投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。
比較銘柄
研創とその他
株価
403円(人々は、盛り上がるもその後は休憩し続けている。)
各企業の数字と比較しての感想
コード | 7939 | 7821 | 4026 | 7963 |
---|---|---|---|---|
企業名 | 研創 | 前田工繊 | 神島化学工業 | 興研 |
市場 | JQS | 東証一部 | 東証二部 | JQS |
業種 | その他製品 | その他製品 | ガラス土石 | その他製品 |
時価総額(億) | 16.2 | 1095.2 | 148.8 | 100.9 |
株価 | 403 | 3395 | 1610 | 1976 |
決算期 | 2021/03予 | 2021/09予 | 2021/04予 | 2021/12予 |
予想売上(億) | 51.0 | 430.0 | 194.0 | 96.0 |
予想営業利益(億) | 1.3 | 51.0 | 13.5 | 6.8 |
営業利益率 | 2.61% | 11.86% | 6.96% | 7.08% |
予想純利益(億) | 2.8 | 37.0 | 10.0 | 6.4 |
売上成長率(年複利/期間) | 0.9%/14年 | 9.3%/14年 | 0.7%/14年 | 1.6%/14年 |
EPS成長率(年複利/期間) | 4%/14年 | 13.7%/14年 | 28.7%/14年 | 4.7%/14年 |
BPS成長率(年複利/期間) | 3.9%/13年 | 11.2%/13年 | 4%/13年 | 2.6%/13年 |
PER | 5.44 | 28.89 | 14.75 | 15.46 |
PBR | 0.59 | 3.14 | 1.82 | 0.95 |
ROE | 10.8% | 10.9% | 12.3% | 6.1% |
ROA | 4.7% | 6.3% | 5.2% | 3.4% |
配当利回り | 2.48 | 0.65 | 1.86 | 1.27 |
配当性向 | 13.5% | 18.7% | 27.5% | 19.6% |
総資産(億) | 59.1 | 584.7 | 190.8 | 190.0 |
自己資本(億) | 23.6 | 334.7 | 75.2 | 104.7 |
自己資本比率(%) | 40 | 57.3 | 39.4 | 55.1 |
一言感想 | 増収減益傾向 | あげ | びあげ | 停滞 |
今週は比較。銘柄スカウタースクリーニングで10年売上利益成長率5%以上かつPBR0.7以下で抽出(該当60銘柄)したものから気になったものをチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2021年04月02日取得。研創。サインと言うかネームプレートと言うか。比較に建材系。ゲストに研仲間の興研。
研創
業績
このような案内板とか文字盤とか。
リーマン以前には赤字もあったりしますが、リーマン以後は緩やかに売上を伸ばしてきてますね。とはいえ利益は2013年より足踏み感があります。BPSは右肩。
そんな感じで成長はないわけではないが停滞蓄財の部類と見てたほうが近い気はします。
その中で今期3Qは減収減益。計画でも減収減益。これが業績下落トレンドに向かうかどうかがポイントですかね。
「当社が手がけるサイン製品の需要は下半期に偏る一方で、固定費はほぼ恒常的に発生するため、当社は利益が下半期に偏るなど経営成績に季節的な変動があり」という中でやはり今期は苦戦気味で各四半期みても減った分が回復してない感じです。以前の水準に戻るか?は見てたほうがいいかもですね。
財務
2009年以降ずっと資産増の自己資本比率改善。目先まで改善が続いてますね。
借り入れもずっと返してましたが2019年で反転ですね。
固定資産は2020年で増加に向かってますね。投資強化に向かった矢先にコロナにあたった感もありとなかなか運も悪そうですが、コロナ前は設備投資も考えてた感は。
CF
営業CFは安定でしたが2020年はマイナスですね。仕入債務の増が理由なのでさほど問題でもないかな。
2019、2020年で設備投資強化感はありますね。これもあり借り入れ強化ですかね。
2020年で営業CFマイナスで投資もありFCFマイナスですが、それ以前は常にFCF出てる感じで基本安定的に稼げる会社ですね。
ただ借り入れ返済を優先してた感じで配当は渋い感じですね。返済してたものが還元に向かえば大きく還元アップになりそうですが、目先業績後退で借り入れ増やしてますね。
前田工繊
業績
こういうの。
商材はかなり地味だと思いますが、長期にリーマンだろうが震災だろうがほぼ減収なしでほぼ右肩で利益もだいたい売上に応じて伸びてるやつで、利益率も低くなく、この手の企業として相当優秀という印象です。
利益率は低くはないんですが下がる傾向は見られます。販管比率が下がってたが下げ止まり感があり原価率も下がってる感じもないので利益率上昇は今の所期待しづらい気は。
3Qで減益。も、増収だし計画で増収増益。コロナも効いてるかんじでもなくこのへんかなりつおいという印象。
財務
資産増。自己資本比率も高めで有利子負債も低めかな。ただ2019年に自己資本比率低下。みると総資産がぐわっと増えてますね。
2019「2018年10月29日付でフィッシュミール及び魚油の製造・販売を行う株式会社釧路ハイミールを子会社化し、事業領域の拡大を図っております。
海外子会社であるMAEDA KOSEN VIETNAM CO., LTD.においては、取扱製品の拡充により売上・利益ともに伸長しました。同社では、第3、第4工場の稼動による生産拡充を活かして」
M&A熱心ですね。
ろくすけさんのところがわかりやすいですね。
みるとかなり多角化してる様子。それで全体の数字を維持できてるのは凄いところ・・・ではありますが、その中でROEなどは下がってきてるのでそこらをどう考えるかですね。
買収連発にも関わらず財務はほとんど傷ついておらず借り入れなどもほぼないのは特記事項かもしれません。
上の記事の通り買収などはかなりうまくやってるという印象です。それでもROEさがってますけど。
CF
営業CFはだいたい安定。かつ伸びる傾向も認められる。
投資は割と熱心。買収かと思いきや設備投資ですね。特に2019、2020と大きな投資。買収より投資による資産増の影響のほうが大きそうです。で、2019年に大きくファイナンスっぽく。
新株予約権付社債ですね。というわけで、借り入れはないけど社債はありますね。
ただその社債≒現金くらいなので財務に問題があるという水準でも。そんなかんじに現金積んでます。目先まで。たぶん投資とか買収に使ってきそう。
神島化学工業
業績
以下セグメント。建材中心で前田工繊と比べればかなり寂しい利益率。
化成品はそれより利益でて利益ではこちらが主力ですね。
そんなわけでトータルでは低営業利益率で行って6%ででないと2%程度ですね。そしてリーマンなど厳しいときは赤字になってます。が、厳しくもないときは利益はわりと安定してBPSくらいは右肩感はあります。
というわけで停滞蓄財くらいでしょうか。長期に増収が見られなくもないですが。
今期は減収も増益。大きな増益ですね。
化成品のサプリメントなどに使う酸化マグネシウム製品やセラミックス製品の拡販ということで高利益率のマグネシウム製品・セラミックス製品の拡販や各種コスト削減
による収益改善などにより1,041百万円と同365百万円(54.1%)の増益ですね。
アプリメントは巣ごもり需要っぽい気もしますがこれを継続とか成長とかと見るかはポイントになりそうですね。
主力の建材は普通に減収減益。
財務
長期に地味に財務改善。自己資本比率は上がり続けてますが、目先で自己資本比率42%ほどで絶対的には健全と言うほどでも。ただ借り入れは50億程度で返済を止めてますのでこのへんが丁度いいという判断は入ってるかもです。
CF
営業CFは安定的。投資も必要ですがだいたいFCF出てる感じでわりとCFは安定です。
財務CFを2018年以降減らしてて同時に手持ち現金も増える傾向なので借入返済はここまで進めればいいとは思ってそうです。還元はさほど進んでないですが現金は増えだしてるのでそのうち向かうかもですね。もちろん業績悪化がなければですが。
日足週足月足の値動き判断
日足であげてさげ
週足でさげ
月足であげというかもみ合いと言うか
確認。
評価・売買判断
研創
テクニカル的には、2014年に噴火に近い急騰で973まで、それで下落で2016年に260まで。その後は2018年に上げたりもしてるけど、もみ合いと言うかレンジな感じですかね。見方によっては三角持ち合いにもみえますね。そんな中で下は300の上は450くらいですかね。目先の上昇もあって382とかで底にみるのがいいかもしれませんね。
ファンダ的には、長期にじわっと成長で赤字もなく安定的ですが、目先環境悪化すれば業績後退するし、財務改善とともにROE下がるし、あまり競争優位性とか高い収益性を備えているか?というとなかなか微妙。
とはいえコロナ前で設備投資もこなしてきてやはり大きな意味では堅調ではないでしょうか。財務も不安も少なくなり元来FCFも安定的で高い収益性はなくてもやっぱり堅調。まあ目先は後退ですので戻るか?どうかはポイントになりますね。
評価。
成長性は微妙なところでROEも低下傾向もありやはり停滞蓄財以上とみるのはあまり妥当じゃないかもしれない。となるとPBR0.6はあまり安く見るのもどうだろうか。研創としては比較的低評価なんですけどこれもROE低下傾向を踏まえるとあまり楽観するのも。まあでもROEが戻れば楽観してもいいかもしれないとは。
前田工繊
多角化も進め長期に成長してる・・たぶん建材企業。
買収も財務を傷ついてる感じでもなく、むしろ設備投資で財務悪化。とはいえ総合的に財務は悪い水準でもないしCFも安定的でコロナも目先伸びてるという事業領域を考えると安定性ももつ傑出した優良企業。
評価。
PER29とかをどう考えるか。絶対的にもこのPERならもうちょっと上のEPS成長を見込みたいところですし、業種なども踏まえてみるとPER29ほどは相当に高評価とみるべきか。実際前田工繊としてもPER29は完全に高いところで下はPER10以下とかもあるのでそのあたりをどう考えるかですね。さすがに高いと見ておくべきではないか。高いと承知しつつ優秀さも認めて持つのはいいと思いますけどね。
長期に成長がないわけでもないけど、基本的には停滞気味の業績の中で薄利も安定的に利益を出して蓄財が進んでるくらいで悪環境だとたまに赤字のでるくらい・・で、停滞蓄財企業と見てるのが正しい気は。コロナは利益率高いサプリメント関連商品が 売れて増益にきてるけど、これが続くとみるか?が判断分かれそう。サプリメントが続かないとちょっと主力の建材も苦戦気味だし今の利益水準は維持できなさそうな?
評価。
PER15のPBR1.8はこの手の企業としては過剰評価に思える。目先の増益で評価が高くなってるとは推測できるが、サプリメント一本槍でどこまで続くか?とかは言いたくなりますね。いや、半分くらいのPER8のPBR0.9でしょ?ってみると以前はよくあったくらいの水準のようですね。サプリ売れるといいですね。
防塵・防毒マスク大手。防衛省向け独占。環境改善機器や医療・精密機器等も。
ときたらマスクということで医療向けもありコロナど真ん中じゃんってみると、魔が悪いことにコロナ前に2020年1月に暴発気味に急騰してそこで上昇エネルギーを使ってしまった感あり、コロナ後に株高するもなんか勢いが続かずだらだらしてる感じ。
それで2020年は業績は増収+18%の増益+99.6%で弾けて「感染症対策用マスクの医療分野での需要が急増・高止まりして推移し、年度後半からは政府・自治体等からの備
蓄用としての注文も増加しました。そうした需要の増加に対し、当社グループでは、国内外でのフル生産を継続するとともに、群馬テクノヤード内に製造設備を増設し、供給量の拡大に努めました。一方、産業用の防じんマスク、防毒マスクについては、上半期はマスク不足の懸念による仮需が生まれました。第3四半期以降はその反動で、前年同四半期比10%程度の減収」ってことで実際にコロナでマスク売れて儲かりましたにはなってますね。しかし計画で減収減益。会社としては一時だよねって見解を示すところでここでぐんぐん株価あげるかというとなかなかそうもならないってかんじでしょうか。
コロナのマスク特需などを抜きにすると長く微妙に成長してBPSが伸びてるような感じ。いずれにせよ14年複利で売上1.6%のBPS2.6%ほどなどで低調整です。EPSはブレがあり複利は取るタイミングで結構違うのでこれを成長率とみるのは危ういかな。
あとが設備投資が結構かさみFCFは言うほど余裕なさそう。増配余力はそんなになさそう。まあ目先の調子が続けば余裕も出そうだけど。
といろいろみるとPBR0.9ほどももう一声とかは言いたくなりますね。
参考データリンク
銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html
株プラス:https://kabu.plus
IRBANK:https://irbank.net/
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
ないよないよ。
記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
記事補足してます。
この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。