資金管理ってなんでしょう?
そう一言で言ってもピンとこない人はピンとこないじゃないかと思います。
資金管理資金管理とか結構言われる気がするけど、具体的にこれが資金管理だというふうに説明している人は殆ど見た記憶がありません。
そんなふうに思うところで今回は、自分の考える資金管理とはこういうものだよね?っというのをまとめてみるなんてエントリー。
ちなみにこのブログの以下のカテゴリーならそれっぽい他の話もずらずらあります。
自分の話は具体的と言うよりは考え方の話が多いと思うけど。(その考え方から具体的なことは自ら考えろって姿勢だね)
資金管理には三種類あると思ってます。
損切りすること
ポジション量を制御すること
安く買うこと(下落余地が見定められている)
です。
これらのうちどれも満たしてないとするなら、資金管理はできてないとなると考えるところで、最悪その投資資金はどこまで吹っ飛ぶかわからないとなるはずです。
というか自分としては資金管理は
その投資が見込み違いとなったときに想定できる被害に対する準備
と、定めていて資金管理ができてないという状態は被害が想定できてないし準備もできてないという状態であると考えるところです。
その中で
ポジション量の制御
安く買うこと(下落余地を見定める)
をうまく使って見込み違いがあった場合にも被害を想定内に抑えることが資金管理です。
これら3つは組み合わせて使うものです。
その中で安く買うと損切は相反するところもあり併用は難しいかもしれません。
逆を言えば、相反するので片方を満たしてない場合はもう片方は満たされてあるべきです。
安く買えてないなら損切を設定し実際に損切りをするべきだし、
損切をしないつもりなら安く買ってあるべきです。
量の制御はその中間でこれはどちらとも組み合わせるには相性が良い様に思えます。
量が大きいほど損切は浅いところで行わないといけない、量が小さくなるほど損切は遠くても構わない。
安く買えてないなら量を大きくしてはいけない、安く買えるときは量を大きくしても構わない。
ここから言えることは量の制御を誤らなければ死ぬことはないという意味でこの3つの中では特に量に対する判断が重要だと思ってます。
まずは以上な感じですが、例えばを出すなら量と損切を組み合わせ投資資金の10%までかつ30%下落前に損切りポイントを設定しそれを遵守するなら、そのポジションで3%損になることはありえません。(暴落で値段がつかず30%以上の下落にもってかれるケースはないわけじゃないけど、それは遵守できなかったになるね。)
またこれは自分がよくやる手ですが、めぼしいものを見つけたときにもそれが安くはないね?とするなら量を抑える・・端的には資金量の2%以内とかにするとかをやります。安くないので量を大きくしない、量を大きくしないので損切も遠くてもあるいはしなくても良いとなります。(この場合資金に対して半分なら1%、0になっても2%のインパクトしかありません)そしてそれが安くなったことを認めたときに量を増やしたりします。
ここまでよろしいか。
以上を踏まえてそれぞれ思うところを説明していきましょう。
損切り
これが単純というか有無を言わさない資金管理です。
これの利点はまず、最大損失額を明確に設定できるところです。
損が膨らんで来たときにそのポジションを切れば損はそれ以上拡大しません。基本的には損切を設定するところが最大損失額です。
そしてこれは大事なことですが、株価が上がった場合は上にずらすはありだとは思いますが原則として損切するラインは損切前というか買うときには設定してあるべきです。
原則として下にずらすはありえない話です。
そして事前に損切り株価を決めるメリットは株安幅と許容損失額から買ってもいい量が算出できるところです。
逆に言えば許容損失額と損切株価が決まってないのならば買ってもいい量も見込み違いになったときの被害もわからないということになります。
それは資金管理できてないというしかないでしょう。
あとはこれですね。損切株価をどう設定するか?
これは正解がないとしか。
でも上でも言いましたね?
量が大きいほど損切は浅いところで行わないといけない、量が小さくなるほど損切は遠くても構わない。
まずはその取引の資金インパクトによって引くべきラインが違います。50%の資金を投入した取引と1%しか投入しない取引で同じ基準の損切株価を設定していいわけがありません。
また銘柄や環境によっても違いましょう。基本的には値動きが荒い銘柄や環境のときほど、深く設定されてあるべきです。(逆に言えばそういうのは大きく買ってはいけないはずです)
その中でおける基準は自分の買値からの設定、あるいは株価トレンドの転換点などが考えられます。また値段がつかず置いていかれることもあり得るので基本保守的に設定したほうがいいでしょう。あるいは量を抑える。
どうするのが正解とも言えませんので自分の投資方針や手法に沿ったものを自分で考える必要があると思います。
しかしながら基本的には・・と、何度もいいますが
量が大きいほど損切は浅いところで行わないといけない、量が小さくなるほど損切は遠くても構わない。
あまり浅いと損切ばかりになる、深くすると損切にはなかなかならないがしたときに損が大きくなりあまり量を買えなくなる、あるいは大きな損失を受け入れる必要がある。
という前提の中で自分にあったバランスを考える必要があると思います。
量の制御
・・・は、あとに回しましょうか。
安く買うこと(下落余地を見定める)
一言に安く買うといいますけど、これはなかなか安いかどうかを判断するには知識が必要に思えます。
株式は会社という価値の変動もあります。これの価値が下がる事によって安いとすべきラインは変動するかもしれませんこのあたりもこの安いかどうかという判断を難しくしているように思えます。
また安さを重視するということは損切を軽視することになります。株価が下がるというのは基本的にはより安くなるということで、売るべき理由が増すというよりは買うべき理由が増すということになります。この買うべき理由を重視する場合損切りすることはそれと矛盾することになります。
で、なにをもって安いか?あるいは下落余地がどの程度と見定めるかという話ですが、これもやはり自分にあった基準を考え採用するべきでしょう。
でも危うい基準というものもあります。例えば一年に5倍高の株高を形成しそこから30%株安したから安いとする基準はおそらく非常に厳しい。
この基準は基本的には会社の価値をなんらかの方法で測りそれから株価を見て安いとする基準が望ましいと考えます。他にはPERやPBRなどを基準に歴史的に(数ヶ月とかもってのほか)低いとできる水準にあるとか、企業成長がどれだけ続けば歴史的に低いPER水準になるとどうなるか?などの見込みが立てられてあるべきだと思います。
また、上で言うように会社には劣化がありえます。赤字が出る成長が途絶えるなど。
これに対する対策や覚悟ができてあるべきだと思います。グロースの高PBRなどは成長頓挫して高PBRでなくなることに対する可能性も考えてあるべきです。
さらに下落余地というのも厄介な話で、そこに別に株価はそれ以上落ちることはないなんてルールはありません。一時的にはもっともっと落ちるかもしれません。
このとき安さを買うというスタンスはそこで堪えていればいずれ妥当な位置に戻るという発想のものです。
根本的に安さを軸とする資金管理は一時の含み損を受け入れるという前提があろうと思います。
と、まあ扱いに知識や覚悟が必要に思えるところでそれが用意できなかったり、もっと裏切られる可能性も考慮してどこかに量の調整や損切で対応するべきラインを引くのも大切だと思うんですよね。一貫性という意味では崩れるかもしれませんが、それよりは自らの身を守ることが優先されるべきだと考えます。
でもこれも許容量を資産比10%としたときに10%以内の量に抑えれば(その取引に限って言えば)資金管理できてるになるからね。
まとめると安く買えてないのならば、損切設定があって然るべき。あるいは量が抑えてあって然るべき。
逆に言えば損切を設定しない、あるいはたくさん買うのなら安く買わないといけない。
安さを軸にする場合は、その安さを見定めるのに知識やさらなる株安に対する覚悟が必要でそれは自分には難しいだろうとなったり想定を裏切られることの準備として量の調整や損切も併用して対応すべきだと思います。
量の制御
これは損切りあるいは、安く買うことと組み合わせて使用することになりそうです。
だいたい上で言いました。
損切と組み合わせる場合は・・
損切が浅い場合は量を増やしてもいい。損切が深い場合は量を減らす。
量を増やす場合は損切を浅くしないといけない、量を増やさないなら損切を深くしてもいい。
安く買うと組み合わせると言うなら・・
安く買えてないなら量を増やしてはならない、安く買えてるのなら量を増やしてもいい
量を増やすなら安く買わないといけない、量を増やさないなら安く買わなくてもいい。
しっかりとした安さの基準を持つ、また一時の含み損は受け入れる。
自分の見立てや期待が裏切られるのも想定し許容損失量も定め、受け入れられるだろうという範囲内で損切や量の制限もする。
自分は以上のように考えていけばいいのではないかと思うところです。
繰り返しが多くなりました。
いや、だって重要だと思うからね。
極論すれば資金管理できてれば死なないからね。
そんな感じです。
これらのことを参考に資金管理を見直していただけるなら幸いかな?って思います。
そのどう考えるか?どう見直すか?のヒントとなれば。
あなたは資金管理をどう考えて
それをどうコントロールしますか?
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これあたりも資金管理の一貫とみなしてます。