大河の一滴

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低リターンの踏み絵

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 自分は新京成電鉄を謎押ししてるわけです。

実はこれを書いている時点で持ってないんですけどね。

しかしなんでそんなものを謎押しするのか?なんて話。

そしてこれはある意味踏み絵である気がするという話。

それを踏み抜けるかで自らの投資スタンスを測れる踏み絵の話。

 

 説明しよう

 自分が新京成電鉄を謎押しする理由。

新京成は過去に扱ってるね。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

まず新京成電鉄は千葉県の松戸から津田沼を結ぶ鉄道路線をやってる鉄道会社。

新京成は消費者独占企業である疑いが非常に強いです。

首都圏のベットタウンあたりの地域輸送を担う感じで人口密集地の鉄道であることや鉄道自体が法的にも資金的にも容易に参入できない事業でそのあたりも。そして景気耐性も高そうです。景気悪いから会社行かないとはなかなかならないからです。

そしてそれらは企業の数字にも現れてます。

9014 新京成電鉄 | 決算まとめ

上記当たり見ていただくとわかるのですが、リーマンだろうがなんだろうが業績は安定。不景気知らず。そして盤石の営業CF推移で消費者独占性のある企業では高いことも多い営業CFマージンは鉄道会社は高めなことが多いのですが、新京成は鉄道会社の中でも高めと言える営業CFマージンだったりします。

つまり業績ド安定。そして安定的なCFから借入金を順次返していって自己資本比率も改善傾向。純資産あたりも右肩上がりでここ10年のBPS成長率は6.7%ほどでてます。ええ、複利換算の結果です。

それがこの記事を書いている現時点では、新京成としては歴史的に低いとできるPBR0.6程度、また同業他社見るとPBR1より上なものも多く、いかにも低評価ということで、長く持って損しがたいよね?って思えるところが謎押しの理由なんです。

 

一方リスク要因も考えられます。例えば鉄道会社は安全運行のためにも工事が多くてそのためのお金がかかるのですが、助成金に頼る面が大きいです。法令変更リスクはありますね。公的共益感も強いのでそう簡単には変わらないと思うけど。

また地震リスク。首都圏直下地震があるならあるいは業績や財務に大きなダメージを与える被害となる可能性もありえそうです。

それを踏まえても損しない投資としてはかなりいいと思うけどね。

 

以上のような感じで謎押しなのです。

 

しかしこれは同時に踏み絵なのです。

新京成は踏み絵なんです。

その絵を踏む・・新京成電鉄を買うのは簡単。そしてブラック・スワンはわかんないけど、買うならかなり確度高く、買うPBR売るPBRにもよるけど長く持って損しないだろうなあという確信はあります。そしてたぶんBPS成長程度以上の成果もあるんじゃないかな?とも思うわけです。

10年超とかで長く持つならですけどね。でも自分としては確信に近い確度でBPS推移当たり見ながらPBRで売り時を測るくらいでよさそうな、守り重視で忙しくもなく穏やかな投資・・そしてきっとそれなりのリターンが得られそうだなって思う会社なんです。

 

でもここまで言う自分すらその絵を踏めてない。

つまり新京成電鉄を買ってない。持ってないんです。

踏み絵を踏めないわけです。

 

その踏み絵はどんな踏み絵だというのか?

リターンを限定できるか?という踏み絵です。

高いリターンは期待できない。高いリターンに対する期待を投げ捨てるという踏み絵です。

 

いーよ?新京成なら扱い様にもよるだろうけど、ブラック・スワンというべき類の相当悪いインパクトを受けないのなら・・市場環境、日本経済が今までから思いっきり方向転換するでもなく延長線と言えるだろう未来を描くのであるなら・・

(長く持って)損はしないだろうと思うよ?

でも同時に大きく儲かりもしないんです。

長くならせいぜいPBRの上昇も取ってせいぜい年複利10%程度なんじゃないかな?20%は絶対でないと思う。2~3年で倍も無理だろうね。

 

損する可能性は低そうだし、大きく損をする可能性なら極限まで低そうだけど、同時に大儲けする可能性も極限まで低い。

高リターン、高パフォーマンスに対する欲を捨てきれた人しか踏めない踏み絵なんです。

 

でも長期5%でいいなら文句なしに踏めると思うくらい。長期にドルコストしたら配当込みで6%は堅いんじゃないかな?とは思ってます。いや、実際自分の予測?が正しくなるかどうかはホントはわかんないけどさ。

 

別にこの話は新京成に限った話じゃないんだ。

新京成を例に出したけどね。

高いリターンへの欲を投げ捨てられるなら、低リターンでいいと許容できるなら投資はかなり確度高い見込みを立てることもできるし、安全になるし、穏やかにもできるという話。

逆にハイリターン、高パフォーマンスのそれを望むときそれに関して加速的に不利になる。見込みは立てがたいし、危険になるし、穏やかじゃなくなる。

もっと言うなら期待するリターンを下げれるのであるなら、投資で損をせず儲けることなんてかなりハードルの低い行為になると思うわけです。

自分はそうだと思うわけです。

 

それはまさしく・・

ハイリターンなものはハイリスクであり。

ローリターンなものはローリスクである。

ということなのではないかと思うわけです。

ここでいうリスクという意味は単純な金銭という意味ではありません。

見込みのたてやすさ、安全さ、穏やかさなども含みます。

ハイリターンを望むということはそれらも対価にして差し出す行為となるだろうって言ってます。

 

自分はまだその踏み絵を踏めない。

高いパフォーマンスに対する期待を投げ捨てきれない。

なのですが、自分を守ることも必要だし、穏やか成分ももっとあった方がいいよねとも思いもするわけです。

 

リターンとリスクとのバランス。

守りと攻めのバランス。

強欲を投げ捨てその踏み絵を踏むぬくべきときも来るはずだ。

それはどういうときなのか?

そんなことも考えていきたいと思います。

それが低リターンの踏み絵であり、例えば新京成電鉄なのです。PBR高いときに買っちゃだめだよ

 

 

基本としてハイリターンなものはハイリスクです。

そしてローリターンなものはローリターンです。

そのとき自らを守るためにローリスクなものを踏み抜けますか?

どこまで欲を抑えるのがいいか考えてみませんか?

 

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