大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(7619)田中商事/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

田中商事とその他

株価

690円(人々は、よそ見をしたりもしたけど元の位置に落ち着いている。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 7619 9934 9986 6785
企業名 田中商事 因幡電機産業 蔵王産業 鈴木
市場 東証一部 東証一部 東証一部 東証一部
業種 卸売 卸売 卸売 電気機器
時価総額(億) 60.9 1505.3 88.9 157.2
株価 690 2668 1419 1091
決算期 2021/03予 2021/03予 2021/03予 2021/06予
予想売上(億) 306.7 2,650.0 64.8 300.8
予想営業利益(億) 9.8 133.0 7.5 19.4
営業利益率 3.20% 5.02% 11.53% 6.45%
予想純利益(億) 6.6 98.0 5.2 12.9
売上成長率(年複利/期間) 2.8%/14年 2.7%/14年 -0.4%/14年 5.3%/14年
EPS成長率(年複利/期間) -1.4%/14年 3.8%/14年 -1%/14年 4.2%/14年
BPS成長率(年複利/期間) 3.5%/13年 5.5%/13年 3.2%/13年 4.1%/13年
PER 9.21 15.16 16.60 12.14
PBR 0.5 1.13 0.71 0.87
ROE 5.4% 7.5% 4.3% 7.2%
ROA 2.7% 4.6% #N/A 5.2%
配当利回り 2.9 3.75 3.17 1.01
配当性向 26.7% 56.8% 52.7% 12.2%
総資産(億) 244.0 2122.1 #N/A 247.9
自己資本(億) 119.7 1271.8 #N/A 171.2
自己資本比率(%) 49 59.9 #N/A 69.1
一言感想 蓄財 びあげ 停滞蓄財 あげ

 今週は比較。銘柄スカウタースクリーニングで10年売上利益成長率5%以上かつPBR0.7以下で抽出(該当60銘柄)したものから気になったものをチョイスして比較します。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2021年03月31日取得。田中商事。電設資材卸。比較に同業っぽい因幡電機とそれほど同業じゃないけど利益率高い蔵王。ゲストに田中といえば鈴木で鈴木。

田中商事

業績

電設資材の商社だけど、いかにも専門商社で薄利で利益も横ばい感あるけど、長期に赤字もなくBPSなら右肩くらい。いかにも停滞蓄財。いや、長期に増収みたいなところはあるんですけどね。でも数年くらいだと足踏みって感じで長く振り返ると伸びてるみたいな感じ。

3Qで減収減益。下方も入りわりと大き目の減益だね。とはいえ普通に利益がでてるしこれまでの延長線上って感じ。株価も反応してる感じでもなく。 

 

財務

 堅調という感じ。特に2015年以降は自己資本比率も改善が進み有利子負債も返せてるかな?という感じ。有形固定一定の中流動資産が増えてるかなという。

堅調という感じですが借り入れはまだありますので道半ばというところは。

 

CF

 営業CFはプラスは維持。2012、2014とか弱い期もあるが卸だしそんなもんでは。長期にはプラス。投資はさほどかからないのでだいたいFCFも出る感じ。現状余裕は債務返済に回ってそうだね。

 

因幡電機産業

業績

 長期に成長もある。前年割れがないわけじゃないけど地道にじっくり伸びてるという印象。BPSなら右肩。

利益率が高め。5%超。これは基本商品を横流しするだけの卸では高めの水準に思える。

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自社製品はPBだね。利益率の高いPBをうまく使い利益率をあげていると。

そんな中3Qで減収減益。通期もその計画だね。

「る電設資材業界は、営業活動の制限や建設工事の一時中断などにより、低調に推移いたしま した。また、自社製品の係わる空調業界は、エアコンの買い替え需要の高まりに政府の特別定額給付金が追い風と なり、ルームエアコンの出荷(国内793万台 前年同期比3.9%増)が堅調だったものの、建設需要の後退などによ り低調に推移」

という感じでさすがに環境が悪め。でも、多少減収しても利益は維持できるってのが卸の強みですね。固定費が抑えらる。

 

財務

自己資本比率はほどほどだけど、借り入れもほぼなく財務はかなりいいと思われ。

負債はほぼ手形類。総負債700億のうち520億が手形ですね。

現金右肩。総資産1600億で目先690億ほど。手形類が700億ってところでこれは極めて財務いいやつですね。

CF

 営業CFプラス安定。卸ではかなり安定気味に思える。

設備投資もたいしてしてなくFCFマイナスの2014年も子会社取得とかなのでCFかなり余裕な方。てか現金右肩。

配当性向高め。現金伸びてるので大丈夫なんだけど同時に利益連動感あるので減配はありますね。

蔵王産業

業績

 停滞蓄財という他。成長感はないというか14年売上複利で-0.4%はもう横ばい。その中で赤字も出さずというか利益率高め。ニッチなところで強い企業という印象。

3Qで横ばいに近い減収減益。通期では減収減益の計画ですね。とはいえ過去にも合った程度で業績後退とも。というかあまり会社側も説明する感じでもなくつまりはそういう会社。

 

財務

 極めて高い自己資本比率。無借金。総負債<現金くらい。有価証券(たぶん貯金に類するもの)もあわせて現金も増えてるね。

 

CF

 営業CFでてFCFも常に出て現金も積んでいる。

残念ながら配当は利益連動感。で、目先減配。還元は溜め込み度CFからも余裕。配当性向は高いです。高くても余裕出るほど収益性が高いってことだけど。

 

日足週足月足の値動き判断

日足でもみあい
週足でもみあいというかよこよこというか
月足でこういうのをよこよこというのかなあと
確認。

評価・売買判断

田中商事

テクニカル的には、月足で2014末から目先ほぼ同じ水準。途中上がったりさがったりしてるけど大きくはこの水準だね。2018年までに886円まで上がったのと2018年末に479円までさがったのとコロナ前にあがってコロナでまたさがったくらいだけど、当面は落ち着いてる感じ。大きく動いたら逆張りするのはいいかもね。


ファンダ的には、堅調な専門商社。地味だし薄利だけど赤字もなく長期に地道に稼いで財務を改善しているという感じ。長期に成長がないわけでもないけど停滞蓄財と見てるほうが無難かな。目先も減収も利益で傾向を変えるものでもなく。

評価次第では。

PBR0.5は高くは見えない。実際田中としても過去にはPBR0.3切もあるようですが低い方にはなりそうです。でも上もそれほどないくPBR0.8もつけないくらいですね。そのへんはいかにも地味だしもっと上を見るならそれ相応の根拠もほしいところ。

 で、BPS成長+配当でインデックス程度は見込めそうかなあとは思ったりもするところでより低PBRでリスクを取らないでそれを狙う・・ってのはありかもしれません。地味な会社に地味な投資って感じになりそう。

 

因幡電機産業

優秀な専門商社。PBもうまく使い利益を押し上げ長期に安定業績のBPSなら右肩で成長感もなんとなくある。減収減益くらいはあるのであまり成長企業と見てると厳しいかもしれないけど。

財務CFは商社と考えるとかなり優秀に見えます。財務余力を高めながら増配傾向。ただ配当性向高めで配当は利益連動感もあるので減配などは有り得そうです。還元自体は熱心と言える水準。

評価。

かなり優秀な会社には見えます。卸があまり評価されないというのも踏まえてもPBR1.1ほどは高くは見えない・・のですが、因幡電機産業としてはPBR1超えは比較評価されてる水準です。でもさすがにPBR0.6きりとかは2010年以降くらいにはなさそうです。まあフェアバリューに近いところかもしれません。

 

蔵王産業

安定停滞蓄財企業。極めて安定的に稼げてる企業。CF財務は非常に余裕あり。ただ成長性はないに等しいという感じで、高い収益性から蓄財をひたすらしてるような会社。

評価。

PBR0.7ほどは高くは見えない。状態からしたらかなり評価低いと見れなくもない。・・ですが、変化に乏しく夢のあるような変化があると想像しにくくいような会社は市場からは冷たくされがちでBPSくらいは伸ばしていてもPBR0.7はよくある水準。というか2013年以前はPBR0.5とか0.3とかつけられてる感じ。そのあたりをどう考えるか。

あとは減益で減配するってことで目先減配なので復配期待で手を出すのはわりとありかもしれない。まあ利益復活するかはわからないはずでこれもどう考えるかになりそうですね。

 

鈴木

 精密部品メーカー。

名前が名前で目立たなさそうだけどなにげに長期に売上成長。リーマンのときにも赤字もなく切り抜け毎年増収増益という感じでもないけど気がつけば成長してるという。

2Qで増収増益でコロナも効いてないって感じで計画もどちらかといえば保守寄りで上方もあるかも。

財務も生産設備を持つメーカーで近年投資を加速させながらも財務は健全性を維持してそうでなにげに好調だし状態も悪くないのではないか。

PBR0.9ですか。高くは見えない。・・ですが、名前と事業内容も本社所在地も地味とかで過去はほとんど評価されずPBR0.9でも高いほうです。

なのでどう考えるかですね。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

 とくにない。

 

 

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用語解説(日記比較編)

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