大河の一滴

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配当余力(現金-有利子負債÷予定総配当金額)(四季報CDスクリーニング)

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 総予定配当額に対して現預金を多く持っているものを拾ってくる予定する配当の何年分のお金を保有しているかを見るスクリーニングです。

予定配当×総発行株式数で総配当額をだし、現預金から有利子負債を除いた金額からわります。

比較用に配当利回り自己資本比率を加えています。

あるものを出してくれるかはわかりませんが無いものは出せません。この数字が大きいということは多少利益が減ったり赤字になっても配当を出す余力が残っているということであり、小さいあるいはマイナスの場合は利益やキャッシュフローが減ればとたんに減配、無配とせざるを得なくなると言えそうです。

また上位に来るものは当然有利子負債より現金を多く持つということで倒産からは遠い企業(反面資金を有効に使っていないともいえますが)とも言えそうです。

有利子負債がすくなくとも買掛金など多い場合は自己資本利益率が低くなり場合によっては事業あるいは配当の継続性が怪しくなる可能性もあると思われますので実際に投資を行う場合は業績推移とともに貸借対照表などもチェックすることをおすすめします。

結果は以下でした。(配当利回り2.5%以上かつ配当余力30年以上の企業)

コード 会社 配当余力(年) 自己資本比率
7565 萬世電機(株) 60.77 54.8
4656 (株)サン・ライフ 59.92 16
6416 桂川電機(株) 46.24 71.6
1905 (株)テノックス 38.38 53.1
1840 (株)土屋ホールディングス 37.91 63.2
6930 日本アンテナ(株) 36.74 85.2
6091 (株)ウエスコホールディングス 36.62 73.3
1904 大成温調(株) 35.2 44.3
7871 フクビ化学工業(株) 32.46 60.1
2344 平安レイサービス(株) 31.74 47.8
9193 東京汽船(株) 30.69 83.6
3952 中央紙器工業(株) 30.57 83.1
7297 (株)カーメイト 30.51 55.6
6763 帝国通信工業(株) 30.26 79.9
5983 イワブチ(株) 30.26 81.3

 ※データは2015/12/5抽出

 

面白いと思ったのはサン・ライフ、有利子負債ゼロなのですが、自己資本比率が低くなってます。これはサン・ライフが互助会の仕組みがあって予め会員からお金を預かり、会員が必要になった時に冠婚葬祭サービスを行うというものでその預り金を負債と計上しているからです。退会などでお金を返す必要が出てくることは考えられますがこれは基本サービスによって返済する事になりまたこの預り金が増えることが事業の順調性を示すものであり構造的に自己資本比率が抑えられている方が望ましいという会社です。見た目以上に順調だし自己資本比率でのスクリーニングではなかなか拾えない会社になりそうです。

 

今回の式

配当余力(年)

配当余力(現金-有利子負債÷予定総配当金額)

([連・現金預金(-1)]-[連・有利子負債(-1)])/([DL・1株配当(円)(0)]*[誌面・発行済株式数(株)]/1000000)

 配当利回り

([DL・1株配当(円)(0)]/[DL・週足終値(円)(-1)])*100:>:(任意の数字)

自己資本比率

[DL・自己資本比率(%)(-1)]

現預金

[連・現金預金(-1)]

有利子負債

[連・有利子負債(-1)]

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