以下はバフェット格言として著名だったりします。
ルールその1:絶対に損をするな
ルールその2: 絶対にルール1を忘れるな。
投資をするなら損したくないよね。そんなの当たり前だけどこれは複利効果も踏まえて一度減らすとまた増やすの大変だねなんて意味合いかなとか思ってたところですが、もしかしたらもっともっと深い意味もあるのではないか?
そんなことを思うところの話。
それを踏まえるとより・・絶対に損をするなになるよね?という話。
よくなにかがしくじったときにのその理由です。
いきなり話が飛んで意味不明だと思いますが、最近しまむらが下方修正出したんです。
通期業績予想の修正に関するお知らせ
http://kabutan.jp/disclosures/pdf/20191224/140120191222439755/
理由を見てみると「衣料品の販売に影響を及ぼす天候が、上期においては4月度と7月度の低気温により、実用商品や季節商品の売上低下を招く結果となりました。下期においても 10 月上旬まで真夏並みの高気温が続いたことや、11 月にかけて台風が相次いで上陸し、多くの店舗が休業や営業時間短縮をするなど、衣料品の販売には難しい状況が続き、売上、損益は前回予想を下回り推移」
端的には”天気のせい”。
このニュースを見て言及してる人は皆天気のせいじゃないだろwくらいの勢いで突っ込んでました。
しまむらの中の人が本当に天気のせいだと思ってるかどうかはホントのところはわかりませんよ?
もちろんそうじゃねーよと外の人が皆突っ込むくらいなので組織の中では天気じゃないとみなしてる人はいるでしょう。
でも堂々と天気のせいと公式見解が出てきちゃうのは事実なんです。
これはわりと真面目に業績が悪くなっているのは天気のせいと思ってる人がいるということではないでしょうか?
もっと言うなら天気のせいではないと認められない人がいる。
そしてそれを認めるくらいなら天気のせいを公式見解にするほうがいいと意思決定したものがいる。
そうなのではないでしょうか?
これはよく見ることだと思うんです。
過去の日本政府は第二次世界大戦中で負けてる理由を正確に受け止められているようには思えないですし、直近でも経済指標が悪いのでてきても消費増税のせいとは認められないようですね。
よく企業不祥事に会見などすると返って炎上して危機管理の専門家などに酷評されるとかあとを絶ちません。
酷い会見などはたくさんありますが彼らは皆阿呆なのでしょうか?
企業などは会社を大きくしたような経営者が出てくるようことも多く彼らが阿呆だとはちょっと思えません。
これは、彼らの程度が低いからではなくそれが難しいことだからなんじゃないでしょうか?
コンコルドも近いかも知れません。むしろこれがコンコルド効果なのかもしれません。
コンコルドはそれの競争力がないと知りつつ投じた資金が惜しくてコンコルドは飛び堕ちたのではなく、競争力がないと認識することすら阻害され疑念こそ生まれたかも知れないけど総体としてはコンコルドは飛べると信じられつつコンコルドは堕ちたのです。
つまりそこには飛ばないコンコルドが飛ぶと信じられたというさらにもうひとつの間違いをおかしていたのではないでしょうか。
わかりにくいですかね?簡単に言うと・・
コンコルド開発が間違いだと知りそれでも投資した資金が惜しくて続けてしまったのではなく
コンコルド開発が間違いだと認知すらできずそのまま投資を続けてしまった。
この後者であるかもしれません。コンコルドに限らず多くのものが。
そして後者はより罪深いのです。前者は間違いを認識してるのであるいは正しい改善策も打てますが、後者だと問題認識から誤ってるので正しい改善策も打てなく問題が解決することはありません。風邪を骨折だと思ってる限りは風邪薬を飲むことはできないのです。
つまりは・・・
都合が悪いことが起きたとき組織はもっといえば人は・・・その理由や原因を正確に受け止めることが難しい。
時には無意識にそれを見誤り皆から違うぞと突っ込まれるくらいの大誤答をしてしまう。
人は失敗しながら正しく現状認知するのは難しい
そうなのではないでしょうか?
失敗したり追い詰められると、正しくその理由を捉えることも難しい。
傍から見ると皆違うだろと思うこともわからなくなる。
そうなんじゃないでしょうか?
だからしまむらは業績悪化の理由を天気だと言ってしまうのです。
まあしまむらはどうでもいいんですよ
そんな落ち目なのに落ち目になる理由を受け止められてない、故に正しい対策もうてないだろう会社は買わなければいいだけです。
しかしこの法則?から投資家も逃げられないのであるなら一つ戒めなければならないと思うことがあります。
絶対に損をするな。
投資家にとっての失敗は損をすることです。
人は失敗したり追い詰められると、もう正しくその理由を捉えることは難しい。
で、あるなら投資家が損するときその投資家はその損している理由を正確に捉えられない可能性がある。
もっというなら・・損は損害を与えると同時にそこから立ち上がる力も奪い取る。
そして正確に現状把握できる力を奪われた投資家は正しい対策を打てず問題が解決することはなくなる。
損をすると問題認識を誤り対策を誤りそして損は更に拡大し取り返しのつかないことにもなる。
思えば・・そのような罠に嵌ってしまっただろう人はいくらでも挙げられるような気もします。
損をしたらやり直せばいいのではないのです。
やり直せなくなるから損はだめなのです。
だから・・
損をしてはならないのです。
正しい認識能力を保ち、判断能力を維持するために。
バフェットはそこまで考えて言ったのでしょうか?
それは定かじゃないですが、減ると増やすのは大変はそうだけどそんなの判断能力を取り上げられることに比べればぜんぜん。ぜんぜん。ぜんぜん。
全然問題ないと三回くらい強調しても足りないくらいです。
判断能力さえ保たれるならお金など取り返すことができるもの。
しかしそれをとりあえげられるならそれはまったく叶わなくなる。
それはお金を損することよりより重篤な問題だし投資家の危機です。
それはゴメンだ。
これが自分の素直な気持ちです。
故に自分はより気を引き締めて絶対に損をするなと戒めるわけです。
自分の判断力を守るために。
人は追い詰められると判断力を失います。
その意味で投資家は損をしてはいけません。
自らの判断力を守るためにどう損を避けますか?