10バガーなるものがあります。
10倍株というやつです。
よく聞くというかそれは人を魅了してやまないのでしょうね。
そんなわけで所謂10バガーなるものをいろいろというか、それを取ることの難しさと簡単さと意味などについていろいろ書いてみようというとりとめもない話。
個人的には10バガーとなるとほぼどっかでバリュエーションがたかくなり、あまり持ち続けることが合理的効率的とならない局面(他の選択のほうマシと思える局面)がまず来ること多いからってのはかなりありそうとは。
— かもめ (@kamomejan) 2020年8月5日
そ合理効率的選択が良い選択になるかは往々にしてそうでもない気はするけど。 https://t.co/7u80K0IqN0
上のようなTweetをしたというかろくすけさんがブログで触れられてるのをみて、それに乗っかったというか自分も考えてみたみたいな話ですね。
ろくすけさんがブログで触れられてますし、大筋自分も同意であえてここで繰り返す必要性も薄いのかな?とは思いますが、自分も記事稼ぎしたいので許して。
まず10バガーの威力ですね。
10バガーって言うけど、もう少し僕らはそれがどういうものか知った方がいいと思うんだ。
今回この記事で10バガーの全容が明らかになるとかは全然言えないけど(例えばどんな業種で出やすいとか市場環境とかは今回扱ってないしね)、いくつかの視点を提示するのでそれが今まで持ってないものだったらもっといい見方もできるかもしれないよね?
まあ今回はそういう話です。
その中の一つ。そうですね。例えば10年で10バガーであるなら・・・
それを年の複利に直すとおよそ26%です。
10年で10バガーを引くならそれは年複利26%で運用することとほぼ同義です。
まずこの基準はわかりやすいので知っててもいいと思いますというか以下とかは基準になりそうですね。
30年で10バガーで複利8.0%
20年で10バガーで複利12.2%
10年で10バガーで複利25.9%
5年で10バガーで複利58.5%
3年で10バガーで複利115.4%
です。これらは古めのバージョンだとできないですがエクセルのRRI関数で簡単に求められます。
そうですね。あとバフェットの長期投資成績は複利20%ちょいくらいってのも基準にしてもいいですかね?
となると10年で10バガーはバフェット以上の成績と言えますし、複利12.2%でも20年で10バガーは行くになるし、インデックスは難しそうだけどそれよりいい選択なら30年くらいで10バガーに至るし、5年ならかなりとんでもない傑出した結果だとかは言えますね。3年なら年間倍々ゲーム以上ですね。
この辺は算数の範囲です。
物理法則物理原則の部類の話です。
20年間複利12.2%で回すと資産は10倍になるは物理の算数の原則の話です。
10バガーを狙うとか狙わないとかは置いといて・・
これを知ると考えが変わる人はいるかも知れないね。
ちなみにPERがあまり変わらないっていう前提条件はあるけど変わらないならこれは株価じゃなくてEPSでもいいからね。
ざっくり10バガーするものの分類
これはざっくりですがざっと思うに以下とかは10バガーで比較よくありそうと思えるものですね。
バリューからグロース株
・業績が伸びると期待もされていないバリュー(≒低PBR)から、業績が伸びだすなどしてグロースとしての評価(≒高PBR)になる。:期間3~5年以下程度
思惑株
・ボロ株に近いとか目立たないものから仕手的なものに狙われたり大テーマなどに触れるなどして思惑で株価暴騰から暴落:期間2年以下程度
高成長グロース株
・極めて順調な業績で高成長を続けEPSの伸びなどで達成で多くは成長率20%超:期間5~10年
長期成長グロース株
・(上と近いけど)長期に早くもないけど長期的な企業成長で、長くにEPSBPS成長などで達成:期間10年以上
ぐらいですかねえ。
この中では思惑株は取り難いというか自分だと取りに行くノウハウが思いつかないので取れたら運良かったくらいというか取れないほうがマシかもくらい。これが取れるなら他のものが取れないだろうという意味で。
高成長グロース株と長期成長グロース株は高成長の方がいいに決まってると見えそうですがまず常に評価が高そうで成長鈍化の株安に怯えながら長期待つような感じでなかなかしんどいと思いますよ。
長期成長と言っても8%程度の成長でも30年で10倍は行くのでわりと優秀くらいの会社でも長期視点ではチャンスはあるし結構安牌かもしれません。
あとはバリューからグロースが外してもあまり下もなく、伸びしろも大きく期間も短いといいとこだらけな気はしますが、その代わりそんなことになるものが少なく、また見分けるのも大変そうなので痛し痒しですかね。
とまあ、分類してみて対策を考えてみるのはいいと思うんです。
というのを例えばこんな感じに。
また根本的に10バガーまで行く人があまり出ない理由。
だからこれはろくすけさんとも見解が近そうですが・・・
10バガー・・ある株式銘柄が10倍まで至るためには複数の変質する期間を乗り越える必要がありそうで、それらを全部乗り越えられる人は少ないからとは言えそうです。(乗り越えるは可能じゃないではなく、賢明な選択じゃないとして狙わないという意味も含みます。)
一部の特異な例を除けばだいたい10倍ほど大きく株高するのはいくつかのステージを繰り返しつつ高くなっていく場合がほとんどでしょう。
よくありそうなのは・・・
(よくありそうってのと()内の分け方はわりと便宜的なものであまり気にしないでね)
成長があまり期待されてない状態≒低PBR
(バリュー)
↓
なにかの理由で業績は向上するだろうとしてだんだん株高してくる。
(バリュー→グロース)
↓
株高することで株高してることが注目理由になるトレーダーなども入りさらに株高に勢いがついてくる
(グロース→モメンタム)
↓
勢いが衰えてくると時間軸の短い人が逃げたり、用が済んだと利確なども入り株安や調整になる。
(モメンタム→調整)
↓
業績が好調の割には株高してないと注目する人などが買ってくるようになり株安が止まる、また上昇に向かう
(調整→バリュー)
↓
以下繰り返し
もちろんその企業が大いに順調であるという前提は必要だと思いますし、調整からバリューという水準までいかず調整からグロースかなっていう推移をたどってそうなのもたくさんありますが、それでも一本調子に株高していって10倍とかはまずありえなくどれくらいの時間軸で見るかにもよりますが、大きく株高する間には上記のサイクルを繰り返していくわけです。
なんですが、大体の人にはその全部のサイクルステージ?が得意というわけじゃないというかだいたい苦手なステージがありそこで振り落とされてしまうわけですね。
例えば・・・
トレーダーならあまり株価が動かないバリューのステージは苦手だろうし、バリュー投資家はグロースからモメンタムはだいたいバリュエーションが許容できないでしょうし、順張りの人は調整局面が耐えられないかもしれません。
耐えなられないというか、そうなるなら耐えられないか他の選択をしてるほうが賢明であると判断して手放すかはしりませんけど。
ともかく10倍となるなら変質する各ステージすべてを乗り越えないとたどり着けないわけです。
ここまでで視点がいくつか。
一つ、10バガーと言ってもどれくらいの期間でそれを見込むか。そしてそれは数字的にはどれほど高い目標≒難易度なのか?という視点。
一つ、どんなタイプのものを狙ってそれをどう見分けて何を気をつけるべきか?みたいなことを考える視点。
一つ、10バガーまでには性質の違うステージがくるサイクルを乗り越え続けないとたどり着けないという点。
一つ、乗り越えて10バガー目指す意味はあるのか?という点。
一つ、乗り越えようとするならどうすれば多様なステージを乗り越えていけるのか?という点。
なんかは考えられそうですね。
それぞれの答えは人によって最適解が違いそうですので、自分はだからどうするべきか?だなんて言えないですよ?
だからどうした?は自ら考える必要があります。
今回の記事の意図もこれがいいよね?なんて話ではなくて、こういうことがあるね。そうであるときどうしようか?というか、それぞれ皆がどうするか考えてよ?という趣旨のものだからね。
10バガーなるものとはなんなのか?
10バガーなるものはきっとこういうものだよね。
ならばあなたはどうする?
という話です。
そんな中で一つの戦略提案
結局は「だからどうした?は自ら考える必要があります。」だとは思うんですけどね。
ここはひとつの10バガーも取れる一つの戦略を。
とても雑で細かいこともないので誰でも理解できて誰でもできる方法だと思うんだ。(誰でもできるとは言ってない)
~する限り持ち続ける戦略。
企業って、売上も利益もそして株価も青天井なんだ。
なので売上とか利益とか株価あたりを見て上昇する限り手放さないってやるともしそうなったとき青天井でリターンを取れます。
例えばアマゾンで売上が伸びる限り持ち続けるとして持ってた場合、持ち始めた時期にもよるけど10バガーを越えて持ち続けてないとおかしいです。
だってアマゾンはずっと売上伸び続けているんだから。
誰にでもできます。簡単なので。(だから誰でもできるとは言ってない)
雑な方法で、これはほんとに雑であるいは現株価から数分の一くらいなるなら仕方ねぇくらいのやり方にはなります。でもそんな雑なものでも当たれば数倍数十倍引くことになり損小利大にもなり得る、あるいは大勝ちにもなり得る戦略のひとつというか青天井は取る形だし、損は限定するものでもあり損小利大になるというかある意味基本形と言うべきものだと思いますよ?
まあそんな基本形もほとんどの人はできないんですけど。多分自分もね。
まあそれが倍になったときにさらに倍にならなきゃ三分の一になっても構わないみたいなある意味アホな選択ですし、それを他にもより良い選択もありそうなのに特に主力とかでアホなことするというかし続けるなんて。みたいなところはあります。
ただ往々にしてそんな馬鹿な戦略が報われたりしたりもしますし株式投資って不思議で面白いなあとは思ったります。
以上です。
まあ10バガー取りに行くのも行かないのも。
取れたり取れなかったりそんなの全然わからないですが。
まあいずれにせよ10バガーとかは夢のある話。
考えてみたりするのも楽しいかもしれませんよね?
10バガーなるものとはなんなのか?
10バガーなるものはきっとこういうものだよね。
ならばあなたはどうする?