大河の一滴

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PBR(と、ROE)のススメ

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PERかPBRか?みたいな話がありまして。

ファンダメンタルズ系投資において それを使って判断するという指標の代表格はPERとPBR。(もちろん両方使わない人もいます。)

感覚的にはPERを重視・・・というかPBRは軽視あるいは無視される傾向を感じてます。

その中で自分はPBRのほうが万能というかよりプリミティブな指標になるよね?とは考えてます。

ROEと併せて。

そのような話。

 

ある日気になったのでちょっと聞いてみたんです。

思うところもありましてアンケート。

結果としては思った以上に割れました。

(しかしほんとに思った以上に割れましたね。意外でした。)

 

 

 

評価が高いってのもそれが何を指すか?はブレるというか人やケースによって違う部分はありますが、この質問を意図したときには以下のようなものだよね?って思いつつアンケートしたわけです。

 

より高いROEを出すと思われている。

 

評価高いの解釈はいろいろできそうだけど、ここ、この場合には以下が妥当だと思うんです。

より高いROEを出すと思われることがすなわち評価が高い。

 

評価とは何でしょう?

例えば生徒がいて、テストがあるとして。

 

テストで生徒が100点満点取りました。

これは評価が高いですか?

 

違いますよね?それはテストの点が高いです。もっというなら実績が高いです。

評価でなくて実績。

評価が高いとうのはおそらく以下でしょう。

 

その生徒は今後のテストで100点取るだろう。

 

過去のテストがいくらであろうと今後のテストで取るだろうと思われる点の高さがすなわち評価だと思うんです。

 

過去のテストで0点だったヤンキーが60点取り今後は70点取りそうだ。

過去のテストで90点だったガリ勉が80点取り今後は80点取りそうだ。

上記なら評価が高いのはガリ勉ですよね?

評価が上がったのはヤンキーでしょう。でも評価が高いのはそれでもガリ勉です。

ガリ勉が今後のテストで取りそうな点は80点であり、ヤンキーは70点と思われてるからです。

 

評価と実績を混同してはなりません。

 

そう思いますがいかがでしょうか?

 

さて、横道にそれましたが

本質に逸れただとおもいますがそれはさておき。

 

ならばこの場合、PERPBRであるとき、なんの評価というかこの取れるだろうテストの点に当たるのはなにか?

なんなんでしょう?

 

これROEだよね?

 

売上成長率とか営業利益率とかROICとか時価総額とかその他いろいろ数字あるけど、PERPBR並べて評価するなにか?というならばそれはこの場合見込まれるROEというかそれしかないよね?

なぜならPER・PBRと並べてわかるのはROEというかROEしかわからないからです。

ROEはわかっても時価総額も売上成長率も営業利益もわかりません。

 

そして基本的にはといいますがROEこそがその成果というかEPS・BPSの伸びるスピードそのものです。

(基本的には還元がないとするならばROEがEPS・BPSの伸びるスピードとなる。言い換えるとROEが高くなると思われる≒EPSBPSがより早く伸びると思われてるでもいいでしょう)

そしてPER・PBR・ROEは三位一体というかどれか2つわかればもう一つは算出できる関係にあります。詳しくは以下とかで。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

というわけで上のアンケートの自分の質問意図を解きほぐすなら以下になります。

 

以下の組み合わせで、ROE今後高く見込めると思わてれるのはどっち?

今度は隠れていたROEも示しましょう。ただこれは予想か実績かはわかりませんが実績というか、今後出すと思われてるROEではないですね。

予想でも実績でも隠れてるROEも踏まえてどれが今後高いROEを出すと思われているのか?が質問意図です。

 

さあどっち?

 

PER2/PBR0.5(ROE25%)
PER10/PBR0.3(ROE3%)

 

PER40/PBR3(ROE7.5%)

PER30/PBR10(ROE33.3%)

 

 改めて考えてほしい。

そうすると答えが違うかもしれない。

そしてこれを考えるのには・・

 

PERよりはPBRが向いているのではないかと思うところだけどどうだろうか?

 これは確かにPERPBRだけ渡される他の大部分の情報のない中の解釈ですので他の情報が加わればひっくり返ることだってたくさんあると思いますが、でも同時にPERPBRだけでかなりのことを考えることもできるのです。

 

ここで上で整理した、評価とは実績というよりははるかに未来に期待されている成績であり≒今後見込まれるROEって部分を思い出しましょう。

そうなると以下はそれぞれ以下のように解釈も出来ます。 

自分が思う評価の低い順にも並べ替えてもみましょう。

 

・PER10/PBR0.3(ROE3%)

今の成績も芳しくなく、今後の成績もどうせ冴えないに決まってる。

例えば:地方銀行とか赤字なども多い卸売とか 溜め込みすぎて変化に乏しい企業とか。

 

・PER2/PBR0.5(ROE25%)

今はかなり成績がいいけど、今後の成績は微妙だよね?

例えば:一時的に利益が大きく伸びて今後は同水準の利益が期待されてないもの、周辺環境が悪化してきてて大きな減益や赤字も警戒されているもの。

 (でもPBR0.3より評価は高いです。もしほんとにもっと低いROEになると思われてたらPER1/PBR0.25とかになるはずです)

 

・PER40/PBR3(ROE7.5%)

今はそれほど成績は良くないけど、勢いあったり大きく期待できるものがあって今後の成績はいいものになりそうだ。

例えば:有望な開発薬を抱えるバイオ企業(その場合もっと低ROEに出るかもだだけど)、売上成長著しいけどコストをかけてるなどあまり利益が伸びてないIT企業、ヒット商品がでてるとかニュースになったりしてるけどまだ決算まで反映されてない企業とか

 

・PER30/PBR10(ROE33.3%)

すでに実績も積んできて、特に大きな不安要素もなさそうで今後も変わらず優秀な成績を期待できそうだ。

例えば:業界で傑出して目立って伸びてる成長企業。新規上場して勢いもあり利益も取れてるような企業、要するに優秀な成長企業。(PER60/PBR20とかもっと評価されてることも多いけど)

 

とまあ、PERPBRだけで、結構ありそうな会社のタイプも分類して評価順にソート出来たりできるわけです。

PERだと難しいけどPBRならわりとできます。

 

というより、評価≒今後期待されてるROEとするときに、だいたい企業評価とはPBRが高いほど高いです。

PERに関してはいくらでもPERが低いほうが評価高いってケースがありますが、PBRが高いものより低いもののほうが評価高いと見れるケースは極めて稀という感覚は持っています。

 

PBRとROEのススメ

といいますか。

PBR(今後期待されるROEの高さ≒評価≒価格)

ROE(今までの実績≒質(実績))

と考えてどうにも説明しがたいことってたぶんホントまれで、ほとんどバグらない見方かなあって思うところです。

 

もっともPERとPBRとROEのうち2つ揃えば他の一つは出せますし、PER(値段)とROE(質)で質の割に値段が安いって考えるのも出来ます。

ただ、PER10/ROE3%と見たときにこれを評価はほどほど、でも質は悪いと見てしまいませんかね?ここでPBRまで瞬時に出しこれは質のよくないものが低い評価をされてるって判断できますかね?

これがバグです。PBRとROEを用いてるなら、低ROEならばここですぐに質が悪いものが底辺評価されてるって解釈できます。

PBRも債務超過とかなものに対してはバグりますが債務超過してるものとか絶対数も少ないし今の所還元で債務超過みたいなものは日本にはなさそうですし。

 

PERはEPSが乱れやすいものとか赤字なものとか低ROEなところでよくバグるので自分はPBRとROEでざっくり見るのに慣れるのを薦めたいところです。

 

まとめると・・・

PBRはだいたい低いほど「評価が低い≒期待をされてない≒高いROEになると思われてない」で、高いほど逆というのは、まず外れないところでROE(≒実績)と併せて、質の割には値段がこうだよね?って容易に拾い出すことができるし、また業種やタイプに関係なくソート・・というか一つの基準で比較できてとても便利だと思うところです。

これはPER(と、ROE)では難しい芸当です。

 

本筋は終わりですがあとは補足

あと企業評価の幅というかどこまで落ちうるか?みたいな距離感を測るのにもPERより遥かにPBRの方が実態にあってそうです。

 PBR10なら(期待)ROE3%になるなら株価30分の一でしょ?って測れるのはPERで見てたら難しいと思うんですよね?

低PBRは安全と言われるのも感覚的に理解できると思うんです。

PBR0.5なんてPBRが落ちても半分くらいってなります。だからたいして高ROEになることを期待されてないから剥げうる期待もたいしてないって話です。

しかしPBR10なら全く話は別。そこにはたっぷり高いROEが出ることが期待されてるってわかるわけです。剥げるかもしれない期待がたっぷり乗ってるって見れるわけです。

具体例ほしい?

クックパッドは高値の時PBR10以上ありました。実績としても高ROEでしたがこれの高ROE期待が剥げるとすごくまずいってのはついてるPBRでわかるわけです。

そしてクックパッドは実績としても低ROEになりました。実績が落ちてる企業に対して期待を維持するのは難しいでしょう。そしてクックパッドは主にPBRが下がる形で株価は10分の1ほどになったわけです。

PERとROEでも出来ないわけではないですが、PBRとROEならよりラクにその可能性が見えるわけです。

 

 

そんな感じです。自分ももちろん特に成長企業とかではPERは使いますが、それ以外は上記のようなことを考えて企業評価を測るのにはPBR(と、ROE)を軸に見る感じですね。

業種特性なども覚えると、わりと、PERPBR業種だけでも有望っぽいものを拾えたりできるようになって便利ですよ?

そんなPBRとROEのススメでした。

 

 

 

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