大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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グレアム係数(PER✕PBR)(四季報CDスクリーニング)

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バフェットのお師匠様であり偉大な投資家ベンジャミン・グレアム。バリュー投資の祖とも言える方ですが、「経験則から、株価収益率に株価純資産倍率を掛け合わせたものが22.5以上であってはいけない。」と仰っていたそうです。

要するにPERとPBRの乗算が22.5以上あるとバリュー投資の大元様としてはお高いよね?って言っているということです。

負けない投資に迫るためにはいろいろな道があると思いますが、会社を安く買うことはその中でも多くの投資家も認める道と言えそうです。その中でPERとPBRの乗算でその安さを測るこの方法は利益と資産の両方からその安さを測るという事でバランスがいいといえるでしょう。

そうやって探し出したもの中にはこれから成長を遂げ大いに評価を上げていく会社もあるかもしれません。

安いときに買いリスクを限定しこれから出てくる伸びしろを大きく狙っていく。そんなことも可能かもしれませんね。

ここでは、赤字だったり債務超過のものを拾ってしまわないようにグレアム係数でマイナスになるのは弾いています。また、比較用にPERPBR配当利回り算出式も用意しました。

そこでこれで上位に上がってくるのは人気がなく出来高も小さいものが多そうです。そこで最新の日付で株価を拾うと出来高がないということも普通にありえますので週足終値を用いています。

さらに情報の鮮度を優先してダウンロードして取得する数字を用いています。中古品や古いものでは使えませんのでそのあたりはご容赦ください。

 

 ちなみにグレアム係数に関しては、個人投資家さんのみきまるさんがより詳しく解説されているので興味のある方は参考にしてください。

plaza.rakuten.co.jp

結果は以下でした。

2017/9/29抽出。グレアム係数が低い順上位30位。

No. コード 社名 グレアム係数 予想PER PBR 予想配当利回り(%)
1 9501 東京電力HLD 1.37 2.53 0.54 -
2 1892 徳倉建設 1.57 2.21 0.71 2
3 8416 高知銀行 2 8.22 0.19 1.93
4 5852 アーレスティ 2.09 5.54 0.38 2.76
5 9171 栗林商船 2.22 5.01 0.44 1.16
6 8560 宮崎太陽銀行 2.24 8.27 0.27 2.91
7 5410 合同製鉄 2.25 6.17 0.36 3.32
8 8337 千葉興業銀行 2.34 5.77 0.41 0.51
9 9034 南総通運 2.38 6.93 0.34 2.72
10 9063 岡山県貨物運送 2.47 5.68 0.43 2.06
11 7887 南海プラウッド 2.53 7.39 0.34 1.31
12 1718 美樹工業 2.56 5.21 0.49 2.21
13 8025 ツカモトコーポ 2.58 5.57 0.44 2.38
14 5697 サンユウ 2.64 6.86 0.39 1.51
15 9311 アサガミ 2.69 6.31 0.43 -
16 9133 東栄リーファ 2.76 5.76 0.48 2.88
17 8104 クワザワ 2.8 6.71 0.42 1.6
18 2153 E・JHLD 2.82 6.46 0.44 2.67
19 7214 GMB 2.84 7.94 0.36 2.92
20 5283 高見沢 2.87 6 0.48 1
21 9407 RKB毎日HD 2.88 7.89 0.37 1.45
22 5204 石塚硝子 2.94 7.31 0.4 1.66
23 5446 北越メタル 2.94 7.84 0.37 -
24 7184 富山第一銀行 2.99 7.79 0.38 2.61
25 2750 石光商事 3 7.16 0.42 2.39
26 1933 SYSKEN 3.01 7.65 0.39 2.82
27 9408 新潟放送 3.01 8.31 0.36 1.11
28 1966 高田工業所 3.01 4.36 0.69 1.42
29 9852 CBGマネジ 3.05 6.7 0.46 1.58
30 7229 ユタカ技研 3.07 6.15 0.5 2.49

 

 冴えない会社とか問題がありそうな会社が並びました。

栄えある(不名誉な?)一位は東京電力。これは問題があるという枠でしょう。

成長をあまり見せていないとか利益が減る赤字が出るかもしれないと警戒されていそうな銘柄が多そうです。

当たり前と言いますか、そうだから安くなるということでしょう。

ただ精査するなら状態の割には評価が低いものとか、成長を見せているものもあるかもしれません。

 また評価が低いということは期待されているハードルも低めと言えそうでちょっと利益が減ったくらいでは株価もあまり下がらないなんてものもありそうです。

問題のある会社も既に問題が出ることも織り込んでいるかもしれません。

基本的には冴えない会社が多く、ばんばん成長したり株価が上がったりはなかなか望めないでしょうけど、リスクを抑えながらのんびり投資できるものもあるんじゃないかなあと思うところです。この中から有望なものを拾えるかどうかは投資家の腕の見せ所かもしれませんね。

 

 

四季報CDを用意して以下の式を入力すれば実際に上記のスクリーニングが可能です。

 今回の式

グレアム係数(PER✕PBR)

グレアム係数(PERあるいはPBRがマイナスのを弾いてます)

([DL・週足終値(円)(-1)]/[DL・1株益(円)(0)])*([DL・週足終値(円)(-1)]/[DL・1株純資産(円)(-1)]):>:0

予想PER(比較用)

([DL・週足終値(円)(-1)]/[DL・1株益(円)(0)])

PBR(比較用)

([DL・週足終値(円)(-1)]/[DL・1株純資産(円)(-1)])

予想配当利回り(%)(比較用)

[DL・1株配当(円)(0)]/[DL・週足終値(円)(-1)]*100

 

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