大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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二つの割安

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株価は変動します。

それはその会社に対する人々の気持ちとその会社の価値実力が変化するからです。
株価が変動するのなら、その株価には高い時と安い時があるはずです。
会社の価値実力は、あまり動かないあるいは、変化してもその傾向があるし予想できるという前提ならば、その株価が安い高いが判断できるんです。
つまり会社の価値実力がまずあって、そこから基準価格を設定し、今ついている株価は人々の気持ちが押し下げているあるいは押し上げていると考えるのです。
人々の気持ちは変わりますので、押し下げられている株価が正当に会社の価値実力通りに評価されると株価は上がるとするのです。
あるいは会社の価値実力より高い株価がついているのなら、それは一時の人々の気の迷いで過剰評価されていていつ下げるかわからない、正当に評価されて二度と過剰評価される事はないかも知れない危ない株としたりするんです。
そして不当評価されて割安になっている株を買い、人々の気持ちが変わり正当に評価されるときを待ちましょうよが大筋の考えかたになると思います。
割安でもない株を人々の気持ちの変化を信じて買うというのも一つの手法ですがそれは、それはテクニカルの領域です。

それらを踏まえて考えると割安っていっても2つの割安があると思い至るはずです。

それは、
価値が”今”安く評価されている
”将来”成長して高くなる価値より今は安く評価されている
です。
今を見ることと将来を見ることができるんです。
今を見ればバリュー投資となるだろうし、将来を見るなら成長株投資です。
自分はこの2つは区別するべきだと考えています。性質が違うからです。

今の価値から割安を考えるのは比較的確実でしょう。

今は確定しているからです。ただ人の気持ちが変わるのを待てばいいという話です。
そのかわり、確定している価値の数十分の一まで不当評価するほど人々の気持ちが的外れになることも殆ど無いでしょうし何十倍にも株価がなることはすごく珍しいと考えられます。
加えて、人々の気持ちが変わるのはいつになるかわかりませんのでそれまでに会社の価値が落ちてしまう可能性も考えておいたほうがいいと思います。

将来の価値からみれば今の価値は安いと考えるのは相応に不確実です。

未来は確定していないからです。人々の気持ちが変わるのに加え、会社の価値が上がることも待たなければなりません。そして会社の価値が思ったほどあがらない。むしろ下がるなんてことも考えられます。
そしてこれは成長するぞと思える会社は当然みんなが期待していて、今の価値より高いことが多いんです。
その会社の成長がその期待より強くないと株価が上がるのは不確かな人々の気持ちに頼るほかなくなるかもしれないんです。
その時は永遠に来ないかもしれません。
その代わり、もしかしたらその会社は大成長をとげ今の価値より何十倍、何百倍もの価値にまで成長してくれるかもしれません。夢があるのです。

例えば、ヤフー。

ヤフーは上場時一株160万くらいだたったそうですが、それを売らずに今まで持ちづつけていたら軽々億になっているようです。ヤフーなんて常に期待を背負ってその時の株価がその時の実力より安かった試しなどないでしょう。
しかしヤフーは背負わされた期待以上に伸びる会社だったということです。
他にはセブン-イレブンなんてのもそうですね。

悪い例ですと、NTTドコモなんてのは、1999年あたりに時価総額40兆円ほどだったのですが、売上高は2013年の方が大きかったりします。ちなみに今の時価総額は8兆円ほどです。
iモードITバブルでみんなの話題を独占し、みんなの期待を一身に背負ったNTTドコモは、堅実な成長を遂げて・・・つまり会社の実力価値はあがりましたが、みんなの期待に応えるほどではなかったんです。期待が大きすぎだったと言い換えることもできるかもしれません。
そしてまぎれもなくNTTドコモは日本の中で屈指の良会社です。その時も今も。
会社の実力を見極め、そこまで成長しねーよと今も将来も40兆の価値はねーよと見定める眼があってNTTドコモの株を手にせずに済んだ人あるいは下がる前に手放した人もいたかもしれませんね。
NTTドコモはいくらなんでも高かったんです。

皆が知っている、知ることになるサービスを手がけるようになるまで成長する会社を見抜けて、そうなった時に今の価格は安いだろうと思える銘柄があるなら100倍以上もあるかもしれませんね。
反例になりますが例えを言うなら自分はガンホーがそうなる未来は想像できません。
他にはもしかしたらですけど今自分がバカじゃねーのと思える高さを誇るCYBERDYNEさんはうん、あるかもしれない。でもたぶん無いと思います。

まとめてみましょう

今の安さを重視する
・会社の価値が落ちるまでに人々の気持ち評価が変わるのをまてばいい
・確定している安さで買うことになるのでそこまで不当評価されていることはあまりなく10倍以上はめったになさそう

将来の高さを重視する
・確定してないことなので基本的には、ぜんぶ”かもしれない”
・会社の将来の価値にかける。見込んだ期待以上に応えてくれれば株価はぐんと伸びるかも
・基本的にみんなが期待しているので買った時点では割高な事が多い。短期的には正当に評価されて下がるかも
・期待の大きさによってはちょっと伸びるくらいではむしろ下がるかも。だってその株価は期待の成分のほうが大きいんだから。
・会社の価値があがることもまつことになるのでより時間が掛かるかも。
・夢がある。大成長を遂げる会社を見抜けるなら100倍以上も普通にありえるかも。

優れた会社、サービスを見抜く眼は、養うことができると思います。
それが安いか高いを判断する眼も同様です。
それを身につけ活用できるなら面白いことになるんじゃないでしょうか?

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