大河の一滴

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営業CF復活企業(四季報CDスクリーニング)

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企業の状態を端的に表すのは営業CFと言えるのではないでしょうか

これはそのお金が出ていく状態が複数年続いている悪い状態からそれがプラスに転じたものを拾うという意図のスクリーニングです。

つまりは悪い状態から良化が見られたものを拾うというものです。

一部の業種(特にお金を動かす金融や債務で在庫を入れていく不動産等)はなかなか営業CFで状態を判断するのが難しいところもありますが、基本的にはお金が入ってくること自体が企業状態の良化と言えることで、またそのお金を使い企業は将来の様々な対策を打てるということにもなりそうで、そこからもっと大きな変化も生まれるかもしれません。

また営業利益や純利益などに比べて営業CFはあまり主要指標とも言えず、注目をしている人も少なく、その変化を見てからも評価の変化に間に合うかも知れません。

中には状態が大きく改善していくものを株価が大きく動く前に買えるかもしれません。

そのような企業を探す事を主眼とするスクリーニングです。

基本的には状態が悪かったものを拾う事になりますので投資先の精査は必須となりそうな基本的には腕に覚えがある人向けのハイリスク・ハイリターン狙いのものでしょう。

また企業の変化の大きい時はバリエーションも高騰しボラティリティも高くなる傾向もありそうでそういう意味でも資金管理等も試されるどちらかと言えば難し目の狙いとなりそうです。

扱いには要注意ですよとは言っておきます。

 

スクリーニングには、直近営業CFでプラス、3期前、4期前でマイナスと条件をつけ2期前、5期前には条件をつけていません。これは2期前は企業良化に時間がかかることもあるだろうし微妙にプラスとかを足切りしてしまうのを防ぐ、5期前は低迷期が2年程度で終わる事もありえそうでそういうのも足切りしてしまうのを防ぐためです。

また予想値計画値は見ていません。これは変化の大きい時はあまり予想値は当てにならないと考えるからです。

また銀行や建設など営業CFが元々安定しない業種も見分けるために業種項目を設定しています。

さらに変化が大きく出そうな状態の悪いものを拾うために自己資本比率。変化の大きいものを拾うために売上高にしめる営業CF比率をソート項目として入れています。

扱いには知識と注意は必要ですが、ピンチを脱し急激によくなる企業とかも拾えるかもしれませんね。

 

結果は以下でした。

銀行を除く自己資本比率順下位20位まで、表示スペースの関係で項目は一部。

(2018/3/18データ取得) 

コード 社名 自己資本比率 営業CF売上比率 連・1株当り営業CF(円)(-1) 連・1株当り営業CF(円)(-2) 連・1株当り営業CF(円)(-3) 連・1株当り営業CF(円)(-4)
9978 文教堂GHLD 0.02 0.11 228.66 -78.42 -81.06 -89.29
8511 日本証券金融 0.03 35.47 8480.3 2513.1 -568.7 -262.89
7185 ヒロセ通商 0.08 0.08 90.1 60.14 -55.21 -295.32
8090 昭光通商 0.08 0.04 39.34 -9.33 -54.49 -57.02
8698 マネックス 0.09 - 155.48 2.68 -0.87 -28.52
6079 エナリス 0.12 0.00 3.69 78.24 -105.68 -0.51
6786 RVH 0.15 0.02 61.14 11.01 -56.65 -27.64
3160 大光 0.16 0.03 139.91 253.48 -0.84 -22.97
6835 アライドテレH 0.17 0.01 3.72 -1.15 -1.54 -0.88
8699 澤田HLD 0.17 - 579.95 -420.57 -232.5 -25.77
6064 アクトコール 0.18 0.54 288.14 -396.92 -164.91 -255.29
4337 ぴあ 0.19 0.04 425.49 196.6 -85.14 -90.97
7187 ジェイリース 0.19 0.31 639.65 -1187.06 -973.84 -15
8844 コスモスイニシ 0.20 0.01 33.74 -514.16 -149.2 -780.62
2162 nmsHLD 0.20 0.03 163.25 95.35 -340.73 -45.38
6092 エンバイオHD 0.21 0.03 31.22 -88.13 -11.16 -23.17
3289 東急不動産HD 0.22 0.09 113.22 144.43 -63.22 -23.69
3199 綿半HLD 0.23 0.07 639.15 69.46 -41.04 -21.23
3143 オーウイル 0.24 0.01 92.39 20.95 -56.83 -68.26

 拾ってみますと、大きく株高を演じてるようなものも結構ありますね。ヒロセ通商とか大光、アライドテレシスなど。このあたりは営業CFプラスに転じた事を確認して入ってる感じだと株高に間に合ってるようです。しかしタイムラグが結構あったりして、その間にかなり落ち込んでいたりとやはりかなり扱いづらさがありそうですね。そもそもその後上がったものも上がった理由はこれとは関係のない別の理由かも知れませんし。

そういう意味ではやっぱり上級者向けっぽく思います。

 今回の式

営業CF復活企業

業種(比較用)

[業種]

自己資本比率(キー用)

[連・純資産(-1)]/[連・総資産(-1)]

営業CF売上比率(キー用)

[連・営業キャッシュフロー(-1)]/[連・売上高(-1)]

連・1株当り営業CF(円)(1期前)

[連・1株当り営業CF(円)(-1)]:>:0

連・1株当り営業CF(円)(2期前)

[連・1株当り営業CF(円)(-2)]

連・1株当り営業CF(円)(3期前)

[連・1株当り営業CF(円)(-3)]:<:0

連・1株当り営業CF(円)(4期前)

[連・1株当り営業CF(円)(-4)]:<:0

連・1株当り営業CF(円)(5期前)

[連・1株当り営業CF(円)(-5)]

 

四季報CDを用意して以下の式を入力すれば実際に上記のスクリーニングが可能です。

 

 

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