大河の一滴

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日経平均PBR1についての一考察

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よく暴落時の底値目安にされるものに・・・

日経平均PBR1というものがあります。

自分もわりと支持するところも多い基準ですが、それもいろいろ条件をつけたいところで・・・

なんて話からこの基準について考えて見る話。

これの発展というか実践だね。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

日経平均PBR1

とはなんでしょう。

教科書的な説明をすれば、日経平均構成銘柄の加重平均でのBPSを算出しそれと日経平均株価を比べたPBR。

※20203/23追記:正確には日経225銘柄の時価総額と純資産の加重平均PBRのようです。算出に日経平均株価を用いないのはポイントかと。

 

日経平均構成銘柄というグループ全体のPBRで1というのが正しい理解になると思う。

 

もっと突っ込めばPBRとはなにか?となるけどいろんな解釈ができますが企業評価ですかね?

自分としてはPBRは企業評価です。PERも同じです。配当利回りは違う側面もあるけどこれも評価です。

 

で、PBR推移はここで見れるよ?

nikkeiyosoku.com

スクショもとったよ?

 

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上で見る通り日経のPBRの下限は特に2013年以降はずっと1くらいが反転点になってきてるのはそうですね。

PBR1を下回るのはデータ見れる2004年以降くらいだとリーマン・ショック時と東日本大震災から2013年までくらい。あとは、リーマン以前なら高度成長からもないはずだし、アベノミクス以降なら触れても反発点になるくらいで、2020年のこの記事を書いてる3月でPBR1を割ってきたです。

今後反発して今までのようにもっと上で定着するか、あるいは震災以降(0.9〜1)とかリーマン最低値以下の水準(0.8以下)になるかというところですがそれはわかりません。

 

自分のことをいうと過去の日経平均株価のこの水準

PBR1に近づいたときには強気でありました。

2016年2月、ブレグジット、2018年12月、あとは2019年9月とかもですかね?

強気だったんです。というのも語弊があって2019年は強気ではなかったでしたね。でも2016年から2018年までは強気でした。

 

しかし今回のコロナショックは弱気でPBR1は割り込んでくる可能性はかなり高いだろうと心配してましたが実際にそれが現実になった形です。

今後のシナリオはいくつか考えられますが・・・

PBR1以上で推移

PBR0.9〜1の水準

PBR0.8〜0.9の水準

PBR0.8以下の水準

 

もちろん断言できるような事もなく外れることだってありえるものだと思いますが、自分としては0.9〜1位に収まる可能性が高そうだと考えています。

そして瞬間的には0.9以下、場合によっては0.8も切るかもしれないとも思ってます。

でも流石に0.8以下に落ち着く可能性は低いかな?というのが自分のバランス感覚ですね。

 

2013年以降はPBR1以下では定着しなかった日経平均株価ですが、2020年現在、想定メインシナリオにPBR1常時割れくらいを置きたくなるくらいには弱気です。

 

これを聞いたあなたはどうしてそんな考えになってるのか?と気になるかもしれませんね。

 

それはもちろん他の判断材料があるからです。

他の判断材料がない・・

過去からPBR1が反発点になってたからって今回も反発するとするのは程度が低いといえるのではないでしょうか?

 

それは一次的思考だ。

 

思考を一次的に収めたくないなら他に軸がいるでしょう。

自分はその軸を持ってます。

その軸も踏まえた上で自分は今回弱気でいたら、今回はPBR1を割ってきた感じです。

 

それは何かと言うなら自分なら企業利益です。

 

これは自分の話でほかの人なら他の視点もあっていいと思います。PBR1自体を切り口にしなくたっていいでしょう。今回はPBR1テーマですのでそれで続けますけど。

PBR1をなんだと思ってるの?という話です。 

ストッパーとかですかね?

1でとまるストッパー。リーマンや震災~2012年では止められてなかったけど。

 

自分ならPBRは企業評価です。

自分は2015年から2018年のPBR1なら強気でした。2013年以降にそれがあっても同じでしょう。

なぜなら日本市場全体が増益傾向だったからです。

増益傾向が認められる中でPBR1にまで下がってきたので強気になれたんです。

しかし2019年以降は企業利益は減益傾向に出ています。コロナショック直前、消費増税も受けた3Q決算ではかなり苦戦する企業も散見されたような印象ですし、実際に企業予想利益の総和は減少傾向でした(でも漸減くらいで堪えてるくらいの印象でしたが)。

その中でコロナ騒動を受けの暴落。増税のせいだと思うけど消費そしてGDPの低迷もあり企業業績の後退が加速することが想像できました。

 

それでちょっと今回はあかん。と思っていたらPBR1は割ってきた感じです。

とはいえこれは全体の話で自分は個々ではいくらか強気になれる選択はあったのでそれを選んでた感じですけど、市場全体の暴落にはなすすべもなくというところで個人的には反省というか課題というか。

 自分は企業減益傾向時の株安はより掘るだろう可能性も見ててPBR0.8程度まではあるかもしれないと考えていたし、そして実際に今回は危ういともしながら一貫性をより重視してそのまま突っ込んで順当に傷を広げるというなかなか愚かな?ことをしてますので。

 

PBR1だから反発するなんてルールはないのです。

 当たり前ですがそれは企業評価です。

それは個別だろうと全体だろうと一緒です。

 

みずほ銀行という会社があります。

長年利益を維持するのに手一杯です。ROEだって低いです。

低PBRにずっと甘んじてます。

この記事を書いてる時点ではPBR0.35程です。これにPBR1がつくわけがありません。

 

エムスリーという会社があります。

長年高収益で成長し続けています。EPSBPS配当を伸ばし続けてます。ROEだって相当高いです。

この記事を書いている時点ではPBR12を越えてます。これにPBR1がつくわけありません。

 

個別だろうと全体だろうと一緒です。

全体がみずほに近づくならPBR1なんて平気で割り込んでいくだろうしほんとに全部みずほのようになるならPBR0.4とかにもなるでしょう。

逆にエムスリーになるならPBRなんてうなぎのぼりです。1どころか全部エムスリーなら10だって越えてきますよ。(10は難しいとはおもいます。PERも随分高いからね)

 

それは・・PBRは企業評価です。

企業が劣化するなら下がって然るべきだし、企業が向上するなら上がるものです。 

そのなかで企業の変化がどれだけあるか?どのくらいの状態にあるか?という視点なしにPBR1だから反発だなんて言うことにどれだけ意味があるのでしょうか?

 

市場全体の企業なら状態は変わらないとでも言うのでしょうか。

それは変わるものでしょう。

構成銘柄だって変わるし、各企業の状態だって大きく変わる。当然市場全体、それが日経平均だって企業状態は変わるのです。

 

ならば見ないとだめでしょ?

企業状態はどうなのか?それはどう変わってるのか?

各企業と同じようにそれが市場全体でも日経平均でも。

 

それも踏まえてはじめて意味が出てくるのです。

PBR1でもなんでもその値がどういうことなのか?それがどういう意味を持つのか?どういう意味を見い出すべきなのか?

 

純化するなら

市場はエムスリー化するというよりはみずほ化する中でPBR1を割り込みそうだったので自分は今回は弱気だったということですね。

とはいえ、みずほほどひどい状態じゃないですからリーマン以下(0.8程度)は考え難いかなくらい。たぶん震災から2012年くらいと似たようなところに落ち着きそうな気がするところでそうなるならPBR0.9〜1くらいかな?って思ってる程度です。

これは自分のバランス感覚です。 そして自分のバランス感覚が正しいか正しくなるかも保証などありません。

とはいえ個別ならもっとエムスリーなものもあるだろうし、市場全体だって赤字になるまではいってないし(行くかもしれないが)投資自体をやめるということは今のところないですね。

 

ともかくいいたいことは細かくは市場だって企業状態も踏まえて判断しましょうってことですかね?

もっと大枠なら判断基準は複数の軸がないとそれは一次的な思考で程度の高い判断は難しいだろうです。

そんなことも思いながら、企業状態も踏まえながらその企業評価の意味を考えていこうかと思っているわけです。

 

日経EPSBPSなどをこのサイトで見ながら判断するのもいいかもだけど、自分はこれがおすすめだよ。

自分はこれを活用しながら市場を見て考えたことを記事にしたらこんなんなりました。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

日経PBR1とはなんでしょう?

それにどう意味を与えますか?

そのときそれは一次的思考を超えていますか?

 

 

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