大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(4063)信越化学工業/日記(比)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20181019215545j:plain

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。各データは2019年8月30日取得。

比較銘柄

信越化学工業とその他

株価

10715円(人々は、息の乱れは大きくなってきてるけど坂を登るのを止めてない。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 4063 3407 4183 4342
企業名 信越化学工業 旭化成 三井化学 セコム上信越
市場 東証一部 東証一部 東証一部 東証二部
業種 化学 化学 化学 サービス
時価総額(億) 45818.1 13482.0 4646.0 447.0
株価 10715 961.2 2271 3410
決算期 2020/03予 2020/03予 2020/03予 2020/03予
予想売上(億) 15,500.0 22,680.0 15,400.0 246.1
予想営業利益(億) 4,050.0 2,050.0 1,050.0 43.0
営業利益率 26.13% 9.04% 6.82% 17.47%
予想純利益(億) 3,140.0 1,475.0 760.0 29.5
EPS成長率(年複利/期間) 5.6%/13年 6.1%/13年 2.9%/13年 5.4%/13年
BPS成長率(年複利/期間) 5.1%/12年 6.4%/12年 -0.3%/12年 4.3%/12年
PER 14.20 9.07 5.83 14.18
PBR 1.79 0.99 0.81 0.94
ROE 12.6% 10.9% 13.9% 6.6%
ROA 10.3% 5.7% 5.1% 5.7%
配当利回り 2.05 3.75 4.4 2.79
配当性向 29.2% 34.0% 25.7% 39.5%
総資産(億) 30387.2 25752.0 15010.7 518.5
自己資本(億) 24656.0 13814.9 5519.2 443.6
自己資本比率(%) 81.10 53.60 36.80 85.60
一言感想 あげ びあげ 停滞 びあげ

 今週は比較。Cfマージン(http://kamomenotoushi.hatenablog.com/entry/2018/05/20/210000)でスクリーニングをかけ(今回は10年)それを市場統計推移記録表にかけ2019/9/5と2016/2/12比較でPERがより低くなっているものからチョイスして比較します。ちゃんと長期にお金稼いでいるのに2016年2月12より評価が低くなっているものを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。信越化学工業信越化学様。比較に大手総合化学様。ゲストに信越仲間のセコム。

信越化学工業

業績

でかい上に優良企業。売上兆の規模で営業利益率20%中盤以上は日本を代表する優良企業と言っていいかと。

業績もどちらかといえば成長ですね。近年はすごく好調。上のEPSは5%ほどだけどこれ10年くらいのリーマン後に限ると14%まで跳ね上がるからね。14%って結構恐ろしい数字だからね。事業規模兆の規模での話だし。

まあでも13年で5%で10年で14%ということは大きく減益が入ってます。というか減収も。というかシクリカルです。リーマンあたりで売上3割以上利益なら6割ほど減らしてます。十分に黒字で優秀な成績で通過はしているけど外部環境に対して盤石の強さがあるかといえばそうでもなく減収や減益くらいは今後も飛んでくるでしょう。それはいつなのか?そうしたらどうなるか?どうするか?なんてことは考えていたほうがいいと思います。

 その中で計画で増益率落ちる形の中で1Q増益、でも売上は横ばい程度が出てきてますね。過去を見れば計画は保守より感はしますね。

さてはて。

 

財務

 極めて健全な財務。で、BPSならだいたい右肩ですね。その中で借入はほんとにお気持ち付き合いでいつでも返せますよってくらいですね。クソ順調なので流動・・特に現金たくさん持ってますが固定資産規模も大きく、本来は固定資産よりの資産構成となりそうです。儲かるからお金の蓄積がやばい。で、近年は建設仮勘定が増えているようです。つまり工場でも作ってそうですね。

あとは負債は手形とか中心。だから基本的にはうまくいって仕方ないって企業のBSしてる。

CF

営業CFは盤石感あります。その中で投資もしつつ基本的にはFCFも出るという形。営業CFマージンも高めで常時20%越えてそうですね。増配しつつ現金も増えてて ケチがつけられない感じですね。加えて大きめの自社株買いも入ってきてますね。必要なら自社株買いもする姿勢も見せてきて還元方針としても安心感あります。

シクリカルではあって大きな外部環境変化には弱い部分もあるけど、競合に価格競争に巻き込まれて収益を落とさないような堀持ちである疑いが強いかなあって印象。

旭化成

業績

 信越化学様ほどじゃないけど、普通に優秀だし近年は好調感もあり長期には成長ですね。最近がもっとも売上利益が高い水準だよ。信越化学に利益率は水を開けられるけどROEならいい勝負感あるというか旭化成ROEで上回ることも多いようです。これは信越化学がお金とか持ちすぎという面もありそうですが。成長率とかも遜色ないというかこちらのほうが上そうでもあります。というわけで旭化成信越に比べて劣化品かというと全然そんなことないと思います。

そのなかで旭化成もシクリカルだね。リーマンあたりで売上は比較的マイルドな減収だけど利益はこっちは営業で4分の1程度の純利益なら10分の一以下と外部環境如何によっては利益壊滅くらいは想定していたほうが良さそうです。毎年増収増益するほどの安定性もなく信越に比べてば扱いに難しそうな面もあります。

その中で増収減益の計画で来てますね。1Qでそのとおりというか減益幅が大きいものがきてそれをもって売られた感はありますがさてどうしましょうか?って感じですかね。

過去計画はどちらかといえば保守よりです。

財務

財務体質はほどほど。資産は堅調に伸びているというかBPSなら長期右肩。で、自己資本比率もだいたい横ばいという感じなので堅調くらいじゃないだろうか。

借り入れ自体はそこそこ。軽いとも言えないし重いということもないかな。色んな意味で平均的。問題というほど問題はないと思うな。

CF

 営業CFで堅調感。毎年普通にプラス。その中で投資もしてFCFマイナスの年もでるかなって感じ。長期には普通にプラス。還元は今の水準なら余裕でも無理というものでもなく程よい感じかな。あまり減配してないかんじだけど過去は大きく利益後退した2009年に減配してるね。減益幅に比べればマイルド。

三井化学

業績

 まずはシクリカル。悪環境時には業績後退。ここは過去には赤字まで。その中で長期に横ばい感がありますね。というか売上ならリーマン前のピークを破れてないです。利益は破ってますが。その意味で上の信越旭化成に比べて冴えない印象です。BPSも過去のピークに至ってないかなあ。

まあ、そんな感じ。冴えないとなりそうですね。

ただ近年は好調。計画も増収増益で成長となるね。実際出てきた1Qは減収減益ですね。減益幅はデカイですね。交易条件の悪化とか言ってますね。他の化学系を考えるのにも参考にしてもいいかも。

 

財務

良くないですね。自己資本比率も低め。借り入れもこれは重めかなあって感じ。年収(利益)の三倍くらいの借り入れって感じです。(平均取れば平均以下になりそうだけど)もっとも自己資本比率は上げてきて借り入れも減らす方向で良化は進んでますのでその意味おいては堅調です。

 

CF

営業はふつうに堅調。投資してだいたいFCF出るね。でないと借り入れ返せないもんね。 その意味では堅調。還元も強化してきてるね。ただこれは利益連動感強いので減益来るとかなり厳しい展開もありそう。で、減益来てるね。

 

日足週足月足の値動き判断

日足であげ
週足でさげてあげ
月足であげ
確認。

評価・売買判断

信越化学工業

テクニカル的には、 長期に高値安値切り上げてきて13175から7982まで安値をとって中期では下げてたけど7982からは上げてきてる形。中期でのさげを長期で取り返しに来てる形で入りやすいかと。でも中期の下げが長期のトレンド転換である可能性も見てたほうがいいと思うので底も見ていたほうがもちろん良さそうだね。9544とか8913とか7982とか。

 

ファンダ的には、大枠シクリカルって意味で不安がないわけではないけど盤石にも思える収益性を背景に財務CFは盤石に近くまた投資も十分にしており目下は順調で、(若干売上横ばいを気にしてもいいかも)総合的に状態は非常にいいとしか。

その中でPER15は状態からすると安いとなりそうだね。減益の懸念かけられてると見るべきだと思う。大きな減益が来るならやはり大きな株安もあるとみるのが妥当に思えます。そのあたりをどう考えるか。現状大きな減益になってくるような様子はこの会社からは見られません。

 

旭化成

 シクリカルはそうだし直近1Qで減益はまあそうなんだけど、大枠堅調感あるしいうほど財務CFにも問題ないなかでPER10切のPBR1程度は安いと思うなあ。減益の可能性も踏まえると信越化学より堅い選択になるとも言えるかもしれない。あと配当実績も踏まえると配当狙いとしても機能しそう。減益減配来ても耐えてもいいかもね。

三井化学

シクリカルで直近減益も見せている感じ。 手が出しにくいのですがPERで5.9ほどと減益織り込んでいる水準かなあとは感じます。大きな減益こないなら見直されるかもとは思ったりします。またPBR0.8ほどですが過去はもっと低い水準もありです、もっと業績崩れるならもっと株安も普通にありそう。このあたりをどう考えるか。業績崩れないとみるなら結構ありだと思います。

 

セコム上信越

 なんだこれの盤石の停滞企業。業績は横ばい気味というか微増ですが、安定性はパなく財務CFは盤石で消費者独占性ありそうって感じ。BPSなら右肩だよ。成長性は微妙ですね。でもその中で自社株買いなども入ってきて還元姿勢に変化もある感。

安ければ結構面白いと言うか堅めの選択になりそう・・今はどちらかといえば安いようですね。PBRとかで。

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

 台風のせいで列車がとまってわりと大変な目にあった以外は別に。

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表