家を建てるのにはたくさんのものさしが必要です。
メジャーひとつあれば、家が建つなんてことはなくて家を建てるというお仕事はたくさんのものさしを使うように思えます。
自分は建築に知識があるわけではないですが・・
・寸法を測るメジャー
・穴などの大きさを測る定規
・直角を測るような定規
・材木の太さを測るもの
・センチとか尺とかインチとかそれぞれのものさし
・なんか光る角度を測るようなものもありますね?
・図面を書くCADソフトなんかもある意味ものさしと言えるかも?
・見積書だってローンの返済計画書だってものさしっちゃあものさしです。
素人考えでもメジャーひとつで家が建つなんて到底思えません。
メジャーひとつでその家を説明しようなんて出来ると思えません。
投資もそういう面あると思います。
ひとつのものさしだと測りきれない。
ひとつのものさしでは全容を知り得ない。
ひとつのものさしでは説明しきれない。
そのものさしでは測れないものがある。
そのものさしでは説明しきれない状況も出現する。
そのようなものであると感じています。
ざっと思い浮かぶものさしなんかを上げてみると・・・
・チャートから人々の心理を測るものさし
・世の中の流行り廃り浮き沈みから測るものさし(わかりづらいなら例えばポケモンGOのヒットを見て任天堂の株価があがるとかみたいなこと)
・経済状況または統計、指標などから測るものさし
・株式市場の過去データから測るものさし
言っていくのも面倒なくらい自分はたくさん思いあたります。(自分が得意なファンダ系のものさしを言わなくたってかなり言えそうです)
もう面倒なんでここではもうあげませんけど。
たくさんのものさしがあるんです。
いろんなものさしがあって、それらが合わさり、一つ一つのものさしのチカラが強まったり弱まったりしながら株価を形成している。
自分はそんなイメージを抱いています。
例えば、好調な企業を測るのにはその会社が持っている資産現金などとついているお値段を比較するようなものさしの影響は弱まります。逆に不調で将来に明るい展望をいだき難ければ、将来の会社の姿に対して今の値段と比較するようなものさしの影響は弱まります。
株価が別のものさしのチカラで押し下げられて配当や優待の利回りが高くなるならその利回りで測るものさしの影響が強くなっていきます。
そこにさらにほかのいろんなものさしをもつ人が合流して株価を測って動かしている。
そんな感じに。
だからそのものさしはそこにある株価を測れないこともあるんです。
それを認める必要があると思うんです。
そしてそれはそんなにわるいことではないと思います。
だって測れないものから遠ざかり測れるものだけ測っているのも許されるんだから。
たくさんものさしがあることを知る。
自分の得意なものさしを知る。
そこにある株価が自分の得意なものさしで測れるかどうかを考える。
測れそうだというものが時々はあるはずです。
自分の持つその得意なものさしがチカラを発揮する状況です。
測れないものなんか投げ捨てて、自分が測る事を得意とするものばっかりやってればいいと思うんです。
投資ってそんなものだと思います。
説明できることだけしてればいいんです。
説明できないことをしちゃいけないんです。
ひとつのものさしで家は建てれなくても自分の仕事くらいは出来るものです。
そのものさしには測ることが得意な仕事があるはずなのだから。
もちろん、これは新たなものさしを知り測り説明できることを増やすことを否定するものではありません。むしろそうしたほうが幅が広がると思います。
複数のものさしを使いこなせるならよりそれは立体的に見えてくるはずだと思います。
ただ、家の角度をメジャーで測ろうとするのは愚かだよね?角度をセンチで語ろうとするのは賢明じゃないよね?って話をしています。
そんなのメジャーで角度は測れねえよと遠ざかるか、分度器でも赤く光る機材でも使い方でも覚えてから挑戦すればいいのです。
たくさんのものさしがあります。
あなたが持つものさしが測るのが得意な仕事はなんですか?
測れぬことなどからはさっさと逃げ出して
きっちり測れるものだけ測っていきませんか?