大河の一滴

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ステップ(9795) 株主総会 2018

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ステップの株主総会に参加してまいりました。

そこで株主総会の レポとなります。 あくまでも管理人の解釈となり、管理人の誤認、誤読、誤解釈、誤記入が無いことは保証致しません。また総会でのやりとりに嘘偽りがある可能性、でまかせと なることが含まれる事になるものが無いことも同様です。 つまりは、以下が事実であるかまた内容がそのまま事実となるかは保証致しません。 そのことは念押しさせて頂きます。 ()カッコ内は管理人の意見です。

というわけで総会参加レポ。

 

 ちなみに過去は以下。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

 というわけでまとめは以下から。

 ステップ総会

2018年12月15日
藤沢本社にて

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もう40回も懲りずに繰り返している。
 
 
参加者12×13の席に推定7~8割程度の参加者か(8割なら120人程度)
 
開催前にまず過重労働労災の件についてコメントが
真摯に対応すると簡潔に。
ステップにて労災認定が出たと報道が出たという経緯があります。
 

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 マスコミに狙われた会社はここだ。

総会開始

株主数総数7015人約16万5000議決権のうち
今総会は2108人が約13万議決権行使とのこと。
 
まずは決算と事業報告
こちらを参考にしてください。
基本資料を参考に補足が必要そうなところは自分が補足を入れる感じです。
2018年9月期(第40期)決算説明会資料(PDF)
 
いくつかスクールを開校
横浜川崎で5校開校で計144校に
今期は3校開校予定
二年間は足場がためで利益目標は設定せず。
(事業の各数字順調に伸びてます)
 
 
各部門状況の説明(を担当役員さんが話す感じ)
小中学校部門
既存校の生徒は減ってない
開校24年目にして生徒数最多を記録しているスクールもあり
OBOGが保護者として顧客になっているような好循環になっている。
 
も、横浜川崎地域はまだ弱い(実際に合格数1位も取れてません)
とはいえ一位の湘南ゼミナールとの差を詰めてきている
合格率にこだわりながら一位を目指したい(受験者数集めて合格数一位を取っても意味がないということですね。実際合格率は他塾に対して高めです。一位を取れてない地域は生徒数の少なさが原因です)
社内研修も盛んにしている。役員が先頭に立ち行っている。
(実際に本社研修を社長や担当役員が率先して新入社員に声を掛けつつ行っている動画も披露)
 
高校部門
課題として高校部門の大学受験の環境変化がある。
2020年受験システム変更に対応すること。
また大学定員厳格化がある。
全体では少子化で定員割れをしてきているが実際には大学は人気あるところで競争もある。
その中で今まで人気校は定員より多く合格させていたがそこに政治的にメスが入ってきている。
合格者を出しすぎるところは実際に補助金切る罰則もある施策が実行されている。
その結果人気校は合格者数が減り競争率もあがってきている。
またこの傾向を受け生徒の方でもより多くの受験をするような傾向が生まれより競争激化で人気校の難関化が進んでいる。最近では一人で10校受けるとかも珍しいケースではない。
このような環境の中での合格実績結果は健闘できてるのではないか。
(難関校の合格者数自体は言うほど伸びてないんですね。この件から思うことは政治はアホなんじゃないかということです)
 
2020テスト改革に関して。
特に英語で読み書き聞くに加えて”話す”が追加。
国語で脱マークシートがあり記述問題なども増えることになる。
 それに対応して生徒だけじゃなく先生もスキルアップを目指している。
英語担当とかに英検とかTOEFLなどの資格を取るように進めている。 
 
横須賀校開校します。
(これに関しては補足。高校部門のスクールは少なく開校がトピックスになります。横須賀地域は中学スクールも多く高校部門の開校を望む声も大きかったようです。それを受けての地域選定開校です。高校は先生により高度なノウハウが求められることもありそうで先生確保が難しく規模拡大が遅いようです)
 
全社的な今後の方向性(及びキッズ部門)
これは担当役員さんが社長ということで社長から
 
今後に年間は将来の布石を打つ二年間としている。
横浜南部は合格実績も出てきておりステップが強くなってきたと言える。
まだ強いとは言えない横浜市北部東部と川崎市では翠嵐が地域の人気校となっている。
この翠嵐でトップに立つのが重要と考えている。
また少子化が進んでいるが横浜市北部と川崎市は生徒数が増えている地域ということもありここでトップをとるのがより重要であると考えている。
 
そこでこれから2年間で勝負することにした
この二年間で生徒を鍛え合格率を高めていく
そして横浜市で翠嵐でトップを取りそれを足がかりにして川崎市も取りに行くという方針。
(つまり今まで強くなかったかつ、人口も増えている横浜市東京寄り及び川崎市での人気校の合格実績を積み上げることで、神奈川で圧倒的NO1となりさらなる成長を目指すということです。)
 
そのような方針なので投資優先で二年は利益は容赦してほしいと考えている。
投資としてはプロジェクタや生徒が読む図書の充実、先生が使うPCの更新を進めている。開校控えめにして人事異動を減らしたい。
(ここでこの会社の特徴的なところがでていると感じました。よくある発想としてはある地域で勝つというならその地域によりスクールの開校を進めるとなりそうですが、ステップはむしろ開校を抑え生徒学習環境の向上や教師の勤務環境をあげようという方向に向かってます。開校も人事異動で先生が動くのをマイナスとして既存校に専念できるようにするという方向性です。これを足場がためとして勝つために進めようというのがステップのカラーです。また繰り返しでた言葉に教務力というのがあったと言うことは加えておきます。一言で言うと規模拡張を抑え教務力を高めることが弱い地域で勝つという行為だとみなしているということです。)
 
 またこのプロジェクトが成功したら先生に報いたいとおもう。経済的な意味で報いたい。
(もう一つ感じたのは、これを投資項目として挙げていたことです。先生にお金をかけたいということです。教務環境強化そして待遇も上げるという投資をしたいという方向性です)
 
キッズ部門
人気爆発が起こっており期間を区切り生徒募集をやめることになった
内容がいいから人気になったと思ってる。
実際に人材をすごく投入していて他塾は真似できないと思う。
(実際に資料がありましたが人数という意味ではすごい人を入れてました)
なぜ投入出来るかと言うとステップ内で授業を得意な人を派遣する形を取っている。
例えばプログラミングとかダンスとか学童向けの授業が出来る人材を社内から見繕いそれを週一とかで派遣している。
 
今期黒字化した。来期はより利益が伸びそうだ。(営業利益率では3割ほどいってました。すごいですね。ちょっと前は赤字だったのに。もっとも規模は小さいです。)
課題は人材の確保で学童向けはその後の受験などへのつなげる発想を持ってる人が少なく(学童希望者は学童で完結し、その後の受験などにつなげる発想があまりないということですね)それに対して育児休暇後の先生を当てたりしてる。(受験指導と子育てをともに経験した自社内の人材なら目的に適うということみたいです)
キッズ部門位においては茅ヶ崎に開校予定
 
顧客満足度に関して
高校受験満足度オリコンNO1をとった
というか小中高すべてでNO1を取れた
一社で全制覇ははじめてだろう。
顧客満足度とか合格実績に関してはよくアピールする社長さんです)
 

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株主には賄賂が与えられる。口外するなということだ。
 
質疑応答
Q
マスコミ報道過重労働の労災報道について
経緯経過と経営としてどう捉えているか教えてほしい。
また不払い賃金はあるのか
A
心配をかけて申し訳ない。
労災認定の詳細は当人しかわからないので会社は知らないを前提として・・
(労災認定された場合会社にはその詳細は知らされないようです。また該当社員さんは長期休職から既に退職されているようです。労災申請は退職後みたいですね。)
 
 
 まず48日連続勤務は社内システム上ありえないという認識。
本社としても休むように強く指示してきた。
も、このようなことが起きた反省点は現場は休んでいるだろうと、現場に任せすぎて監視が少なかったかもしれない。本当に休んでいるかのチェックはできてなかった。
また勉強は奨励してる。(休日も勉強するのが望ましいという風土ですかね?)
それが人によっては休日も勉強しなきゃいけなという同調圧力になってストレスになってたという面もあったかもしれない。
 そこで労働監督の強化を進めている。
例えばパソコンを時間外に使えないシステム導入したりとか。(勤務時間でなくなると・・当然休日もパソコンがシャットダウンし使えなくしているようです。)
 
また未払い残業支払いへの指導はなかった。(未払いはないということですね。働いた分はきっちり払っていた)
働きすぎには注意する。
またプレイングマネージャーは管理者として認められないとあったので社内の交通整理を進めている。
(役員もプレイングマネージャーだったりします。これは役員が現場を遠ざかる知らないことによって現場と経営の分断を恐れるために意図的に役員も現場の教師として立っているという方針のようです。も、指摘事項になってしまったので対応を進めているってことですね。総論として会社として人を大切に使いたいという意思は見えました。も、信頼しすぎて監督が甘くなっていた面があるかもと見て対応策を進めているというところでしょうか。)
 
Q
招集通知対処すべき課題について説明してください。
A
先程の繰り返しになるがここ二年は成長を重要視せず横浜川崎へ進出する基盤をつくる。
IT化や社員教育の強化を行う。
将来的には社員待遇もあげたい。
これらは長期の飛躍のため
(飛躍には人材が大切だというポリシーは感じます。これは一貫してます。)
 
Q
先生の集め方教えて
A
新卒は学校との比較で入ってくる。
学習指導メインの人がうちに来る。(学校が部活とかもあるってことですね。それと比較してより勉強を教えたいという人がステップに来る)
営業活動禁止をしているのが強みになっているのでは?(他塾では生徒集めの営業をさせるところがあるようです。教務と言うより営業だとか言ってました。これも強いポリシーです)
中途ではリファラル採用リファラルリクルーティング、社員紹介採用)を進めており他塾からくる人もいる。
 
Q
投資期間の二年にした理由はなにか?
A
今まで翠嵐を受ける人数が少なくてNO1取れなかった。
も、これが増えてきてるのでここが頑張りどころくらいに考えている。
 (つまり二年頑張れば重要項目である翠嵐NO1を取れると考えたからですね。言い換えれば翠嵐NO1を取りたいから二年そこに集中させてってことですね。)
 
Q
優待ただどり対策してほしい
長期優待採用などが出来ると思う。
(優待狙いの短期取得やクロスによる優待取得を問題視されているようでした。)
A 
即答できません勉強します。
 
Q
部門別利益率について
(よく聞き取れませんでしたが、各部門の利益率の説明を求めたくらいですかね?)
A
利益率について高校が中学に追いついてきてる
高校はまだ利益率伸びしろがあるように感じてる
(高校部門の利益率が伸びてきて中学部門に追いついてきてます。もっと伸びると。もっとも規模は中学部門に対しては小さいです) 
 
Q
人材取得についてM&Aとか考えないのか
A
いい先生はいつでも欲しいと考えている。
いいというのはマネジメントというよりは生徒を引っ張るような先生
そのような欲しいと思える人材を多く抱えるところは少ないのではないか
(成長には良い先生の確保がネックになると考えているようです。また先生をちゃんと確保できないのであるなら規模拡大は行わないというポリシーです)
 
Q
ライバル湘南ゼミナールの元社長が役員にいる。その経緯は?
(いるんです。去年も出た質問ですね。
 
A
ステップは素晴らしい
自分は湘南ゼミナールの創業者でステップの龍井社長とはライバルだった。
湘南ゼミナールは社内方針の食い違いで降りた。(営業重視の勢力が強まったようです)
営業会社になりかけていたので。
(たしかそのような感じにおっしゃってました。授業重視を進めたかったけど営業重視に傾いてきたのでやになってやめたということですね。そして授業重視だったステップに拾われたということになりそうです)
 
Q
横浜川崎戦略について
うまく行かないとまずくなりそうなリスク要因は何を考えているか
A
学校が変わり人気が変わることは考えている。
(以前人気だった学芸大付属が学校の問題で人気が落ちたようです。そうなると新たに対策をたてなきゃいけなくてそれがリスク要因だということですね。逆に言えばそういうことがないなら自信ありということになりそうです。良い授業をしていれば結果はでるという意思を感じるところ。)
 
Q
投資比率についてどう考えているか?
A
比率は勘弁してください。
教育環境の充実や人材に投入待遇改善などを進めている。
 
Q
保護者です。
経過人数の減ってるスクールについての対策はありますか?ちょっと減ってます。
(このあたり質問聞き逃したかも)
A
教務力を磨く、交流頑張る、進学実績を積めばそれが対策になる。
も、人口推移もまた影響がある。
小田原横須賀は人口が減っていてそれが前年割れをしているスクールの地域だったりする。そういうこともあり人口が増えている地域の人気校である翠嵐NO1を取ることが重要と考えている。
 
Q
役員が若いですが勤続年数移動年数などの開示はあるか。
異動後に先生と合わなかったので。
A
去年も言われたので資料作った。(HPなどにはないようですが、インタビュー集的なものが資料として配られました。胸のうちを話してみたいという冊子ですね。)
マネジメントと現場を分けないという方針でいる。
 
Q
ステップ偏差値(なるステップ独自の偏差値があるようです)
わかりずらいです。 
A
他と基準が違う偏差値がある。
今月配信のニュースに換算表を用意する。
(保護者以外の方は見れなさそうですが用意するようです)
 
Q
高校から大学に移る人はどれだけいるか
A
高校の生徒の9割はステップ出身。(なにげにすごい数字)
中学での授業頑張る(なら結果は出るということですね)
収容できずに断ってる。(先生が足りないということですね)
 
Q
労災問題に萎縮しないで今までどおりでいてください
その意気込み聞かせて 
A
もう年だけど次世代に渡したい(社長はもうお年で引退が迫ってます。最後に翠嵐でトップを取って次に渡したいということですね)
あってよかったという塾づくりをしたい
よろしくお願いします。
 
 以上です。
 
議決
剰余金処分について
ちゃんちゃん
 
役員選任
 質疑応答出ました。
Q
社長の定年が迫ってるが
今回が最後か?
A
社長としては最後です
 
で、ちゃんちゃん。 
 
以上で終わりです。
 

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秘密のファイル。中には役員の個人情報を記した機密ファイルも含まれる。
 
このあと懇親会がありました。
自分も今回は参加しましたがこれはレポは省略。

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選ばれし株主のみが参加される裏会。ここでも賄賂が振る舞われる。
それもすぐなくなる。株主も貪欲である。

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も、すぐに賄賂は補充される。
裏工作に抜かりはないということだ。
個人的な投資判断

 労災的なトラブルもあったけど、社風としては人材が重要、大切にしたいとなりそう。

横浜で弱い地域を取りに行くためにしばらく規模拡張は重要度下げる感じで、そのために投資で二年は利益伸びない減益くらいはあるかもしれない。

そういう意味ではしばらく株価冴えないはありそうです。

もっと長期ではまったく方針は変わっておらず良い授業をすれば結果は出てくるというポリシーに賛同ならばとりあえず持っておいていいのではないか。

もし株安に出る展開に出ればそこで買い増すくらいは考えていてもいいかもしれないね。

 

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お土産。

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洋菓子でした。

ちなみにカメラ設定誤ったか写真の縦横比率が渋いですね。

まあ仕方なし。

あ、あと上記写真についているコメはおふざけですからね。あしからず。


 

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