お金が減っていくということに対して、ヒトの脳は命の危機があるとして扱うのだそうです。
目減りした目減りしていく数字に対して、ヤバイこのままでは死ぬ!と処理し本能や感情で急いで対応しろ!と脳が悲鳴を上げるって話です。 目の前に熊が迫ってきているような感覚かは知りませんが要は脳はそれと同じように処理をするってのは学術的には定説のようです。
命の危険は凄まじいストレスです。たぶん。(自分はあまり記憶もなく。喉元すぎれば忘れるタイプなので忘れているのかもしれません)
そのストレスに対する反応は様々でしょう。 逃げろ!という反応のもと一目散に熊から逃げるかもしれないし、また値上がるかもしれないと熊が去ってくれるのを待つのを選択する(させられるが正解かもしれませんが)、そういや読みかけた本があったよなとか口座画面を閉じるかもしれません。
どういう反応をするのかはわかりませんが、お金が減るという事実(僕は実は事実かどうかも怪しいと思ってます)には、人は本能感情レベルで判断し対処するように出来ているとのことです。
ちなみになぜ本能で対処するかは、危ないこと(と脳が判断する)なので、急いで対処する必要がある(と脳が判断する)から、そして理性で判断するのは感情で判断するよりも遅いから、理性を待ってられんという話です。
熊が目の前にいるのに、熊の生態を思い出し安全にやり過ごす対策を考え、そのための条件を満たすものが周りにあるか探しそれをいかにして実行するかなんて考えるなら、考えている間に熊の手は振り下ろされ死ぬことになるでしょう。
なにせ命の危険ですから(と、脳が言ってくる) 故にお金の危機は、本能感情での預かり事となるわけです。理性や合理の出番ではありません。スピード重視です。(何度も言うが脳がそう言ってくる)
良かったですね。
命の危険は、早めに対処したほうが良いですし。
しかし残念でした。
熊に襲われる危機とお金を失う危機は性質が違います。
そして感情本能に基づき投資やトレード活動をするとむしろ早死にすることになるでしょう。
というわけで、やっと本題です。 今回はこれの続きです。
お金の問題を感情本能の預かり事にしてはいけません。
お金の危機を対応しようと出しゃばってくる本能感情には奥の間にでもくつろいでいただき、理性が預かるべきことです。
だってそちらこそが危機を回避する手立てなのですから。
感情はコントロールされるべきです。そしてそれはできることです。
そのハンドルは何か?
知識であり合理的判断であり準備です。慣れもあるかもしれない
それらで危機に出しゃばってくる感情はコントロールできるんです。(きっとね。例えば戦場知識を持つ兵隊さんはリアル命の危機の中それを行ってますし)
トレーダーなら、例えば致命傷になりうるはるか前に損切りする人、致命傷になりうる量を買わない人に継続して利益を得る人が多いという知識。
投資家なら、例えば株価は業績に収斂するという知識。
安全域という知識。著名投資家の多くが暴落時に落ちるナイフを掴むことも推奨しているという知識。例えばバフェットは目をつむって買えとすら言っている。
そういうものはハンドルとなりえるかもしれません。(上記で挙げている例がそれに従う人にあっているかはわかりません)
勘違いしないで欲しいのですが、お金の危機に際し耐えろと言っているわけではありません。喚き叫ぶ感情を引っ込め、その危機を知識合理的判断を道具として理性に判断させろと言ってます。
そしてそれができるように準備をしろと言ってます。
その上で実際に熊に会うのなら、熊の生態を思い出し安全にやり過ごす対策を考え、そのための条件を満たすものが周りにあるか探しそれをいかにして実行するかなんて考えるべきだと言ってます。
目の前にいるのは熊ではないんだから時間はあります。
さらに言うなら準備していたのならその準備したものをつつがなく実行するだけになるかもしれません。
正しい知識を得たうえで冷静に合理的に対策を練る事で熊をやり過ごす。
正しい熊へ対処法。
あなたにはその準備ができていますか?
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要するにこれで言うシステム1とシステム2を使いこなせというお話でした。
本能感情=システム1、理性=システム2くらいに捉えてくれると助かります。
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しかし、おそらくは遺伝子にその情報はないだろう概念に命の危機まであると認識させるお金とは何なのでしょうか?そこにどういう人の心理が働きそうなったのか?なんて思いながらこのエントリーを書きましたが、まあそれはここで扱う話ではないのかな?
いつか考え整理するならこのブログに書くかもしれません。