最近#会計クイズが熱いわけです。
ホントに熱いかは知りませんが、Twitterで大手町のランダム・ウォーカーさんが始められた会計クイズが面白くて参加しています。やる気出たので自分はランダム・ウォーカーさん主催のファイナンスラボに参加させていただきました。
それで自分でもクイズを作ったりしまして、Twitterに埋めとくのももったいないのでここでまとめておくという話です。実際の出題は以下です。
ファイナンスラボでは難しがられてましたがさすが百戦錬磨の株クラ。
特定まで含めてピンポイントに的中させていた方も多かった模様です。
ゲリラ的に会計クイズします。某所で出して難しがられたもんです。株ファンダクラスタの人なら解ける解けるw#会計クイズ #会計クイズりすぺくと #ファイナンスラボ pic.twitter.com/NZimFNSVxg
— かもめ (@kamomejan) March 16, 2019
会計クイズ:評価されやすい企業
Twitterでのクイズは終わってますが気が向いたら考えてみてください。
解答解説は以下をスクロールして。答えを決めてから読むとより楽しいと思います。
正解は、Bの信越化学工業でした。
Aが第一三共で時価総額およそ2.6兆
Bが信越化学で時価総額およそ4兆
Cが帝石で時価総額およそ1.5兆です。
まず企業の特定ですが事業内容を理解しているなら、大型設備で固定資産の極めて大きいCが帝石となりそうです。
化学にしろ製薬にしろこんなに固定資産は必要ありません。
製薬と化学の見分けは、製薬は原価率低くなりがちかつ、営業利益率もBやCほど行かない場合がほとんどなのでAは導けそうです。
かつ信越化学が極めて優良企業であることを知ってればおそらくBであると。
ここで時価総額は見られていいと思ってましたのでそれを見ていた人はここまでできれば正解できるでしょう。
それを見ないとするなら評価されやすい企業を知っている必要がありそうです。トレンドとしては大きな固定資産を持つのはリスクがあるとされ嫌われがちです。少ない資産で大きな利益を上げる企業が好まれますしそのような企業は評価が高くなりがちです。また固定資産で稼ぐということは成長のために固定資産を増やさなきゃいけないということで地域やコストに制約を受けることになる背景もありそうです。
ここでは固定資産多すぎは嫌われるくらいに思えるくらいでいいと思います。
この意味で帝石は最も利益を出しているのに関わらず実際に評価はかなり低いです。
AとBは甲乙つけ難いですが、やはりこの利益の絶対額の利益を覆すのは難しく評価としては流石にBが評価されてる感じです。また大手製薬がPER30程度以上はざらという知識があれば目測信越化学はPER10以下程度でないと時価総額は、上回れなさそうでここからも信越化学だろうとは導けるかもしれません。
ただ実際PERは第一三共が40オーバー(信越化学は14程度)と出している利益の割には第一三共の評価は高いと言えます。これはあってるか妙なところですが、製薬はディフェンシブなイメージが強く安定配当期待も乗ってそうでそこらへんの安心感が故かな?とは思うところです。化学系はそのイメージでは劣りそうです。実際実は信越化学は極めて利益が安定している企業なのではありますが。
以上です。ざっくり固定資産たっぷりで利益を出す企業があまり好まれない。やっぱり利益がでている企業が高評価になるという傾向を知っているならたぶんBは導けたと思います。
以上です。