大河の一滴

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未来の意味

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皆さん未来を考えるの好きですね。

未来考えるのは楽しいからね。

当たるとやったぜとか思えるし魅惑的でもあります。

自分も考えます。

結局わかんないやになるんですけどね。

でもわかることもあるというか、未来がどうなるかはわかんないけど、未来に意味をつけることはできるよねって話。

 

以前こんな記事を書いてて、自分の中では結構重要な記事ですが、今回はそれをもっと詰めた話。バックミラーによって未来に色を付けようって話。

kamomenotoushi.hatenablog.com

過去から現在は確認できます。

ここでも見てみましょうか。

nikkeiyosoku.com

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ここで確認できる日経平均PBRの最低値は2009/3/の9、10、12です。

PBR0.81だったようです。ここらで最安値は2009/3/10で終値ベースで7,054.98です。

日経平均自体のバブル以降の最安値は2008年10月27日ですね。日経PBRは0.87だったようです。この日が6994.9円で終値ベースの日経平均最安値日でもあります。

そしてこの記事を書いている今現在確認できる最新のデータが2018/2/22日で、日経PBRは1.14で21,425.51円です。

 

これらからはいろいろなことがわかります。

より大きな流れを測るために2005年、及び2007年低PBR、高PBRのタイミングでも取ってみました。

 整理すると以下です。

  日経平均株価 PBR BPS 株価変化率 PBR変化率 BPS変化率
2005/3/18 11,879.81 1.56 7615.26      
2007/2/26 18,215.35 2.28 7989.19 53.33% 46.15% 4.9%
2008/10/27 6994.9 0.87 8040.11 -61.60% -61.84% 0.6%
2009/3/10 7,054.98 0.81 8709.85 0.86% -6.90% 8.3%
2018/2/22 21,425.51 1.14 18794.3 203.69% 40.74% 115.8%


まず、2005年から2007年に株高してますがこれは中身を見るとほぼPBRの変化に拠るものですね。PBR1.56から2.28まであがり株高し、そこから0.87まで叩き落とされてます。

そして全期間でBPSなら増えてますね。BPS増えてるんです。

それでPBRの下限ピークは0.81でこれもBPSが増える中で起きてます。

そして今の大きい株高はPBRも上昇してますがそれより遥かにBPSの上昇が理由です。さらに日経平均最安値は2008年ですが、これは2007年からBPSの毀損なしにPBRの低下のみでそうなっていることが読み取れます。個別では赤字が出て大きくBPSが減った企業はたくさんあると思いますが、225全体としては+0.6%でちょっと財産増えてます。

つまりリーマンショックみたいな赤字祭りですら、全体のBPSを毀損するには至ってない、むしろそれは増えてるなんて読みとれます。

というかそもそも株高株安というのはBPSの変化というより遥かにPBRの変化です。

リーマンショック以後は除くと”ですがね。

 

このように過去を見ていくことでいろいろわかりますし、そして過去から今までどのように繋がったのかも理解できるわけです。

これがバックミラーというものです。

 

バックミラーを見ることで今に意味が与えられるのです。

これらを見ないことには例えば今まで続いた株高はPBR(投資家心理の良化)というよりはBPS企業価値の向上)であるとはたどりつけないはずです。

 

しかしそれをするなら辿り着けるというか意味も与えられるのです。

 

今の日経平均の21000超えは、PBRの上昇でなされたか、BPSの上昇でなされたか。

過去を確認することによって、今に意味を与える事が可能なんです。

 

まあでも未来なんてわかりませんけどね。

 

そんなことわかるわけないじゃないですか?

来るべき未来がどんな形になるなんてわからないわけです。

 

確かに今まで上のように言ってきたよ?

確かに過去はこーだったねと確認できるよ。

でも未来はわかんない。正直。

過去にもっともPBRが0.81まで下がったからといって今度下がるときは、もっと例えば0.5くらいまで下がるかもしれないね。

今まで減ってないみたいなBPSも未来は下がるかもしれないね。

 

そんなことわかんない。それはあるかもしれない。

ぶっちゃけそうですよ。

ここまで言ったこと、別にだから未来はこうなるよって言ってるわけじゃない。

そんなのわかるわけ無いじゃん。

 

・・・しかしそれは何も出来ることがないと言ってるわけではありません。

 

未来の意味はわかるんです。

 過去から現在を確認し、そこに意味を与えることが出来たとき、今から連なる未来にもまた意味を与えることが出来る。

 

やってみようか?

今の日経平均21425円が17354円まで下がったとき、そこにBPSの毀損がなかったのなら、それは・・

リーマンショック最安値時より225企業が低い評価に置かれたという意味になります。

BPSの変化が伴っていた場合、それはリーマンショックでも減らなかったBPSが減ったという意味になります。

 

225全部を調べるのは難しいだろうけど、個々の企業をみていくなら、リーマンショック最安値時より低い評価に置かれた、リーマンショックでもなかった被害が出た。みたいなことは確認できるし、やがて起きる未来が例えばリーマンショックより酷いかそれほどは酷くないかの意味を与えることはできるのです。

 

わかりにくい?

例えばリーマン時にPBR1だった赤字企業が未来に黒字でPBR0.9になるとしてその時それを買うならそれに、リーマン時より状態の良い企業をより安く買うという意味を与える事ができるのです。

 

とりあえずだ。日経平均が17354未来切らないとは言わない。もっともっと下がることもあるかもしれない。

しかし過去からバックミラーを見ているのなら以下のような意味を与えることはできる。

 

それはリーマンショックより酷いことが起こると言っているのと同義である。

 

いやだって、10年近く状態良くBPSなら倍以上まで増やしてきた評価を赤字企業がめちゃくちゃ出たリーマン以下の評価水準に置くということだし、というかリーマンでも減ってないBPSが減るようなもっと酷い赤字祭りが起こるというのと同義だもの。

だからあるかないかはわからないんだって。あるかもしれない。ないかもしれない。

ただそうなるなら、それは今までなかったこと。再現してることではないという意味になるし、自分ならたぶん今まで現れることのなかった有利な取引になる可能性も高いと言うか・・リーマン時より買うより有利だとしてリスクを取りに行くだろうね。

やがて来る未来にそのような意味を与えるわけだから。

 

これがバックミラーの使い方です。

このバックミラーの使い方を知っているなら、2009/3/10に2008/10/27に比べ、日経平均BPSは伸びている、状態は良くなっているのにPBRは低くなった、安いという意味を与えるのなら、2009/3/10に買えるのです。

結果論ですが、これは結果論ではありますがその後は見てのとおりです。状態がよくなっているのにより安くなったとして買った人は大いに報われることになったでしょう。

 

結果論だけどね。結局未来はよくわかんないです。

そんな感じに自分は未来なんかわかんないけど、わからない未来に意味だけは見出そうと日々過去や現在を確認しているわけです。

 

 

未来はわかりません。

しかし過去から現在を見て意味付けすることはできます。

そしてあなたは未来にどんな意味を与えますか?

 

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