株式投資の手法と言いますと
いろいろあるんでないかと思いますが、投資の世界を見渡してみると、大きくは3つが三大勢力なのかなあって思うところです。(と、言うけど実際はその中の一つが大半かも)
それの整理を試みてみるというエントリー。
それはあがっているものを買う
安いものを買う
インカムで回収できるのを買う
という三種。(たぶん大半の人はあがってるものを買うというのを志向してるように思えるけど)
おそらくだいたいこれになりそうってことで、ならば自分の手法はどれに当たるのか?とか、自分のそれはセオリー通りにやれてるかな?というのを確認できると思うんです。
そんな話。
あがっているものを買うとは
何らかの方法で株価が上がっているかどうかを判断し、それがあがっていると判断する限りもつというもの。
上がっているものはさらに上がるというロジックが背景根拠なように思えます。
もちろん上がっているものを持つのであって、それが上がってると確認できなくなるなら手放すわけです。ときには損切りも出ましょう。損切に肯定的な一派もこれに属する立場の人が多いでしょう。
上昇トレンドに乗るという発想がまさにこれですね。
順張り逆張りというなら順張りそのものです。
あとはどの時間軸で?という小分類とかに分岐そうです。
インデックスとかもこれに分類する人は多そうです。
長期間数十年(場合によっては100年以上)インデックスは上がり続けているからこれを買う。
多くの短期とかもこれでしょう。
テクニカル指標やチャートであがっていることを確認しそれが満足できるものであるのが確認できる限りもつ(さげているのを確認しつつ有効な手を打ててないひとは反省してください)
いずれにしてもいずれかの期間であがっていることをなんらかの手段で確認しそれを根拠に買うと行為と言ってよかろうと思います。
やっていることはすごく違うように見えますが、インデックス投資家もイナゴトレーダーも大枠としてはこのカテゴリーに分類できます。
材料による数日の上げをみることも100年の株価上昇を見ることも期間の違いであってそれがあがっているということが買う根拠でありそのあがっているが続くと見なす限りそれを持ち続けるという発想です。
上がっているものを買うというのは以下の傾向があるように思えます。
・上がってることが確認できる手段を持つ
・上がっていることが確認できなくなるなら手放す(ときには損切を積極的にする)
・ナンピンには否定的な事が多い
・原則として順張り
あなたは、あなたの手法はどうでしょうか?
安いものを買うとは
なんらかの方法で高い、安いを判断しそれが安いと見なせば買い、それが安いと判断する限りはもつというもの。
安いものは上がるというか価値と価格は結局バランスするというロジックが背景根拠なように思えます。
もちろん安いものを持つのであって、それが安いと確認できるなら持ち続けるわけです。多くは損切に否定的でしょう。株価が下がるというのは多くは安くなるというふうにみなせて、手放す理由より持つ理由のほうが強くなるはずだからです。よって損切に否定的な人はここに属する立場の人が多いでしょう。
下落トレンドの中買いに向かうことも多いでしょう。でないなら前のある時点より安くなったとみなせることは少ないはずです。
もちろんどの時間軸で見るかで投資行動はかなり違うでしょう。
グレアム流バリューなどはまさにここになりそうです。また景気が悪い時に買おうとする層もこれにあたりそうです。景気が悪いから株価は安いだろうという発想が見えますし。
グロースは判別が難しいところですが、成長した姿が今の株価に対して安いとする場合はここに入りそうですね。同じグロース銘柄を扱うことも多いはずのモメンタムは違うことになりそうなのも面白いところです。モメンタムならあがってるものを買うに類するものでしょう。
安いものを買うというのは以下の傾向があるように思えます。
・安いこと、あるいは安くなってること、あるいは安くなることを確認できる手段を持つ
・安いことが確認できなくなるなら手放す。
・逆張りで下がっているものを買うのも辞さない人も多い
あなたは、あなたの手法はどうでしょうか?
インカムで回収できるのを買うとは
なんらかの方法で配当や優待(不動産を入れるなら家賃も)などを安定的にもらえると測り、そのインカム収入によって長期に投資したものを回収するというもの。必然長期投資になりましょう。
背景根拠を挙げるというのもなんかしっくり来ませんが、あえて言うならポケットにお金を突っ込むものを持つことで利益を得るというスタイルでしょう。
インカムゲインが期待できるものを買うのであってキャピタルゲインは無視あるいは軽視あるいは優先度が低いでしょう。それが十分利回りで満足できると確認できるなら持ち続けるわけです。多くは損切に否定的でしょう。株価が下がるというのは多くは高利回りになるというふうにみなせて、手放す理由より持つ理由のほうが強くなるはずだからです。よってインカム重視な人も損切に否定的になりがちでしょう。
下落トレンドの中買いに向かうことも多いでしょう。でないなら前のある時点より安くなったとみなせることは少ないはずです。
時間軸というなら基本長期というより売らないはずです。(売るとインカム的に後退となる)もっといいものがあったとか、すごく高くなりすぎたとかでもない限りは持ち続ける判断をするのが合理的と言えます。
大型配当株投資家などはここというか、バリエーションをとるほど様々な派閥はいないでしょう。ある意味単純で高い利回りのものを末永くもらえるだけが価値観と言えますので。あとは基本的に何に投資するかだけです。
優待株投資家の大半はここでしょう。
家賃で投資資金を回収することを目指す不動産投資家ももちろんここです。
インカムで回収できるのを買うというのは以下の傾向があるように思えます。
・より高い利回りをより永続してもらえるか測る手段を持つ
・もらえるインカムの価値が低下しない限りは手放さない傾向がある。そうでなければもっといいものに乗り換えるとか、極めて高くなって価格が低くなることが想定されるぐらいしか売る理由がない。
・価格が下がることは利回り向上を意味しておりナンピンには肯定的な事が多い積極的にナンピンする人も。
・逆張りで下がっているものを買うのも辞さない人も多い
あなたは、あなたの手法はどうでしょうか?
以上です
なんとなくまとめてみたという感じです。
自分が言わんとすることは上にまとめたことではなく、いろんな手法を分類し整理してみるのはいいのではないか?という提案ですね。
そして自分で試しにそれをやってみたわけです。
もちろんそれぞれは完全に別れてる必要はないと思います。人によってはかなり混じる人もいそうです。例えば最初は安いことを認め入るけど、降りるのは株高が確認できなくなるまでとかな人も結構いるでしょう。
他にも安いものを買うとインカム目当てはかなり重複することもありそうです。
その中で自分がやってることも、その中のなにかとわかってきたり、足りないことが見えてくるかもしれないと思ったりします。
いわゆる手法の棚卸しです。
あなたもやってみませんか?
上をベースにしてもいいし、もっと違った見方でもいいと思うんだ。
なんでもいい。だけど時々は振り返り確認していくことで、道を誤ることもすくなくなるだろうし進歩も生むのかな?とか思います。
あなたの手法を整理してみませんか?
手法の棚卸しをしてみませんか?