期待値という言葉をよく聞きます
投資をしてるとね。
期待値という言葉をすごく聞くわけです。
その期待値という言葉を聞いて思うところの話。
それは自分に言わせればかなり罠が多く、幻とも言うべきものに思え・・
性質を捉え気をつけて使わないといけないもののに思える・・
そんなものだよねという話。
期待値とはなんでしょう?
WIKIでも見てください。
なんだかよくわからぬ式が並んでますが、よくわからぬ場合はここにいい要約が載ってましたね。
「起こりうる値の平均値」だそうです。
平均です。
というか統計です。
まずは期待値は統計用語だとは認識しておきましょうね。
統計用語ということは統計を使うときに始めて意味をもつ言葉であって、基本的には統計を用いない場合は意味をなさない・・まではいいませんが罠があると思ってたほうがいいと思います。
逆に言えばたくさんサンプルをとり平均を算出するタイプの期待値の話ではないのでその種の期待値を使いこなす方は以後の話は聞かなくても良さそうです。聞いてもいいですが
平均が取れないものに期待値などないはずなんです。
物騒なたとえですが例えば僕の葬式に100人以上来るなら香典で儲かるとして
そのとき僕を殺したら僕の葬式に100人以上来て儲かるかには期待値はとれません。
ええ、取れません。
なぜなら一度しか僕を殺せないからです。僕は殺したら生き返らなく二度は僕の葬式は行われないし、そこで100人以上来て儲かるかどうかは一度しか試せない再現性を持たない平均を出せなく従って期待値は出せないことなんです。
これが成人男性の葬式で香典でプラスになるかならそれは再現するし平均も取れるし期待値も出せます。
成人男性を殺しまくり数を重ねるならだいたい算出した通りの結果になるでしょう。
統計とはそういうものです。
しかし僕はそこで扱われる平均的成人男性象と一致するかといえばしません。
というよりそれと一致する男性などいません。たくさんやるならそれっぽくなるというのが平均というものであって個々のケースに置いてはあまり参考にならないという種のものです。
故に僕を殺して葬式をした場合、あるいはとなりの誰かでも。そのひとつの葬式で香典で儲かるかははっきりいってわからないというか期待値というものが機能しません。
だから繰り返せることならばそれには期待値があり、統計で示された通りの結果が出ることも期待できる。
期待値というのは元来そういうものだからです。
期待値をそういう意味で用いてないならまずここに罠があり、誤った方法で使うとするならそれは幻の期待値と言うべきものでもしかしたら使う人を傷つけるかもしれないね。
幻の期待値
再現しないことに期待値なんてわかりません。わからないはずなんです。
しかし”繰り返すことが出来るなら”もしかしたらそれは高い期待値を示すことになるかもししれない。そういうことだってもしかしたらあるかもしれない。いや繰り返せないから期待値を算出できないんですけどね。何度でも言うけど
このことを幻の期待値と呼んでみましょう。
元来、算出しようもない再現しないことが”再現し繰り返すことが出来るとしたら”高い期待値を持つかもしれない。それも期待値とみなすことを指して。
あるいはこの幻の期待値を軸に投資をするのもいいかもしれません。
これは皮肉ではなく実際そのような幻の期待値がすこぶるいい結果となることは、ままあるように思います。
期待値は算出できない。見ること確認することができない。が、故に”もし繰り返すことができ算出することができるなら”高い期待値となるものが、見えないがゆえにより高い期待値で放置されてるということも起こりえましょう。
言ってることがわかるでしょうか?
期待値じゃなくて優位性という言葉を使いましょうか。
それは期待値が算出できない再現しない事例であるから、繰り返せばプラスになるかわからないことだから極めて高い優位性を持つ、つまり異常あるいは例外的なリターンパフォーマンスにもなりうる。
そう言ってます。
実際に極端な株高を見せるケースはこのケースとみなしてもいいかもしれません。
期待値がわからないからこそそれは短い期間に高い株高に、つまり極めて高い優位性を持ち得たということです。
ただやっぱりこれはわからないはずです。
だから見えないからです。見えないからこそ高い期待値(だから算出できないけど)というか優位性を持ち得たというのが自分の考えですね。
この見えないものを見えるとすることは危険です。
蜃気楼というか幻をオアシスとみなした旅人は死ぬのです。
それが幻なら幻とすべきなのです。
しかしその幻が本当にオアシスだったときに旅人は少なからぬ報酬を得ることができるのです。
再現しないことは期待値など見ることができない幻である。
そうとした上で、それは幻とした上で、あるかもしれない高い幻の期待値、高い優位性を狙いに行くのはもちろんひとつのアプローチとしていいかもしれません。
いや、実際当たるとでかくなることも多々あると思うし。
またもう一つの幻が作り出す罠もあるかもしれません
幻の期待値が仮にすごく高いものがあったとしましょう。
繰り返せるなら確度が高くオッズも高いケースがあったとします。
上で言ったように見えないがゆえに高い優位性を持つというものです。
それが実際に花開くことは投資ではそんなに珍しいことでもないように思えます。
花開かないことも珍しくないと思うけど
しかし罠は花開かなったときに潜みます。
その花開かなかったときのオッズによっては、高い期待値は破滅と共にあるかもしれないのです。
破滅を誘う幻の高い期待値
何度でも言うけど実際には計算できないはずの幻だけど例えばそれが90%で10倍になり10%でゼロになるというものは極めて高い期待値を示す事例です。
10%でなくなるとしても90%の確率で10倍だからね。
持ち金を100等分してたくさんやり続けるなら恐ろしく増えるだろうね。
けど全額をこのケースにかけ続けるなら早晩有り金はゼロになります。
ちょっと運がわるけりゃ初回でゼロです。
たいてい途中は恐ろしく伸びると思うけどね。2回引けばたいてい100倍。
これは恐ろしい罠です。
え?じゃあ10分の一かける?
そうだね。賢いね。
でも次はないよ?
だってこれは再現しない幻の期待値の話だからね。
それを逃したらまた会えるかどうかわからない・・ですらなくてもう会えないの。
でもまた似たようなものは来るかもね。
でもその時は50%で1.5倍で50%でゼロかもしれない。そして再現できない計算出来ないものだから実際にそうかは判別できない。
という条件です。
幻の期待値というものがあるとして、それが計算できたら実際に高い優位性高い期待値を持つとしてもそれは結構気をつけて扱うべき危ういものかもしれないのです。
これは自分の印象です
自分の印象ですが、たぶん高い期待値なんだろうなあと思うことがあったりは実際ありますが、当たらなかったときにさすがに株式という性質上ゼロはないですが、大きくマイナスでないというものはほとんどないんじゃないかと感じたりする次第です。
幻の期待値というのは、まず算出できなくその姿がよくわからない。
たまには算出できるとするならすごく期待値が高いかもしれないものもある。
けれどそういうのは裏目に出ると大きくマイナスで幻の期待値の罠が含まれてる(だから幻の期待値が高くなる)
なんてものなのかなあと感じるわけです。
あくまで自分の印象だよ。
わからないからね。再現しなく算出できないからね。
でもチャンスもあるように思えます。
その扱いは難しいけど、うまく扱えると言うかめぐりが良ければ楽しい結果になるとも思うので時には自分も狙ってみたいと思います。
そのときどう扱えばいいのかは考えていたいと思ったりするわけです。
自分にとって幻の期待値とはそんな存在なのです。
再現しないことにおいて
期待値は幻の期待値というべき幻です。
その幻とどう向きあいますか?
今回はだいたいこれの焼き直し