大河の一滴

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投資家心理を視る投資

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 株価はPER×EPSです。

これってとても便利な公式だと思ってます。

公式というより考え方の起点というか。

この話もここを起点としてかんがえていった話。

 

投資家心理を視るということはどういうことなのか。

 

前からもなんとなく思ってたけど、もうちょっと整理できたような気もするのでここでひとつ整理してみようという話。

投資家心理を視るというとテクニカルが本丸だと思いますが、ここではテクニカルの本丸には触れず、ファンダの中でのそれをちょっと考えてみようという話です。

 

なんでもいいとは思うんだ。

例えばなにかの株高を狙うとしたとき、株価=PER×EPSを思い出してPERの向上を狙うのかEPSの向上を狙うのか。(両方だってもちろんいい)

それは基本なんだっていいというか縛られるべきものでもなしというか縛りようのないものだよね。

だからなんだっていい。

 

ただ、それらは区別するべきだと考えてます。

なぜならそれは違う事象であり、それらは違う対応を与えられるべきだとおもうからです。

 

※ここらあたりは以下記事の延長。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

だから区別するべきです。

決算短信を見るにしてもそこにある数字から、他の投資家がどう考えるかを見定める行為(つまりPERの変化を見ている)と未来の企業の姿を見定める行為(端的には未来のEPSを見ている)には違う意味が与えられるべきだし、違う意味を持つ以上は数々の事象に対し違う行動がなされるべきです。

というかあえて言うけど、株価を状態と評価にわけない投資家なんて程度が低いです。(トレーダーならいいというか投資家じゃないならそれでもいいと思いますけど)

 

余談ですが、ここでのPERの変化を見る行為は視点が本質的には投資家心理に向かっていて、ファンダ、たぶんファンダメンタルズに属するものではあるとは思うけどスタンス的にはテクニカルトレードに近いかなあって思ってます。見ようとしているのは投資家心理でありそれを決算短信の数字で測るか、テクニカル指標で測るかの違い。

これは他の材料でも一緒でその材料はどうかというのも考えるのもそれに対して他の投資家がどう反応するか?とそれで企業がどう変わるか?は別の区別されるべきことと言えそうです。

 

それらは区別されるべきなんだ。

そして選ぶべきものでもある。

どっちかのみを考えなきゃいけないというわけじゃないしどっちも考えていいと思うけど、そこに区別がなかったのなら、それを意識することによってあなたの例えば決算短信などを見る姿勢、そしてそこから見えるものは違ってくるはずです。

 

だから区別しよ?

端的には、そこから投資家心理を見定めるのか?あるいは企業状態を見定めるのか?

区別して自分が何を見る、何を志向するのかは把握しておくべきです。

それが区別されているなら、いい決算なのに株価が下った!なんて感想は出てこなくなるように思いますよ?

 

だと思うんだけどいかがだろうか?

 

で、ここらからタイトルのテーマに入ってくるけど

投資家心理を視る投資とはどんなものか?どういう特性をあるのか?

考えてみようって話になってきます。

 

たぶんですね。

投資家心理のほうを視る行為のほうがリターンは大きくなりうるんだと思うんです。(なるじゃなくてなり”うる”)

当たり前というかボラティリティが高いというか、それのほうが企業状態よりいい加減な存在でつまりより大きく変化するからでしょう。

 

いい加減なものなのでより変化する。その変化を測ることができるならよりリターンは大きくなる。なんじゃないかと。実際測れてそうな人はいますね。たいてい相当のパフォーママンスを出されているようです。これも当たり前で一言で言えばそれはゼロサムゲームの勝利者さんということになるからね。勝つんじゃない?

 

ただ、それが確かなものかというと結構怪しいというか、それが確かなものか?わかりにくいものになるだろうとも言えそうです。より不確かなものを測ることを志向しているのでやろうとして敗れる人も多いし、ある時期うまくいっても環境が変わるとうまくいかなくなるってケースも多いんじゃないかと思うところです。

つまり扱いがより難しい。

 

その難しさには、もしかしたらあまり意識が向いてないのかな?って思うことも多かったりします。

 

もしもです。

もしも投資家心理に致命的なダメージを与える事象がくれば、PERはものすごく落ちる、例えば今30のものが7とかに落ちることは十分ありえるものとして考えられるというのが自分の実感と言うか歴史の回答です。

これはなかったことではなくあったこと。くれば再現となること。

投資家心理に致命的なダメージが来ることは何度もあったこと。もっと言うなら何度もあることで投資家心理は致命的なダメージを負うともいえます。

 

もしもです。投資家心理に致命的なダメージを与える事象。

それが起こるなら、自分は投資家心理を主に視る人は耐えられない可能性も高いと考えています。

他の人と同様に大きな資産減があるだろうということもありますが、それまで武器としていた投資家心理を見るという眼、ルール、経験則が環境変化によって株価法則が変わることになりそれまで通用していたものが通用しなくなる・・・

ざっくり例えを言うならそれまではPER20なら安いと買われてた、そしてそのみんなの動向も測れたけど、環境一変でPER10でもみんな安いとはまったく思わなくなる。例えばそういうこと。

資産と一緒に武器も取り上げられ戦い続ける自信を喪失するだろうと予想できるからです。

 

きっとそこでルールを変わったことを認識し、見る目を変えられるほど人はなかなか柔軟にもなれないし、それを簡単に見させてやるほど市場もその他の参加者も甘くはない。そして、また環境が向くまで前持ってたルールに戻るまでしんどい待ち時間を堪えられる人も少ないんじゃないかと思います。とくにその人が才能を発揮し稼ぐことができていたのなら。ギャップが大きくなるからね。

そうなんじゃないかなあって思っています。憶測レベルですけど。

 

それに比べれば企業状態はそこまで不安定なもの・・(不安定な企業もめっぽうありますが)ではなく、例えばリーマン等も投資家心理ほど状態が変化しない企業はたくさんありました。

個人的実感ですとこの企業状態にフォーカスしていた人は結構リーマンを越えてるように感じてます。

 

まとめると 

投資家心理を視る行為は、扱いがより難しいけどうまくこなせたら成績がより跳ねる可能性がある。だから変化の大きいものを視ているからです。

しかし変化が大きいが故に環境変化に弱いということになりそう。環境変化の際はより大きな逆境が来るかもしれない。だから環境変化に弱いというか変わりやすく移ろいやすい人の心を視てるからです。

 

ちなみにですが、自分は投資家心理を視ようとしないってことは全然ないんですけど、たぶんですが基本的には企業状態を見定めることに重点をおくスタイルとなりそうです。で、投資家心理を視るのもそれを武器とするというよりは盾として使おうとする志向が強そうです。わかりやすく言うとPERが低めだから上がるだろうとするのではなくてそれが低いから下は限られるだろうという感じで、底値を測るために投資家心理を視ているニュアンスが強いとは言えるかもしれません。基本的にはPERがあがることに期待を置いてないって感じです。(結果としてあがることになるのも多いんだけど) 

 

というのがとりあえずFPかもめが考えたことです。あってるかどうかは知らない。

いろんな答えがあっていいところだと思います。

その中で投資家心理を視ること。どのように考えどのように扱いますか?

それは結構面白い(そしてたぶん有益な)テーマだと思うんだ。

それを自分は扱えるのか?扱おうとするなら何をどう見ていくのがいんだろうとか?

そこにあるリスクは?そのリスクを許容すべきか?塞ぐべきか?あるいは使わないでおくべきか?

 とかとか。

 

投資家心理を視る行為とはなんなのか?

それが企業を視る行為と何が違うのか考えてみませんか?

その上であなたはどう選びますか?

 

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