谷が怖くて投資家できるか
実はこれは自分の言葉というか正確な字面は違うけど。
谷にびっびって投資家できるものですか。#死亡フラグ
— かもめ (@kamomejan) February 3, 2018
今回はこの言葉を補足するというかそこにある考えをまとめてみるというエントリー。
怖い谷とその谷に落ちたときにあるかもしれない報酬の話。
山高ければ谷深しという言葉があります。
野菜証券いわく
「相場は暴騰することもあるが、その後反転し、急落する危険をはらんでいる。「上げ幅が大きいときほど、下げ幅もきつい」ということをあらわしたもの。」
だそうです。
急騰というか上がったあとというか山をつくるなら、後にそれ相応の谷があるものです。
山は作られるものだし、ならば谷も作られるもの。それはセットみたいなというか山あり谷ありで車窓も投資も完結するみたいなところはありそうです。
大きい小さいはあるけどね。
谷があるのはインデックスファンドも同じです
・・なぜかインデックスファンドの話に飛んでいるのか謎かもしれませんがいずれつながるということでご容赦願いたい。
そんないきなり出てきたインデックスファンドですが、自分の性格や自分の狙いや自分の持ってる知識や投資にかけるつもりのエネルギーなどを勘案すると自分はあまりインデックスファンドを買うという選択にはならないかなあとは思いますが、インデックスファンドを選ぶこと自体はめっぽう合理的だと思います。
人に勧める(無知な人も含む)という観点を思うとインデックスがいちばんラクというか他を勧めてあまりいい結果が期待できる気がしない。 リンチのファンド買った人の八割が損で終わるくらいだし。
自分的には高い報酬は、谷に落ちること、あるいは谷に落ちて這い上がれない可能性を受け入れることに対する報酬でもあると思うところで、他人が谷に落ちたとき到底責任など負えないので他人に谷を恐れるなとはちょっと言えない感じです。
だって個別の事柄だと以前に同じことが起きてない。
いや、近いことは起きてるかもしれないけど、それと同じことだとしていいと判断するのにも調査や知識や思考がいる。
それをしたって、結局正しいかどうかなんかわかんないし、嵌った谷の深さなんて・・それがあるいは二度と這い上がれない地獄の谷になるかどうかなんて結局わかんない。
そんな谷に落ちても大丈夫なんて自分は言えないのです。
自分がそれがリンチのファンドであっても人に勧められないのは、そこでやがてくる谷が来たときその後谷を乗り越えられる日が来るかどうかが本質的にはまったくわからないからです。
だから勧められるなら個別じゃない全体のインデックスファンドくらいという話になるということです。
谷が来ても大丈夫と言えるというか、一定以上の安心感を持って谷が来てもたぶん大丈夫だよねと言えるのは、何度も大きく谷に落ちても結局長い間には這い上がってきて、全体を買うという意味で本質的に過去と同じものであるとみなせるインデックスくらいしか思い当たらないのです。
というわけで自分はインデックスファンドの価値のひとつは、谷が来てもきっと大丈夫と信じていられるハードルが低そうなところにあると思ってます。
少なくとも個別企業である場合、谷が来てもきっと大丈夫とはなかなか言えない。すくなくとも大丈夫と言うためにはいろいろ知識を身につけていろんな可能性を考えた上でないとなかなかそうとはいい難い。
逆に言えば・・
本当は谷はそれほど怖いものなんです。
だから谷に落ちる覚悟は自ら決めるより他ない
本当は落ちるのが怖い、本当は知識を身つけて気をつけて落ちるべき谷に落ちるんだから、その怖さに対する責任は自分しか取れない。
そうだと思うんだ。
他人に谷に落ちる覚悟を決めさせることなんて誰にもできない。
またしてもならないのです。
その当人以外にはできない、させるべきでない行為です。
そして谷はかならず来るし、谷に落ちて這い上がれないことになる可能性もある以上、突き落としてあと知らねとかやったらその人は奈落に落ちて死んでしまう結末になる可能性は消すことはできないというか・・
損をする可能性を受け入れることに報酬があり、だからこそ高い報酬も用意されうると思うんだ。
谷は怖いものだから、谷を恐れず冷静に乗り切ることには価値が生まれ、それをなしたものに高い報酬が与えられる。
その中で谷に落ちる覚悟のハードルをかなり下げてくれるのが信頼と実績のインデックスファンドだということでインデックスファンドを絡めて谷の報酬も回収と。
そういう話でございました。
といいつつあと少し。
谷に落ちることに報酬があるだなんて言ってない。
いつかかならず来る谷は危険だと言っている。
這い上がることが出来ないなら大きなダメージを受けると言ってます。
そしてそういう場所だからちゃんと這い上がれるなら報酬あるよねって言ってます。
もしかしたら大きな報酬にもなるかもね。
そして勧めるとするなら谷はいつか来るだろうと言える中で、谷からいずれは這い上がれるだろうと実績もありある程度以上確信をもって(自分はなぜそうなってるかというロジックも用意できなくもない)その人がちゃんと怖い谷を落ちられてまた這い上がってくることも(他のものより)期待できそうなものといえばインデックスがやっぱり有力だよね?って感じです。
ちなみに谷はいずれくるから谷に落ちる覚悟がないなら投資自体やめたほうがいいと思うよ。
ここではインデックスならそこで要求される覚悟のハードルが下がるから勧めるとするならインデックスだよねって話をしてます。
そしてその中で自分は覚悟を決めようと思ってます。
谷に落ちる覚悟。そして時間をかけ這い上がる覚悟。
知識をつけそれを使い考えて落ちていい谷を見極める、あるいは少しでもマシな谷の落ち方を定めておこうと思います。
見誤り大怪我もするかもしれません。その可能性も受け入れる覚悟。
自分はそれはそれらを用意しようという意思を持とうと思います。
それをひとことで言うと・・
「谷が怖くて投資家できるか 」になるのです。
谷に落ちる覚悟はありますか?
何を準備すれば谷に落ちる覚悟を持てますか?