうと思います。同時にPBR1.2はPBRでは高水準。つまりいちおう企業良化も折り込みつつ過大な評価は避けてるくらいの水準には見えます。環境良化でも企業良化でもEPS伸びるとかROE維持くらい見るならわりと面白い水準にはなりそうです。そのようになるという根拠がもてるなら。自分はよくわかんない。

減益はあまり良くないかんじになりそう。まあ会社は良化っぽいのでどう考えるかですね。

 

で、ついったで聞いたら情報提供。定期船事業はONEというシンガポールのコンテナ船会社によるところが大きそうとのことで(投資利益はこのONEのものかな)、コンテナ市況の活況によって儲かってて、このコンテナ市況次第で好業績になりそうなんですけど、いまのとろろ好況のみたいです。このコンテナ市況には株価も結構反応するかもですね。

 

 

商船三井

状況は、日本郵船と似てる。 シクリカルで低収益で基本苦しげな本業でその中で共同設立したコンテナ輸送子会社に風が吹いて目先は大きく収益が出てる。

本業に関して言えば、郵船より一枚下か。財務CFも良化とも取れる推移を郵船がしているのに際してこちらは現状維持感。

評価。

郵船より低いPBR0.95で状態を勘案したと思える差がついてる。郵船より状態が悪いので評価が低いのは当たり前だけど同時に期待もされてず減益時の受け身にもつながってるとは。

とはいえ、減益とかだとPBR0.3台とかもあるので減益は普通にまずいんですけど。

と、やっぱりいろいろコンテナ次第。

 

NSユナイテッド海運

海運らしい海運。長期に売上は安定的で利益も赤字にはあまりにならなくBPSくらいは長期にのばしてる。ただ投資が必要で財務は悪くCFも出てるのかでてないのか。いちおうBPSくらいは伸びてるけどCFが厳しい以上なにかあると一気に状態が悪くなるとかも考えられるところでBPS増6.9%/14年はまあ悪くもないけど基本的に蓄財企業としてもあまり筋がいい選択にはなりにくいかなあとは。

 すごく安く買うのなら。

そんなに安くもないという印象のPBR0.55ほど、みると下はPBR0.3とかもありまた上もあるので普通に上も下も。とくにここは特にコンテナとか業績ブースト要因もないのに他の海運につられ上げ感もあるので特に今は手出ししにくいかなとは。もっと釣られるかもしれないとはいえね。

 

日本郵政

上場して一貫して経常収益(売上みたいなもの)が減り続けている。利益は維持というか足踏み感あるけど郵政民営化とはなんだったのか。とかはおもってしまう推移。

 資産は横ばいくらいでBPSも伸びてるのか伸びてないのか位な感じで、いろんな意味で現状維持に一杯で企業価値は上げられてなくささやかに利益出して配当配って終わりって印象。郵政民営化とはなんだったのか。

ずっと株安も続いてたんだけどさすがにPBR0.2を目前に反転上昇感あるのでいいことろがなくたってどこかで反転するという事例にはなりそう。さすが上場からずっと株安だし反転でもまだ上は見れるかもしれない。ちなみにPBRで0.6くらいがいまのところ上限みたいです。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

ひたすら交通事故の怖さを念押しされるビデオとか見せられてたとかありますがそれくらい。

実は目視ギリっぽかったのでメガネデビューしてたんですが、ギリ裸眼で通過してます。くらい言うことがない。

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表