大河の一滴

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分散は無知に対するヘッジ

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分散は無知に対するヘッジ

とか言いますよね?

有名なバフェット様のお言葉です。

大抵は、そうだ!投資で大きな結果を出すには分散じゃ駄目だ。集中だよ!的な文脈で持ち出される事が多いように思えるけど。

 

そんなとんでもない!とまでは言わないけどそれをあまり真に受けるのはきっとデンジャラスだよね?という話からのじゃぁ集中するとしたら何を考えればいいのだろう?みたいな話。

 

まず分散でもそれなりに大きな結果は残せるはずです。

時間かければ。

複利4%あたりがいいかな?

それを例えば百万で初めて毎月4万円入金して40年続けたとするならどうでしょう?

 

それだと5400万円ほどになります。

億には届かないけど、老後の安心を買うくらいならできそうに思える金額です。

 

複利4%なら株式のみならずいろいろ組み合わせたアセットアロケーションでも見える数字だと思います。

分散でもけっこう大きな資産に届く(ただし時間がかかる)のは知っていてもいいと思います。

また例えばインデックスドルコストなら素で物と時間の分散効果があるとも言えてそれだけでもいいかもしれない。これならドローダウンはそれなりにキツイのもあるかもしれないけど長期にはもっといい結果に出るかもしれない。例えば複利6%以上程度とか。(6%出れば億近くになります)

その程度の結果じゃ不満なんだ。とか言うなら仕方ないけど、分散でも時間をかければめっぽう大きな成果に届くわけです。

 

で、戻りますがこの言葉の意味です。

バフェットの言葉は決して分散ディスではないと思うのです。

むしろ集中に対する警告の意味合い要因のほうが大きいのでは?とすら思います。

 

バフェットさんは分散は無知に対するヘッジとか言ってるけど、ここで言う知のハードルはめっぽう高いのではないでしょうか。

わりと多くの人はちゃんと知ってないから分散すべきだよねと捉えるべきで、なんだと!俺は無知じゃない!なんて挑発されて集中すると大きな誤りに繋がってしまう事も多いと思うのです。

 

なんでそう思うのか?

そのためには、ここで言う無知の反対の知とはなんだ?と考えていくのがいいと思うんですよね。

無知なら分散してヘッジする必要がある。

ではその逆にあるヘッジの要らない無知に対する知とはなんぞや?

 

考えてみましょう。

バフェットの言葉ですのでバフェットの行動にヒントがあると思います。

 

2017末のデータですが、 バークシャーハサウェイのポートフォリオつまりはバフェットのポートフォリオの一位はウェルズ・ファーゴです。(14%くらいだって。おそらく知を満たしていると自負してるだろうバフェットでも14%は集中というふうにみなしているとなりそうだね。バフェットは慎重な判断をするタイプだと思うから保守的なラインだとは思うところだけど。)

なのですがバフェットはこれを取得時買値から3割以上株価が落ちても売ってません。

他にはIBMをたくさん持ってたりしてましたが9割売ったとかニュースに流れました。

 

ある銘柄はかなり株価が落ちても堪えてずっとたくさん持ち続けているし、ある銘柄はたくさん持っても途中で見切ったりしているわけです。

もちろんバフェットは知ってるからそのような投資ができたのです。

 

そしてそこにある知とはなんだろう?

 

その知とはなんだ?

買値から三割以上下げてもこれこれの理由で問題ないとできるだけの知。

株価にしても、企業の状態にしてもその変化は問題のない変化、これは逃げるべき問題のある変化と区別できる程度の知。あるいはこの判断は間違いであったとあとから判断できる程度の知。

あるシナリオで想定される被害を自分が許容できる状態にあるかどうかを判別できる程度の知。

 

それらがわかる程度に市場及び投資対象及び自分の状態に理解が及ぶ程度の知。

 

その知は例えば上記のようなことなんだろうと思うわけです。

集中しているとするなら自問してください。

「それはどういうことが起きたら不味くてそのときどのくらいの被害が想定できてどうなれば撤退するべきなのだろうか?」

 

その問には答えられない・・その程度の知はない。無知だと認めるならば

ヘッジを考えるべきだと言うことなんだと思います。例えば分散。

そうじゃなくてそれらは知っていると思えるのであれば分散でヘッジする必要のない知を備えていると言えるんじゃないかと思います。

 

つまり危ない橋でも安全に渡るスキルを身に着けている。

 

けれどそれはあくまで渡るときに気をつけなければいけない危ない橋。

その知をもってしても集中する資格アリというか、危険物取扱者の資格を取得したねくらいなんじゃじゃないかな。

でももちろんその橋は資格があっても扱い方を誤まったり運が悪く大雨でも降れば、近道のつもりが返って遅くなる、時には川に落ちて致命傷を負うこともあるかもしれないようなものであることには変わらない。その証書は取り扱えるスキルを持っているという証書だけど、取り扱えばうまくいくという証書じゃないと思うな。 

 

だからこの知をクリアできてないと思うなら集中しちゃいけない・・とまでは言わないけど、より穴もありより危ないこともしてると思っておくべきだと思うんだ。

危ない橋を渡り近道を狙う。それ自体も責められるべき事じゃないしときにはそうやって近道を狙ってみるのもまた人生だと思うし。

うん。だから、危険物取扱者の資格なくても扱ってもいいと思うよ。運が悪けりゃ返って遅くなる本当に運が悪ければ死んでもいいとできるなら。

でも基本的には危ない橋を渡ろうと言うなら、それ相応に準備すべきだと思います。

つまり知を身につける努力があるべきです。 

難しいですが、これらをクリアできるなら。

そうであるなら集中してスピードアップを狙ってみるだけの価値があると思うところ。

そしてスピードアップするためにこれらの知のハードルをクリアしに行くのも意味があるのではないか?そしてクリアして例えば渾身のお気に入り銘柄にチャンスを見出し、集中してそのチャンスを掴みに行くのも悪くはないなと思うんです。

 悪くないと言ったがやれなんて一言も言ってない。

 

多くの人は分散でヘッジをかけるべき無知であると言えるのではないでしょうか?

しかし無知をクリアしてスピードアップする選択肢は与えられてます。

あなたは無知をクリアするために何を知るべきですか?

 

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