大河の一滴

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分散しているから大丈夫です

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分散投資というものがあります。

卵は一つのかごに入れるな。とかよく言われるし大抵の初心者向け投資本なんかには分散したほうがいいよね?とかあるようなイメージです。

 

でも分散と言ってもいろいろあるよね?

いろいろあるんだからそれらには違いがあるんでしょう。

そのときもしかしたら危険な分散とか大丈夫じゃない分散があるとしたら不幸が起こるかもね?という話。

 

分散しているから大丈夫

なんてことをいきなり否定しにかかる本エントリーですが考えてみましょう。

どんな分散があるかを。

 

教科書的なことをいうと分散というのは本来はアセットアロケーションを指すものだと思います。

債権や株式たまには貯金やリートなんかを先進国や新興国。それぞれに振り分けると安全ですよって話。ロジックとしてはリターンも伸びるとか言ってるね。

これは分散の一つというかまさに分散だね。

 

インデックスファンドも分散っちゃあ分散。

インデックス自体は様々な株式を集めて平均を目指すという存在からして分散。ただ一つのインデックスファンドだけなら大抵は一国の株式のみということになるね。もし米国インデックスファンドのみへの投資ならそれは米国株式への集中投資だよ?

でもこれも分散のひとつだね。

 

あとは、個別株とかでも国を分散するのも、ある国に全部だけど大型株を50種とか、優待銘柄200種とかもそれぞれ分散だと言う人はいるだろうね。人にもよっては国内のグロースの小型だけに5種でも分散してると言う人もいるかも知れない。

これらは全部まとめて分散は間違いじゃないけど同時に全部株式への集中投資とも言えるね。

 

あと忘れてしまいそうだけど時期の分散もあるよね。

投資につぎ込むお金の時期をずらす。

これも分散の一つだよ?

ナンピンはこの時期分散の亜種とは考えられます。

この時期分散を時間及び投資金額できっちりコントロールすることをやり遂げるとドルコスト平均法になります。

ちなみにナンピンもドルコストもインデックスに対してやらなくてもいいからね。 

ドコモのみに対してとかの投資でも別にやってもいいんです。なんだったら萬世電機に対してのみだって構わない。

この場合なら、ドコモに対する集中投資だけど時期分散という意味では分散です。

これだってある時点でドコモを全財産買うよりは一つのカゴに卵を入れてないと言える。つまりだから分散してるってこと。

 

と、まあ分散と言ってもいろいろその形がありそうだし、一言で分散と表現するにはいろいろありすぎて適当じゃないことが多いと思うな。

 

これらは区別するべきだと思うんだ。

アセットアロケーションも米国インデックス集中投資も、国内大型株投資も、優待分散投資もグロース5銘柄分散投資も違う分散として区別するべきではないでしょうか。

だって上記のいろんな分散は、どんな分散かでその大丈夫具合にも差があるだろうから。

 その中でこれらの違いを区別せず何かは知らないけど分散しているから大丈夫なんて言うなら雑にも程があるよね?

分散してるから大丈夫

とか単純にいうのはなかなか乱暴なんです。

例えば、債権やリートや株式を国際分散した分散と日本のTOPIX投信(だから日本株への集中投資)を買っているのと大丈夫ぐあいが一緒なわけないんです。

この場合は日本のTOPIXなら過去を見れば一年で半分くらいはやってます。つまり分散してるけど国際分散アセットアロケーションの分散ほどは大丈夫じゃないんです。

そりゃ国内グロース銘柄10種への分散投資よりは大丈夫かなあとは思うけどね。

 

他にも例えば優待銘柄を200種もってるのは分散とは言える。でもそれは日本株への集中投資だし来るときが来ればたぶん一年で半分くらいはありえるといえます。だって日本株への集中投資だよ?

大丈夫具合で言うならアメリカ債権への集中投資のほうがたぶん大丈夫なんじゃないかな?もちろんブラック・スワンはあり得るのでアメリカ債権も盤石までは難しいだろうけど。

 

他にも高成長グロース株への分散投資だって確かに分散だよ?

でも数ある分散の中では大丈夫じゃない方の分散と言えると思うな。

過去を見ればリーマンショックあたりでこの種のものは揃って壊滅して高値から安値なら5分の一は堅いかな?程度の大丈夫。大丈夫具合を言うなら多分だけど高成長グロース銘柄への集中投資よりは・・・それなら100分の1もありえる・・のに比べれば大丈夫だろう程度の大丈夫具合だと思うよ。

 

分散にもいろいろあって大丈夫な分散と大丈夫でもない分散があります。

分散してるから大丈夫なんて軽々しく言えるほど多くの分散はそんなに大丈夫じゃないし、大丈夫だと言うにはもっといろんな分散を見て比較したりいろんなものの過去を調べたりして性質の違いを踏まえて考えないと大丈夫具合はわからない・・・

 

つまり大丈夫とは断言できるものなんかじゃないのです。

 

そろそろ本題なのですが

 

 自分は別にそれは大丈夫なんかじゃないからやめろとか言うつもりはないんです。

それが大丈夫でないならば注意や警戒・・ときにはこれくらいはありえると覚悟をしてなきゃいけないし対策も考えてないといけないよね?ということを言いたいのです。

 

というよりは、大丈夫でないものを大丈夫だと思っていることがあるならそれに気づくべきだと思うわけです。

 

高速道路で120キロ出します。まわりが160キロ出している。

そのときに大丈夫だ。はある意味正しいですよ。確かに160キロ出すよりは大丈夫です。

でもそれはやっぱり大丈夫じゃない。120キロで事故に合うならたぶん木っ端微塵です。

このときするべき認識は、「(速いものより)遅めに走ってるから大丈夫。」なんかじゃなくて、「160キロよりは安全と言える。しかし事故ったら危ないスピードであるから慎重に運転しないといけない。あるいは速度をもっと下げるべきかもしれない。」くらいであるべきだと思いますよ?

 

その手の罠にハマってる人はいるかもね。

だって世の中分散すれば大丈夫なんて言ってる人がたくさんいるもんね。

そうなってたら不幸だよね?

危険が現出しないといいよねって思います。まあそんな危険はいつかは出るもんだは今までの歴史の回答なんだけど。

 

そんなわけで、「自分は分散してるから大丈夫です。」なんて思わないようにもうちょっと慎重に分散と言うけど他の分散と比べるとどんなリスクがあるか、どの程度大丈夫か?とかどうなると危険なのか?どの程度覚悟してとかを考えつつ、そのリスクに見合う慎重さや緊張感を忘れずにいたいものだよねって思ってるわけです。

 

その分散はどんな分散?

その分散は大丈夫とは言えないものかもしれません。

大丈夫でないものを大丈夫だと思うこと。

危険ですよね?

 

 

分散の反対の集中の話。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

 分散してるけど病気でもあるってあり得ると思うな。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

 グロースの分散はグロースが死ぬ日が来たらあんまり大丈夫じゃないと思う

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

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