以前このようなエントリーを書きました。
それをもうちょっと拡大してみるとどんな考え方ができるだろうか?なんてお話になるのかな?
成長ストーリーを考えていらっしゃる人がいます。
会社が変化し成長しする過程にはそれを成立させる物語がある。
その物語が成立する限りは会社は成長していくだろう。
なるほど。一理あるかもしれません。
しかし自分はそれが自分に扱えるか半信半疑なところがあります。
エリアを拡大しつつ成長する。いいでしょう。
でも自分はそれがどのように数字に反映していくかがちょっと分からない、判断が難しいと思ってます。
物語がどう数字になっていくのかを考えるのが自分には難しいと感じているわけです。
ならばこんな見方なら
あるいは自分にも扱えるかも?と、感じてます。
それは数字から物語を描いていくこと。
以前取り上げたそーせい。
2006年からの数字は酷いものです。
2006年から延々大赤字売上も2012あたりまで酷い。BPSも毎年減り続ける。
2015年が転機。ようやく利益が出て赤字は脱出。減り続けたBPSも2014年にプラスに転じた。予想で今までの数字からは相当に強気な数字。
例えば自分はこの数字から以下のような物語を描けます。
期待された新薬などできない。売上も思うように伸びない。その中で数年以上も研究を続け用意した資金もどんどん目減りするチキンレース。
その中でやっとの思いで開発した薬がようやく売れたと思えば、いきなり長年の赤字を覆し黒字化。薬はより勢いをまして売れ続ける。
よし、この勢いならと強気な数字を予想し、今までの研究資金を取り返すぞ!というところで次回に続く。
(実際は買収が転機な感じなようですけど、まあこれはあくまで描くことの例です)
薬売れない資金も減る中での研究開発チキンレースからの一発逆転は正直物語を見て取れます。中の人の焦り、落胆からの安堵狂喜あると思います。
あるいはこの先に連なるハッピーエンドのスタッフロールを信じて買いたくもなる筋立てです。
例えばそんな物語。
それは数字から迫る物語です。
自分には、物語を数字にするより数字から物語にするほうが数字になる物語がかける気がしています。だって元々から数字だから。
数字の物語はハッピーエンドが約束された映画でも小説でもなく、あるいは無情さと教訓を映し出す救いのない映画になる可能性はあります。
でも、その物語を気に入るならそれの結末を信じて映画チケットを買ってもいいかもしれない。
そんなふうに思えます。
長年堅調な推移を見せた企業が一大決心をし大規模投資に踏み切り、大きな利益を掴む。
険しい時期をコストを切り詰め守りに入って乗り越えたと見て攻めに転じ史上最高益を掴む。
在庫調整で利益を維持しようとするも限界に達し会社は大きなダメージを受け倒れる。
みたいな物語はかけるのかもしれません。
実は、四季報CDカテの以下の様なものはそんなものも拾えるかな?ってやってみたようなところもあります。
順調な業績を見てさらなる飛躍を夢見て、優秀な人を雇い入れるとか。
大きな投資をしてこれから伸びるぞという決意を固めるとか。
原作もないし結末は事前にわからないですけどね。
結末がわかると面白く無いのは、映画も投資も一緒ですし仕方ないですね。
でも数字から好みの物語を創れるのならハッピーエンドのスタッフロールを信じて映画チケットを買ってみるのも悪くないんじゃないでしょうか?
会社の数字が創る物語
それを描いてみませんか?
そして描かれた物語が気にいるものなら
ハッピーエンドを信じてチケットを払ってその行末を見守る
そんな投資は面白そうじゃないですか?