大河の一滴

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優位性と再現性

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自分はファンダ系の手法は基本再現性がないと考えています。

というと怒る方もいるかなあとか思うところですが、自分としてはあるとなかなかいいがたいのですね。

理由は、再現性がある手法を知ってるから。

テクニカルなんですけどね。

 

そんなテクニカル手法の性質からそしてその比較からあまりファンダの人は再現性を過信するべきでないよね?っていう話。

 

ちなみに過去にはこんな記事もあげてます。結構今回は繰り返し的な部分も多いです。

kamomenotoushi.hatenablog.com

自分は実際に見たことがあったりします。

トレーダーのルール構築現場。

まあそれを見させてもらったことがあるのですが、再現性あるルールだと年1割行けばかなりなもんで2割はバケモノだったりします。

これを聞くとファンダでわりとパフォーマンス出てる人は物足りなく聞こえるかもしれない。

なんですがその再現性はすごくリーマンみたいな年もプラスで抜けてきます。

 逆に2013年みたいな日経平均などが跳ねる年は日経平均などにも負ける感じです。

 

また一割や二割は長期のアベレージということですね。

年単位でマイナスくらいはありますし、インデックスとか他の手法より伸びるときはあまり伸びないけど、ほかが壊滅するときにも伸ばしたりしてくるみたいなマイルドなボラティリティで長期トータルを見ると年1割とかなペースで増えているがかなりなトレードルール。(だから二割はバケモノだって)

 

そしてトレーダーは予測しない

テクニカル指標の根本発想は単純化にあると思ってます。
いきなりステーキで吹いたペッパーは二度と再現しません。
でも高値ブレイクなら、死ぬほど再現します。単純だから。

 

またなんで単純化をするのかといえば再現するからです。 

 テクニカルの目指すことは再現であり、個別個別の予測ではありません。
再現化するほど単純化させて死ぬほど再現する中で、拾える優位性、再現する優位性を拾うものです。

 

ある条件がたくさん再現してる中である売買ルールをもって繰り返すとプラスである。それを検証確認し、その結果をもって再現するその条件をひたすら繰り返しそのプラスの再現を目指すのです。

 

1000回やればプラスであると。

そこに予測はありません。

 

再現する中で、あるものが駄目だったら切り次の再現を待つだけ。
そして多数繰り返したときにプラスだったねの再現を目指すのです。

自分の考えるテクニカルの形は上記なようなものだと考えています。

 それは一言で言えば再現性と安定性を志向するものです。 

 

テクニカル手法は再現性を志向する。

そのことは、専業化する投資家さんやトレーダーさんの状況からも言えます。

ちらちら聞くところによるとファンダ手法の投資家だと一億くらい以上、三億とかも結構。それくらいのお金を積まないと容易には他の収入は捨てられないようです。

このあたりは自らのやってることに対して再現性があるか確信が持てないからと言えそうです。3億あたりだと再現性より配当を軸にしてるような気もします。

 

しかしテクニカルなトレーダーはわりと小さい資産額で専業化したりします。3000万とか。
これはトレーダーが向こう見ずなんじゃなくて再現性に自信が持てるからだろうと考えてます。投資家に比べれば再現性に遥かに強い自信が持てる。

 

しかし再現性を確保すると投げ捨てなければならないものがあります。

それは優位性。つまり高いパフォーマンス。

 再現性と安定性を重視すると高いパフォーマンスは捨てなければならないはずなんです。(レバレッジで補う人はいるけど)

 

再現性を重視するトレーダーはパフォーマンスがあまりにいいとそのトレードルールを疑うそうです。 再現性に乏しく環境が変わると逆流し破滅する可能性を疑うわけです。 再現性と高い優位性は共存し難いとするならばこその行為に思えます。

 

ちなみにファンダ系手法となりそうな自分はいい年の成績は2割を超えてます。というか近年はだいたい。というか平均取れば2割より上。

これは自分としては再現性をぶん投げて高い優位性を確保していると考えています。

 

そしてだからこそ自分はマイナスになる年も覚悟してるわけです。

そんな高い優位性が持続するわけ無いと。再現性を捨てて優位性を取りに行ってるのだから。

 

以上を踏まえて大枠においてはファンダ的手法は条件を複雑化し、再現性を捨てて大きな優位性を確保しに行くことを志向し、テクニカルは条件を単純化し大きな優位性を捨てて再現性を確保しに行くことを志向していると解釈しています。

 

それは本来両立するものじゃないはずなんです。

 基本的に高い優位性・・つまり大きく儲かる高いパフォーマンスがでることは再現性が低いあるいはないはずなんです。

自分は基本的には大きな優位性と再現性は両立しないと考えてたりします。

 

再現性を確保すると優位性は小さくなるつまり好成績が上げ難くなる。
逆に言えば自分の場合ですが大きな優位性・・好成績が出てるならそれは再現性をスポイルしていることを疑います。

自分も疑ってます。自分のやってることには再現性はないだろうと。だからいつか優位性は失われうる。というか常に失われる一度きりの優位性を狙い続けているが自分の自分のやってることへの解釈なんですけどね。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

だから高いパフォーマンスで有頂天になっているとするならとても危険な兆候かもしれない。

運がいいのでないなら多くはリスク取りすぎな疑いは消えないし、長期的な視点ではあまりに高いパフォーマンスはむしろ出ないほうがいい。 いや、途中で取るリスクを減らすみたいなことはできる方はいますけどね。

というかうまく生き残っている大物?投資家さんはこのリスク大きく取るからコントロールしたリスクのとり方に転換されているケースは多そうです。

自分もそのように大きな優位性と再現性は両立しないということを前提に、自分は何を狙うか?それをどのようにコントロールするか考えていこうって思ってるわけです。

 

 

高い優位性と再現性は両立しえません。

その中で何を狙いますか?

そして何をコントロールするのかを考えるべきじゃないですか? 

 

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