2020年の株式市場はコロナで大混乱のその後の一部のものは大暴騰で大波乱で今年ほど人によって明暗がくっきり別れたかのように感じるところですがそれも終了致しました。
と、いうことで手元のデータから軽く振り返ってみようというエントリー。
2020年12/30データで作成しています。
なのですが、コロナな影響もあると思いますがこの時点でも予想EPSを出してない銘柄がおよそ12%ありますのでそのあたりは予想利益や予想ROEの数値は低く出ています。そのあたりはご理解を。
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以下データは以下のものにより作成しています。
EPS、BPSなどを拾えないものはカウントしていなかったりするのであくまでだいたいです。(それでも例えば実はPBRに誤差が1割ありましたは流石になそうです)
上記のそれぞれのツールも変更が落ち着き、またデータ取得元も以下で一貫しているのでデータは、相当以上に(軽微な数字違いはあるかも)信用できるもので特に市場全体の傾向を判断するなら大勢に対して誤差程度におさまるんじゃないでしょうか。
有料サイトです。でも優良です。
とはいえ細かな仕様を知りたい場合とかは該当エントリーの説明みたりより正確に知りたい場合は実際のエクセルファイルで式などを確認してみることをオススメいたしますよ。日経新聞や東洋経済とは自分の集計式は違うと思いますし。
2020年日本株式市場データ
実績決算値データ
まず決算実績値から。通期実績で四半期実績値は反映されてないよ。反映するといくらか変化してくると思います。
これは日本上場企業全体の集計ですので規模が大きく債務の塊の銀行等が自己資本比率などを押し下げてます。ちな銀行と保険抜くと自己資本比率は27.7%ほどだね。
まずは、再度これは通期決算実績値というところに念をおいて・・つまり3月決算ならば今年3月までの結果ということになりますし、12月決算は2020年はまるまる入ってないというところです。
ですが、3月決算は3月まではコロナには引っかかる数字にはなりそうです。
その上で全体の売上としては-3%程度で来年はより悪い数字になることは考えられますが、現状は-3%ほどです。これを大きいと見るか小さいと見るかは人次第でしょうね。
営業利益に関しても、-22%ほどの45兆円で決着、これは主に利益率の低下として現れてます。その延長線上に経常利益も純利益もあるとはなりそうです。
資産面では総資産では上昇ですね。一方純資産面では後退。よって自己資本比率は1%ほど低下です。これは銀行なども混じってる数字なので銀行と保険を抜くと上の27.7%で前年は29.4%だったので1.7%ほど後退ですね。有利子負債も増えてます。このあたりはコロナ対策で借り入れを増やしてきてる企業もありそうでその影響が強いのでは?とは推測できそうです。
で、この辺の財務の数字も今後2020年の成績を反映したものが入ることによって悪化することになりうそうです。ポイントはどこまで悪化するか?ですかね。
あとは現状実績ベースでは後退といえど大きな後退ではないとはみなせそうです。なのでだからどこまで悪化するか?がポイント。あまり進まないようなら実際大きく悲観するところではないとなるかもしれません。
最新計画値
そして時価総額や最新の予想EPSなどの数値を用いた集計は上記。これも12/30時点のものです。
まずは予想利益の総和に関しては、37.7兆から20兆ほどに低下です。
まずは上の前年実勢ベースから42.9兆からは減少トレンドにあるというところはあります。その中でコロナにぶち当たり減少が加速したという流れです。
予想利益半減と考えれば大きい減少ですが、コロナで盛大に経済活動自粛しながら半分とみなす事もでき、リーマンなどは市場総体で赤字に突入したっぽくもあるなかで、それと比較すれば市場総体では企業は戦えているということになりそうです。
ただ個別ではリーマンなどよりももっと厳しいことになってるものも散見できるので、局所的には極めて厳しいですね。ですが総体的には今年は利益は半分以下にならずに過ごせましたくらいかなあと。
評価としては減益なのに評価があがってる・・(時価総額もPERPBRも)と、解せないと見る向きもあるかもしれませんが、時価総額総和で+3%ほど。これは新規上場もありいうほど差はない・・まあドコモなども消えてますが・・みたいなところもありますが、TOPIXでは+4%ほどでこれはほぼ横ばいとみていいかなあと。
ただ減益の中の評価維持はステージが変わった可能性は見てもいいかもです。減益警戒からの増益変化への期待。
実際に市場統計推移記録表での予想利益総和の推移は予想を出してないものが出してきてるというところはありますが5月以上伸びる傾向・・あるいはコロナの結果が見えてきてる今においてもより下がるという推移も見せてなく堪えている感じです。
よって落ち着いてくるとまたあげてきて戻してくる・・その姿を織り込みだしているとは見れるところです。
とはいいつつも、厳しいところは極めて厳しく、また実績ベースでは当面数字は悪そうで、まだ過度期には思えるところいつもよりもうちょっと慎重に推移を見るべきかなあとは感じるところでです。
推移グラフを見せましょう
市場統計推移記録表豪華版の最新バージョンでは以下のグラフも作れるようになってますので。
市場時価総額総和、市場純資産総和、予想利益総和、予想配当総和の一年間の推移です。推移や数値など以下の通りです。
な、ところですが今年は荒れましたしね
各業種とかはTwitterでざっくりみてみました。
今年はここで少し掘りますかねえ。と、
— かもめ (@kamomejan) 2020年12月30日
はい。去年からの各業種の予想利益総和の変化。
目立つのは空運陸運の赤突入というより一兆規模の赤字。全体では-45%。でも-45%程度。
また業種で赤は鉱業、陸運、ゴム製品、鉄鋼程度で済んでてこのあたりはリーマンよりマシと言う他。運はより死んでるよ? pic.twitter.com/AyZPYXjkFm
これ参考になる?
— かもめ (@kamomejan) 2020年12月30日
EPSを公表しているものの集計。全体で89%ほどで前年から6ポイントほど低下かな。さすがにかなり揃ってるけどこれらが出してくるとおそらく市場全体の利益はプラスでいくらかさらにマシになりそう。
サービスとか小売(外食か?)精密機器、空運などは去年より出してないのが多め。 pic.twitter.com/VI0P6k88hx
純資産。
— かもめ (@kamomejan) 2020年12月30日
ここも現状大きく減らしてるのは少なめ。95%以下になってるのは、陸運、鉱業、情報通信、ゴム製品、鉄鋼、石油石炭。この中の情報はドコモが抜けたせいで問題ないかも。このへんも厳しいのは鉄鋼石油くらいか。空運あたりはこれからっぽいけど。 pic.twitter.com/ZvBKgzbFc8
PBR。利益は乱れてるからPERはやらないよ。
— かもめ (@kamomejan) 2020年12月30日
わりと大きな評価減は・・
鉱業、銀行、空運、建設、不動産、陸運、繊維、石油、ゴム、保険、電気ガスあたり。
市場全体、日経では4~5%程度。単純平均はより上げてるので小型はより上がってる傾向はあるかもね。 pic.twitter.com/vaW8S4IaQI
配当。
— かもめ (@kamomejan) 2020年12月30日
市場全部では-13%程度。利益減より甘いので配当性向は上がってるね。
めだつのは空運。しかたないね。減が大きそうなのは
非鉄金属、機械、陸運、繊維、輸送機器、精密機器、ゴム、鉄鋼。
よりシクリカルなものが多くわりとバリューが冴えないっぽいのはこのあたりもあるかもです。
続く pic.twitter.com/uKGhZj5Xnh
情報通信はだからドコモ。証券は分母小さいのであまりデータが信用できないところがある。
— かもめ (@kamomejan) 2020年12月30日
増配に来てるものもある。
水産農林、パルプ、医薬品、銀行、電気ガスあたり。
食品よりとかインフラよりの傾向はあるかもね。鉄道航空はダメだけど。
市場全体としてはわたくしとしては以上でございます。
良いお年を。
2021年も(は)、みなさま、わたしにとって良い年になりますよう。
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そして今回もついで。
そんな市場の中で自分の投資はどうなったかもダイジェストに。
今年の自分のPF。
(実際の数字にRAND関数で作った数字を用いた変数をかけてます。実際にはここまでの規模はないです。自分のPFの規模だとしょぼい数字になるし適当に大きくしておいたほうが企業決算っぽくて面白いのでそうしてます。だいいちPFの規模は内緒ですし。でもROEとか比率に関わる数字は実際のPFの数字になるね。また変数は去年と一緒なので実際の財務諸表の変動比率も実際の数字です。)
ポートフォリオに属する実績決算値は以下となります。(通期での決算結果の数字をうけたもので四半期は反映せず。予想利益と最新純資産と配当のみ最新銘柄データから。100万円以下四捨五入)
第5期PF決算
5期では、市況ではコロナに見舞われ既存の各事業も大きく影響を受けることになりました。悪影響を受けるものも多く事業環境の見通しも見えにくいものも多数あり、そのようなものを整理し、売却した資金でより成長が見込める分野に進出する面が大きかった期です。
その結果全体として、売上及び利益を落とした形になりました。ですが、成長性に難が見られる事業から撤退し有望な事業に参入と将来を見据えての必要な後退と判断しているところです。
幸い、市場の評価も落ちておりませんのでこの選択は間違いではなかったとし事業が育つことを待つ所存です。
財務なども事業変化を伴う変化が置きておりますので詳細は上記の表をご確認ください。
また今年も念のため。
今年も資金を追加投入してたりしますし、上記の数字は投資準備金はカウントしてないものですので、FPかもめがどの程度資産を保有してるとかそれがどの程度増えたり減ったりしたのかはやっぱり闇の中です。
あと、もう一度言うけど上の数字はランダムな変数をかけて水増しした数字。その数字は去年と同じ数字だけど。
でPERPBRに配当利回りはやっぱり内緒。
今年はいろいろコロナの惨禍の中で考えて、これまでより成長性を重視した編成に変えた・・より高PERを許容する方針みたいな部分もあり結果としてルックスルーないろいろは減ることになりましたね。・・これは後退と考えないことにします。
まあそんなところです。
それでは再度、2021年は良き年になりますよう。
良いお年を。