大河の一滴

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成長バリューの作法

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割安って言葉があります

投資で割安だとか言われるとき以下のようなケースに大別される気がしてます。

だいたいバリュー投資とか言われますよね。

 

持ってる資産の割には割安だ:資産バリュー

出している利益の割には割安だ:収益バリュー

成長した姿からは割安だ:成長バリュー

 

その中で特に成長バリュー。

これを割安と称することの違和感というか、これだけかなりその割安の姿が異質できっとそれを狙うにあたりきっと考えるべきことも違うよね?みたいな話。

 

この疑問を感じたのは以下の動画を見てですね

 

この流れで意見交換みたいなにもなったんですけどね。

自分はこの動画で言われてることは問題ないと言うか批判はないんですが、そのやってることを割安と称するのにひっかかったというか。

 

その違いはなんでしょう?

 

資産バリューにしろ、収益バリューにしろそれは今あるものから割安だと考えるものだと思うんですよね。

けどこの成長バリューだけは、今実現してないものに対して割安としてるわけです。

 

まだないものに対して割安としている。

 

自分は別にそれが割安と言うべきでないと言いたいわけではないんです。

そしてすごく成長するなら割安だも正しいという他ないと思うんです。

 

自分が言ってることのニュアンスは伝わりにくいかも。

なので、極端な例を出してみます。

 

トヨタ自動車が純利益10倍になるなら割安だ。

 

まず利益10倍になったトヨタは今のトヨタの株価時価総額でみれば割安と言えるでしょう。

故にトヨタが利益10倍になるなら株高するのは間違いないと思われます。

この10倍の利益になるなら割安だという命題はまず間違いないと思えるところです。 

 

けどここで大切なのは利益が10倍になったトヨタが割安であるか?より、トヨタの利益が10倍になるかどうかです。10倍とか言えなくてもこれこれこういう理由で利益が大きく延びると言える根拠が用意できるかどうかです。

 

成長バリューとか言われるものの場合

それが割安であるかどうかより、もっと前にそれがちゃんと成長できるか?というところにちゃんと根拠が示せるか?というのが大事なわけです。

 

その意味で成長バリューであるという見方をするときは、

割安かどうかよりその割安を担保する価値上昇が起こるかどうか?により重点が置かれるべきだと思うところで・・・

たとえば利益10倍になった成長した姿となったトヨタは今のトヨタの株価、時価総額から割安というのはそうであるとしか言えないのだけれども、その割安のニュアンスは他の資産バリューとか成長バリューとのそれとかなり文脈が違い異質なもので区別して扱いも違うものになるべきものに思えるのです。

 

つまり

資産バリュー、収益バリューと成長バリューのバリューは違うバリューであるしそれを狙うのは違うアプローチ、心掛けが必要になるのではないでしょうか。

 

その意味で・・

上の件の動画は自分としてはずれてないというかこれこれこういうわけで利益があがりますよって部分の考察や根拠にエネルギーをかけてらっしゃるように見えました。

 

それが割安という説明というよりははるかにこれこれこういう理由で価値が上がると見込めるという部分を重視してるように思えました。

それは正しいと思います。

 

そして周りくどい説明になりましたが、自分の違和感はこれを割安の説明と称すことです。

それは割安の説明というより遥かに価値が上がるという見込みの説明と称すべきもので、これを資産バリューなどがよくするこういう理由でそれは割安であるとする説明・・つまり割安の説明と同じ「割安」という言葉に収めることの違和感です。

 

とか言いつつ自分も成長した姿から安いから妙味であるって表現するところに妥当と思える言葉が見つかってないんですけどね。なので自分は同じ割安でもちょっとニュアンスが違う割安と解釈している感じなのですが。

 

ぐだぐだしながらまとめると

自分でもあまりまとめ切れてない感じなところがありますがとりあえず自分は以下のように思うところです。

 

成長バリューなる将来の成長した姿から割安と考える場合は・・

・それがどうして割安であるか?というより、はるかにどうしてそこまであるいは今から大きく価値が上がるとできるのか?について根拠や説明を用意出来なければいけないし、また力を入れるべきである。

 

ただというか、このことはただとかついでに触れる程度に済ませる部分でもないのですが、割安という意図であるなら、それに対し現株価がどれだけその成長を織り込んでいるということに配慮が必要でしょう。

トヨタが10倍の利益になれば割安とできるのは今の株価がトヨタが10倍になることを織り込んでないからです。

 

なので、成長バリューの狙いのアプローチとしては大きく以下の二段階が考えられるところです。

 

 ①価値上昇がちゃんと見込めるのか?今から大きく価値が上昇するとできる根拠がしっかり用意出来て、できれば説得力を持ち説明することができるのか?

 

②現株価が大きく価値が上がることを織り込んでないと言えるのか?織り込んでるとしたらどれだけ大きく価値が上がると織り込んでるのかなんらかの基準も持って判断できるか?

 

この①②をクリアして価値が上昇できるとした割に、株価があまり価値上昇を織り込んでないとできる場合が即ち、成長バリューにおける割安とは考えられるところです。

 

そして散々言ってるようにこの①②なら①がよりというか前提になるくらい重要です。①が十分なら②はあるいは要らない・・・は言い過ぎだけどかなり報われることも多いのではないかと思うところです。②もクリアするに越したことはないけどね。

 

そして①を前提にする以上、①が満たされないなら基本その株価は割高とみてるくらいがちょうどいいとは思うところです。

 

自分は成長バリューなるものは取りたいと考えてる投資家です。

なので、この成長バリューというか成長もバリューも意識しつつ振る舞えたらとか思うところです。

そのために、成長バリューの作法的なものをもっと整理したいとは考えるところです。

まだまだ整理し切れてると言えるような段階でもまだ雑然感もありますが、今回のように突き詰めその作法を洗練させていきたいかなとは思うところなのです。

 

 

資産バリュー、就役バリー、成長バリュー

それらのうち成長バリューは少し割安の指すところが違うように思えます。

そのとき。

成長バリューの作法をどう整理していけばいいでしょうか?

 

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