大河の一滴

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不安定な勝利

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株価推移など見て思うのですが 

すごく株価を上がる銘柄というものはたいていすごく下げている様に思えます。 

例えばソフトバンク

上場は1994年みたいですが初月終値398円から節目を見ても576円から221円。そこから1367円、急転直下し185円。そこから22000円!と思ったら275円!。で2456円923円5220円636円から10550円。

結果を言うなら上場月終値で買ったとして20年ちょいの2018年初で言うなら26倍程度?なのですが、これはもちろん市場平均などと比較するなら大変なアウトパフォームということになりそうです。(もっとも2000年の22000円あたりで買ってたら今でも損でしょうけど。)

ソフトバンクは極端な例ですけど、長い間に大きく株価を上げる銘柄だと、途中に大きな株価下落も含んでいるという事が大半でしょう。

これも長期100倍とかなってるセリアあたりを月足で見るとそんなことないじゃんとか感じるかもしれませんが、セリアだって330円から42円とかくらいはやってます。(セリアはとても優秀でその他なら40%落としたことはないみたいです。30%くらいは何回かあるけど)

 

このように上がる銘柄というものは下がるものなんです。

逆説的ですけど。

そんなことから始まる不安定な勝利というかそこから発展して「リスク」あるいは「不安」のお話。

 

なんでこうなんでしょうね。

確証が得られる話ではないですけど。

自分が考えるに、長期本当に大きく株価を伸ばすような企業は優秀なんでしょう。

それも極めて優秀。

 

そんな優秀な企業がみんなの耳目を集めないわけもなく、大抵はその時の優秀さに見合わない過剰な期待と評価を集めてしまうからなんじゃないかと思うわけです。

それで大いに株価があがるわけですが、集めたのは過剰な期待と評価。

株式を買う人は20年先に期待している人ばっかりじゃありません。

優秀な企業も短期的には期待を裏切るような粗も見せるんでしょう。(あるいはどんなに優秀な企業にも応えられっこない大きな期待と評価を寄せられてしまうでもいい)

そのときに寄せられた期待と評価は雲散霧消。期待は失望に変わるとか言いたいところですが、ソフトバンクならたぶんPBR200がPBR2になるようなもんだと思うので(調べてないけど)例えばPBR2ならその企業は期待されていると言えると思います。

 

と、ながなが余計なことを言いましたが、企業に寄せられる評価と期待は企業の状態をそのまま映し出すものではなく、行き過ぎたり戻りすぎたりするものだからということになりそうです。

で、長期株価を大いに上げるような優秀な企業はその期待と評価の振れ幅が大きいんじゃないか。

そんなふうにかんがえているわけです。

 

ここまでわりと確証を得ないいい加減な話とは言えそうですが、なんでかはよくわからなくても事実としてはやはり大きく株価を伸ばす企業の方が株価はより落ちるもんだは結構正しいのかな?っておもうわけです。

 

ここまででひとつ言えることはありそうです。

 

(運に恵まれた天才でなければ)安定した勝利と大きな利益は両立しない。

ということです。

 

安定した大きな勝利などない。 ということなんでしょう。

安定して大きく勝つことなんてできないと思うわけです。運に恵まれた天才じゃなきゃ。

自分が間違いなく天才と信じていられかつ運に恵まれることを期待しないのであるなら。(自分は安定した大勝利を望むなら両方ないといけないと思う)

 

であるなら・・

 

選択するしかないと思うんです。

 

安定した大きくない勝利を目指すか。

安定しない大きな勝利を目指すか。

 

大きな勝ちは要らないとして大きな負けを排除して勝ちに行くか。

一時は負けることも時には大きく負けることも許容して大きな勝利を狙いに行くか。

 

これは選ぶものだと思います。

 

なにをもって安定とするか、何をもって大きいとするか?

それは知らないですよ。

でも一般的には投資において年二割なら大きな勝ちです。一割でもそうかもしれない。

 それを狙うなら安定した勝ちは難しいとみなすべきであるし、もしそれが出てくるならそれは不安定な勝利で時には大きく負ける可能性のあることをしていると疑うべきだと思うわけです。(あるいは運がよかっただけと疑うべき)

 

その上でどう選ぶべきなのだろうか?

 

何選んでもいいと思います。

好きにして。いや、ホントに。

今回の話は、この選択を自分が選んでいると認識しようぜという話だし。

 

とりあえず自分としてはトータルの利益の大きさ、お金が増えるスピードは一時の負けを許容する行為のほうが早い様に思えます。

別な言い方をすると長期で見るとより大きくお金が増えるものは高ボラティリティ(それが自分に不利に働く時間はお金がより早く大きく減る)であるです。

例えば、債権と株式の長期リターンの差はこれでも説明できます。

ちなみにボラティリティが高いほど大きく儲かるなんて一言も言ってないです。

 

同じ視点で安定して勝とうとすると、あまりに負けを拒絶すると勝ちが小さくなる、あるいは勝ちが負けになるようにも思えます。

損切幅をあまりに小さくして負けが大きくなることをあまりに拒絶しすぎると損切貧乏になるように。

 

またこれは幅の話なんだ。

短期の負けを許容するか否かじゃなくて。

それは0か100かという話でもなくて。

不安定さ。一時の負け・・それは実際に覆せない負けになるかもしれない。

 一言で言えば「リスク」

ボラティリティとも言えるし「損をする可能性」とも言えるものを。

リスクと言ったけど自分の言うこれは「不安」というべきものかもしれない。

 

それをどれだけ受け入れるか。

それは0から100まで(あるいは100以上だって)無限の回答があります。

どこまで不安定な勝利言い換えればリスク、不安を受け入れるのかは考える意味があると思うわけです。

 

 

安定した勝利と不安定な勝利。

大きい勝利は不安を受け入れる事によってもたらされることも多いようです。

どちらを選びますか?

どこまで不安を受け入れますか?

 

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