大河の一滴

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レバレッジと割安の相性の悪さ

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自分は信用取引はしてないのです。

したことはあるんだけどね。

いろいろ考えて信用には手を出さないほうがいいとして、触れてなかったらいつの間に信用取引停止になってもう再度申し込まないと使えない状態になっています。

なのですが、今回は自分がなんで信用には手を出さない方がいいと考えているかという話。

 

信用取引もいろいろメリットはあるとは思うんです。

例えば空売り。信用なしだと株価上がらなくてもチャンスがある。でも自分は売りは命までとか物騒な言葉もあるし株価下がるのは上がるのと違う癖もありそうに思えるし、自分としては株価落ちるという中で利益というのがしっくりこないというか市場の安定のために空売りも必要とは理解してるけど自分は今のところ空売りにはしっくり来てない。

また空売りができるので優待のクロス取引。優待銘柄を権利日に現物と空売り両方かければ値動きリスクを排除して優待がもらえる。(逆日歩リスクとかはあるね。一般信用ならこの逆日歩リスクも避けられる)

日歩もあるね。売りが多いものを信用買いしてると逆日歩を貰える可能性もあるね。これは結構なメリットかもしれない。逆に売りをしてると逆日歩取られる可能性もあるという強烈なデメリットになるね。逆日歩もらえる状態はみんなが売りたがってる状況とも言えて一歩間違えると強烈に株安に出るかもしれないし扱いは難しそうだね。

他にも損出し調整。自分は特定口座なのですが、銘柄で含み損が出ている際に売って買うと税金調整ができたりするのですが、平均取得単価が中途半端になったり買って売る時の値動きリスクがあるし日をずらすとそこで持たざるリスクが発動してしまいますけど、売ると同時に信用買いして別日に現引きして値動きリスクや持たざるリスクを排除して節税することもできます。

これらは結構魅力的かなあと思ってはいるんです。(他にも使いようによっては手数料節約にもなるようだね)

 

うん?もう一つあるだろうって。

そうだね。レバレッジ

 

投資資金以上に投資ができるというのがレバレッジ信用取引を行う理由で多くの場合一番のメリットとされてるであろうレバレッジもあるね。

そしてこのレバレッジをかけれることこそが自分が信用取引をしないほうがいいと考える主たる理由となります。

 

自分は基本買いたい持ってたいというタイプの投資家なんです。

許されるならもっと沢山の種類の会社をもっとたくさんの量の株式を持っていたい。と思ってるわけです。

レバレッジかけれたら、買ってしまうかもしれません。

正しく、欲に負け節操なく買い物をしてしまう消費者になってしまう事を恐れているわけです。

そういう理由もあるんですけどもう一つの理由と合わさって取り返しのつかない事になるんじゃないかと思ってるのです。

 

それは、レバレッジと割安の相性の悪さです。

自分は、安いかな?って思えば買いたくなる種の投資家です。

そして往々にして下降トレンドの中突っ込むというか、それは逆張りにもなる。

自分は思うに割安、そして逆張りレバレッジととても相性が悪いと思うのです。

時には、致命的な損害にまでなって襲い掛かってくるような。

 

割安というものはあるとは思うんです。そして割安だから株高を見込めるという事もあるとも思ってます。

 

ただそれは、長期での話だと思うんです。

 

 短期的には、安いもの割安と出来るものが更に安くなる事はありえるとしか思えないし、株高を見込んでも普通に裏切られる事もあり得ると思うんです。

 

割安を認めて大きく張ってくる投資家にはウォーレン・バフェットがいます。

バフェットはウェルズ・ファーゴを平均57ドル80セントで取得しています。しかしウェルズ・ファーゴは41ドル30セントまで下落しているんです。平均取得単価からするとおよそ3割下です。

57ドル80セントはバフェットが十分安いと判断したラインでしょう。これが平均取得単価であることを踏まえればそのラインはもっと上かもしれません。57ドル80セント以下で買ってるならそれ以上の株価でも買ってないと平均取得単価は57ドル80セントになりません。

バフェットが割安だと判断したラインからさらに3割以上も株価を下げることだってあったのです。

3割下落といえば3倍の信用目いっぱいで買ってたとするならそこで投資資金が吹っ飛ぶ数字です。

 

リーマン・ショックでは、割安を狙う投資家さんの少なからずはももう安いと逆張りで買ったことでしょう。中には実力者と言える人も多くいたでしょう。

その判断は数年後から見れば大正解であったことがほとんどだったでしょう。

しかし、株価はその割安といえるラインからもっともっと下がりそこで致命傷を負った人の話は少なからず聞きます。

正解を選んでいたとしてもそれが正解となる前に致命傷を負う事はないとは言いきれないのです。

 

自分は基本的には”安い”を狙う投資家です。

そしてその”安い”は例えそれが正解であったとしても短期的には株高になることも株安にならないこともまったく保証し得ないのです。

 

そもそも”安い”を狙う投資家にとって最大のチャンスは危機のときです。

危機の時は理不尽にボラティリティが高くなるものの様に思えます。

危機のときに合理は通用しない。まあだからチャンスなんだけどね。

 

自分は正解を選びながら、それが正解となる待ち時間の間に致命傷は負いたくない。

それが自分がレバレッジを避けたいと思う最大の理由です。

自分が安いとして買ったものがさらに安くなるという当たり前の事態に遭遇してもそれを堪えて待つことができない事に追い込まれないためにレバレッジはかけたくないのです。

 

つまりは自分はレバレッジと割安は相性が悪いと考えているんです。

 

 そしてもう一つの理由

それはちょっとオカルトっぽい理由かもしれない。

 

株式というのは基本的にとてもボラティリティの高い金融商品です。

レバレッジなどかけなくても、それは大いに儲かりうるものだと思うんですね。

そこにレバレッジをかけるというのは、そのボラティリティをさらに増幅させもっと儲けようという強欲のなせるものだと思うんですね。

自分はレバレッジをかける理由は欲以外には思い当たらないのです。

 

そして自分は投資(特に投資的手法を取るのなら)では恐怖と強欲をコントロールすることが必要だと思っているんです。

チャンスのときに有利と判断したものに張る行為には期待通りにはいかなくて損に終わるかもしれないという恐怖を制する必要があります。

 恐怖を制することが出来るかはわからないけど、恐怖を制したとしてもそこに強欲が残るならそこで強欲に足をすくわれる気がしているのです。

 

レバレッジを許しておくとそこで強欲に負けちゃう気がしてるんですよね。

 

だって、恐怖を制して大きく張るという行為に及ぶときはそれはおそらく危機の中で自分がそれを大チャンスだとみなしたということできっとすごくたくさん買いたいと思っているはずだから。

でも上で言ったように危機の時は非合理にボラティリティが高くなるもの。バフェットだって底値なんて測れない。

 

だから自分は正解に辿り着きながらそれを自らの強欲で潰したくはないのです。

 

そんなわけで、今のところ信用取引はしないほうがいいと自制しているわけです。

もし自分が自らをちゃんとコントロール出来るよね?としたら節税とかクロスのために再度するかもしれないけど。そして破滅するかも。

まあそんな感じなののですが、主題がぶれた感はありますが、今回はレバレッジと割安には相性の悪さがあるよね?って話でした。

 

 割安を狙う時

さらに安くならないなんて保証はありません。

そこにレバレッジを掛けもっと儲けようという強欲。

それをどうコントロールしますか?

 

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