投資をするなら利益を伸ばしたい
投資をする人はみなそう思うと思うんです。
今回は利益を伸ばしたいとするとき、3つの要素あるよね?って言う話。
3つの要素があることを理解しそれをどう扱っていくか決める、コントロールすることが大事だよね?って話。
話はここからです
個人的感覚として、株式投資の取引で勝率をあげるのはしんどくてあまり差がつかない。
— かもめ (@kamomejan) November 20, 2018
差がつくのはどちらかと言うと値幅という印象。
Twitterのタイムライン見てて勝率高めるのがいいよね?ってものを見たので、思ったことをつぶやくの図。Twitterで反応があったものを広げてブログ記事にするスタイル
その後リプライなどもあり話も広がったので興味がある人は見てみるといいかもしれない。
その話を通じて思ったことなんて話。
いきなり言うなら
利益を伸ばしていくのなら以下の3つの方法しかありません。
これは比率の話で量の事じゃないから投資資金量を増やすとか言わないでね。
・数ある取引において勝ちの取引を増やし負けの取引を減らす。つまり勝率を上げる。
・勝つときに大きく勝ち、負けるときに小さく負ける。つまり値幅を取る。
・取引期間を短くする。キャッシュ比率をさげる。何も買わない時間を減らす。つまり回転率をあげる。あるいは回数をこなす。
以上3つです。とりあえず基本といいます。配当とかもあるので。
その形はさておき、利益が伸びるなら以上のうちの何かが伸びるということになります。
勝率があがった。
より値幅を取れた。
資金の回転が速くなった。回数を多くこなした。
まず投資で利益が伸びるなら・・あるいは損失が出るならこれらのうち何が主因か?と探る視点はあってもいいだろうね。
なのですがそれぞれ整理してみましょうか。
勝率で言うなら、負けるときと勝つ時同じ金額であるなら・・例えば買値10%下落で損切り10%上昇で利確とするなら勝率が50%越えるなら(厳密には手数料等がかかるのでこのままでは厳しくもうちょっと勝率が高くないとプラスにならない)利益で、この勝率が高くなるほど利益が増えるということですね。当然勝率が50%を切って下がるほど損になります。この勝つ確率を高めるアプローチが勝率で勝つということです。
値幅をとるというのは、勝つときと負けるときの比率を変えるということです。負けるときに5%の損、勝つ時には20%の利益であるなら、勝率は20%程度でちょんちょんになります。勝率50%だったら圧勝の部類になるかもしれない。このときに損する場合はより小さくか、勝つときにより大きくしていくか(あるいは両方)が値幅で勝つということです。
回転率を上げるというのは、投資資金の効率性をあげるというか。自分としては、持ちっぱに比べて売り買いを繰り返すことが資金効率を上げる行為だとするのは疑問に思ってますが、一般論としては売り買い頻度を高めるのはそうとされてそうです。
またレバレッジをかけるというのはこの発想。他にはキャッシュポジションを低くするも同様です。また上がっている銘柄を買う。上がらないのであるなら引っ込めるというのもこの資金効率を高めるという発想に属するものでしょう。
一方この回転率を高めることには注意点があって、マイナスの回転率も高めてしまうというところがあります。勝率値幅が伴わない中で回転率を高めると損失が増えるスピードも高めてしまいます。
とりあえずそんな感じでしょうか。
これらは両立しないところがあります。
長期間になると話も変わってくるようなところがありますが、短期トレーダーの世界では勝率と値幅は両立し難いと言われてます。
値幅は少なく勝率をあげて小さな勝ちをたくさん積み重ねるような方向性とあまり勝てないけど勝つときは大きく勝つという方向性はあるようですね。
自分の知識では前者は一般的には順張り、後者は逆張りであることが多いようです。
また回転率と値幅は基本両立しがたいです。なぜなら値幅を取るには時間がかかるからです。10%くらいならあるいはすぐの時もあるかもしれないですが、100%の値幅となると多くは一年以上かかるとなりそうです。もっともっと10年とかでも不思議じゃないです。(ちなみに複利10%のペースなら倍は7.2年かかります)
大きな値幅を狙うと売買は繰り返せなく回転率はあげられないのです。
またコントロールしやすいものとしにくいものがあります。
勝率は極めてコントロールしにくいというか、コントロール自体はできますが、たいてい極めて筋が良くないやり方になるというか。
含み益が出たら確定し、含み損は放置。確かにこれで勝率はあげられますがこのようなことをしていたら多くはPFは含み損だらけになってしまいます。きっとそのなかには大きく負けるつまり値幅が犠牲になるものもでてくるというか多くなってしまいかもしれません。
そしてそのようになることを避けながら勝率をあげようというのは自分としてはかなり難しいと感じてます。そういう印象もあって上のツイートにつながるのですが。
自分の実感もこれは上がるかも?というのを買ってもその期待は裏切られることも多く、やっぱり勝ち負け半々ぐらいだよねって感じです。
このあたりは投資スタイルなどにもよりそうですが、自分は勝率を上げることはすごく難しく思います。故に自分としてはこれはコントロールし難いものです。
一方特にバリュー投資などでは時間を掛けることによって勝率をあげていくというアプローチもあるようです。ちゃんと安いといえる基準を保ちながら時間をかけてそれが勝ちになるのを待つというスタンスですね。このスタンスを取る場合、回転率は大いに犠牲になるでしょう。
値幅はどうでしょう?
これはかなりコントロールができると感じています。端的には損が大きくならないうちに撤退し、伸びているものは利確しないならその中のいくつかは伸びていくはずです。損は早めに摘み、利益が伸びるものは放置で値幅はコントロールできます。理論上は伸びる方は青天井にもなりえます。
値幅はあげようと思えばコントロールできそうです。
回転率はどうでしょう?
これもコントロールしやすい方でしょうね。
期間を区切れば回転率はあがります。キャッシュポジションを減らしレバレッジをかければもっとあがります。
も、回転率を上げる前に勝率と値幅でプラスにならないとマイナスも高回転してしまいます。ここが超注意点だと思います。
また持ちっぱに対して、細かく売買するのが回転率を上げるという行為になるか?というのも疑問があります。なぜなら投じている時間あたりの資金量自体は変わらないはずというかかえって減ってるとすら言えそうです。
なので理屈としてはまず勝率をあげるか値幅を取るかの選択がありその副産物として資金回転が決まってくるという形になるのがスマートかな?って思うところです。
以上から
特にファンダメンタルズを見る投資家においては、勝率はあげるコントロールが難しいと思われるしまた回転率も副産物的なものとなるなら端的にはどのように値幅を取るか?という視点を突き詰めるのが早いのではないかと考えています。
また短期トレーダーの世界では、上で言ったように値幅とるか勝率を取るかという選択があるようです。
それを数多く再現する短期条件で統計集計検証をし、さらなる再現を狙うような感じに聞いてます。
そこでプラスの条件を得られるなら、回転率というか回数を高めたいところですね。なので回転率を高める発想は基本値幅を取れないはずの短期トレーダーと相性が良さそうですね。
で、何を選びどのように狙いますか?
長々来ましたがここで本題。
きっかけのTweetのリプライの中で投資家?トレーダー?のべるさんがいいこと言いました。
自分が勝率なのか回転なのか値幅なのか、どこで取るのかは決めとかないとですね
— リンクべる (@bellppy_25) November 20, 2018
敵を作りそうないつもの発言はさておき、この発言自体は自分も同意でしかなく。
いいこと言ったということで引用しておきます。
利益を伸ばすために3つの要素があるのは理解しましたね?
そうしたら決めるんです。自分が基本的にはどれを狙っていくのかを。
そしてそれを狙うためにはどうこうどうすればいいのか?と考えていくわけです。
例えば値幅を取るとしているのに含み益10%で利確するのはおかしいですよね?
回転率を高めるという発想ならば、あまり株価が動かないものを放置するのも良くないですよね?
そんな感じに。
その中で自分は基本的には時間をかけて大きく値幅を取りに行こうと考えています。
時間をかければなんとかなりそうだというものを積極的に選ぶべきだろう。
少しくらい育ってもすぐ刈るのは都合が悪いだろう。
育ちにくい冬も我慢して過ごす必要もあるかもしれない。
そんな事も考えながら投資をしているわけです。
勝率を狙いますか?値幅を狙いますか?回転率を狙いますか?
あなたはそのために何を気をつけ何をしていくべきですか?