大河の一滴

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裏切り者はだれだ?

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投資家は何に期待するのでしょう?

という謎な入りですが、投資をするからには何かに期待してるのでしょう。

期待してないなら投資なんてしないよね?

何かはわかんないけど何かの価値が増す、増えると期待するからこそ人は投資をすると思うんだ。

 

で、そのときの”それ”ってなんだ?というか、”それ”を見間違えるのは悲劇・・あるいは滑稽だよねって話。 

 

時々裏切られたとか言ってる人を見ます。

これを書いているのは2018年の7月だね。

こんなこと日常茶飯事だけど直近ならビジョナリーホールディングスメガネスーパー)の株価が暴落に近い株安になった記憶が新しい。

ビジョナリーはTwitterでちょっと前に話題になったりして今回も話題になりました。

自分も興味持つところだったし、某掲示板などをみるとこんなことを書かれてました。

 

星崎に裏切られた(星崎とは社長さんだね。)

 

わからないけど、似たようなことを思っている人も多いんじゃないかな。

 

投資した会社に裏切られた。

 

そうだよね。何かに期待して投資をして思わぬ大きな株安。

期待が裏切られたのは確かだろうね。

ただ自分は疑問に思います。

 

その期待を裏切ったのは誰なのか?ってところで。

 

例えばこのケースならメガネスーパーは裏切ったのでしょうか?

メガネスーパーじゃなきゃ星崎社長でもいいよ?

これは自分は違うと思うのです。

 

だってメガネスーパーなら売上も利益も伸ばしてるんじゃん。

計画ではあるけど営業利益とか1.5倍とか伸ばす計画だしそれが頓挫してるなんて聞かないし。

 

いや、メガネスーパーは期待に応えているんじゃない?もちろん星崎社長も。

それが一年に十倍の利益だ!とか思ってるならたしかに期待は裏切られたというか、期待しすぎだと思うけど。

 メガネスーパーなら投資家の期待に応えて(業績をあげて)いるだと思うな?

じゃあ期待を裏切ったのは誰か?

この場合あなたを裏切ったのはその会社じゃない。

例えばそれの利益やEPSが伸びているのならむしろその会社は期待に応えているとさえ言える。

もしそこに裏切りがあるとするなら、会社でなく別のもの。

 

この場合はすなわち他の投資家です。

会社はEPSをあげることで期待に応えたけど同じ会社を持つ投資家が裏切り評価を下げる。PERがより下がる形で株価は下がったのです。

 

期待を裏切ったのは・・あなたを裏切ったのはその会社ではなく投資家なのです。

ビジョナリーならなんとかという投資ファンドでもいいけど、自分としてはそのファンドがというよりはその投資ファンドが売るというニュースを受けてより低い株価で取引しようと判断した誰かだと思うけど。 

で、聞くよ?

裏切りとは言ったけどね。

あなたはその会社に期待したのかもしんない。たぶんきっとそうなんでしょう。

 

で、投資家に期待したの?

 

この投資家さんたちなら自分が評価した会社をもっと上の評価にしてくれるって。

 ・・中にはいるかもね。そういう人ならむしろ確信的なんだと思う。

でも、そうでない人・・たぶん多くの人なら・・

 

ビジョナリーに投資をしている投資家さんなら自分が損しないように行動してくれる。

 

そうは期待してなかったよね?

そんなふうに信用してなかったよね?

と思うんじゃないかと思うところだけどいかがだろうか。

と、思うのは自分は基本的には他の投資家さんとか信用ならねえなあって思ってるからかもしれないけど。

 

これは余談で上でもちょっと言ったけど確信的にそう動いてくる人はいるだろうけどね。端的にはPERやPBRの水準訂正を狙うってやつ。

自分の認識だとテクニカルとかも同類です。EPSの変化は狙ってないはずだから。

基本的にはそのようなPERの水準訂正とかならその会社というよりは他の投資家に期待する行為です。

きっとこの投資家さんなら自分が損しないようにいずれ買ってくれると期待することです。投資家さんを例えば市場とか神の手とかにしてもいいんだろうけど。

 

裏切り者などいなかった。

あなたが会社に期待してたのであるなら、そこには裏切りはなかった。

あなたを損に落としたのはその会社じゃなくてまわりの投資家。

仮にあなたを裏切った者がいるとするならその主体はまわりの投資家だと言えます。 

 

だからヤフーとかの発言はこう言うべきだったんだ。

「まわりの投資家め。俺を裏切って見捨てて先に逃げやがって。」

 ・・・でもこれって滑稽じゃないですか?

だってまわりの投資家は、あなたに得させるとか損させないという目的なんか持ってないし。

 

あなたが裏切られたと思うことの正体はこういうことなんだと思います。

そんなときに会社に裏切られた!とか言うのは滑稽なことなんです。 

裏切りとは信じてたものに裏切られることだと思うんだ。対象に信頼信用しない中に裏切りなど発生しない。

だからただ単に、不注意というか、ただ単に見てない見えてない中で横から殴られただけ。

それはただ単に不注意なだけでそんなことで裏切られた!とか他人を責めているということなんです。

 

何がいいたいかというと

自分が何に期待し・・言い換えれば何を信用し何を信用すべきでないか。

それをはっきりさせるのがいいよね?って言ってます。

 

株式投資なら簡単。PERとEPSに分けて考えれば何に期待するのか、そして実際に出てきた結果が誰が期待に応えてくれたか。どれだけ応え裏切られたのかかなり判別できます。

 

ちなみに会社は裏切ることなんてないなんて全然言ってません。東芝あたりなら会社が裏切ったんだと思うよ?

でもビジョナリーなら会社が裏切ったというより、まわりの投資家だよね?って話であって、その中で裏切ったのは会社じゃなくて他の投資家なのに会社を裏切り者と罵るのは滑稽だし生産性がないし・・それに気が付かないことは不幸だよね。って話をしています。

 

それに会社は信用していいとできても、まわりの投資家はそうはいかない。としているなら。

その区別ができていたのなら、その裏切りに対するダメージは少なくなってたかもしれないのです。例えば買わないとか、量を減らすとか。

そうでなくてもまわりの投資家は信用ならないという前提で想定してれば今、もっとストレスなく過ごせたかもしれなかったのです。 

自分のことを言うならビジョナリーは確かに面白そうだ。でも周りの投資家が信用できねえ・・つまりは高いって判断して投資は見送ってます。(そのときより株高してるのでその判断自体は誤りなんですけどね)

 

ときには信用したものに裏切られることがあっても仕方ない。

長い人生そういうこともありましょう。

でも自分は基本的には何を信用し何に警戒すべきかをできるだけはっきりさせ、そんな不要なストレスをできるだけ未然に防ぎたいと思っているのです。

 

 

あなたが投資する際に何を信用し期待しますか?

これは信用する。これは信用しない。

それを定めてみませんか。

 

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(2914)日本たばこ産業 日記(分)

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもいろんな企業の数字を見てみようという習慣でやってますので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。
記事は書き溜めておくためアップ時に最新データとずれてる可能性があります。厳密にやるわけでもなくアバウト判断の練習なのです。

注目銘柄(市場/業種)

日本たばこ産業

(東証一部/食料品)

株価

2616.5円(人々は、山に登って満足して下山中。)

業績財務と指標とそれに対する分析

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 今日は分析。配当優待利回り(http://kamomenotoushi.hatenablog.com/entry/2018/07/29/210000)を眺めて使えるわりには利回り高そうなもので気になったものをチョイスして分析。日本たばこ産業JT

。優待は商品。配当優待で利回り6.5%。数字は上記の通り。 業績データは主に四季報CD。最新株価・指標は2018年12月28日に取得。

まず2012年から売上激減してるように見ますがこれはここからIFRS採用のため。事業自体に変化はないと思われるけどここの前後の比較は注意。は、あるけど基本的には長期に安定的な業績を見せており安定感は市場でも相当に高いほうです。当然赤字など見当たりません。事業の中身を見るとタバコが9割ほどの規模を占めており、他はおまけ。タバコも国内より海外の方が比率高めです。タバコと言われると世界的な嫌煙傾向で衰退のイメージですが文字通り衰退と思いますが、日本は減少海外は増える形でJTの規模自体は大きくなっておりIFRS採用直後から見ても利益は伸びていますし、今年3Qまで終えて堅調というところで今のところは衰退とは言えません。同時に近年はEPSは伸び悩んでますしBPSも横ばい程度か。一言で言うと停滞です。

財務。財務健全性はほどほど。負債で大きそうなのは社債とキャッシュ・マネージメント・システム預り金というのが目立つところです。キャッシュ・マネジメント・システムとは子会社間のお金のやりとりでのお金のようで、グループで融通し合うことで全体の有利子負債などの減らして金利支出などを減らす的な目的があるようなことが調べると。余裕のある子会社から借りてるということになりそうだね。実際推移を見ても安定的です。金利も無いか微々たるものでしょう。問題ないとしていいのではないか。

CF。財務より問題がないのがCF。とても安定的な営業CF推移。投資も普段はあまり必要なく普通にしていればFCFが潤沢に出ます。2016年2017年に、また過去には2008年に大きな投資支出。企業結合に伴う支出と言ってるね。調べるとやはり買収だね。特に近年は買収に熱心な模様で海外企業の買収を散発しています。以下のような記事もありますね。のれんが大きくなっており減損リスクはあるといえるね。

JTが1兆7190万円も抱える「のれん」とは一体何なのか? - M&A Online

JTが抱える「時限爆弾」 | ビジネスジャーナル

とはいえ、CFの水準を考えると抱える負債もそれほど大きくはなく問題ないとはCF方面から言える。逆にCFに問題ありとなってくるとかなり苦しくなるのでは?とも想像できます。ちなみにCFマージンで見るとIFRS採用後からもとても堅調な推移です。タバコ事業が基本的には優秀なCFマシーンであることは今の所疑うのが難しいかと。また配当増配が続いてますがCFから及び配当性向からこれ以上はあまり余裕がなくなってくる水準にまで来てそうです。利益などが伸びてこないならなかなか難しいのではないか。

評価。大きくは問題のない業績と財務。CFも潤沢で還元しつつ大きな買収もこなせてます。一方タバコ業界自体は衰退が見えるところでこれの衰退がどこまで進むか?はポイント。この衰退が早ければ利益あるいはCFも傷つき厳しくなってくるは考えられるところ。いまのところは堅調です。還元は余裕でもなくなっていて増配はあまり期待しないでいたほうが。減配も織り込んで優待合わせて5%ならいいやみたいなスタンスなら持ちやすいかもね。

日足週足月足の値動き判断

日足でさげ
週足でさげ
月足であげてさげ
確認。

売買判断

テクニカル的には、 目下絶賛下降トレンド。月足週足見ていてもなかなかすぐにこれが止めるとも思えないかな。値動き的には非常に買い目線は厳しいかな?という印象。とはいえ直近反発。2481を底にして逆張りは試みてもいいかも。すぐ切れるような気もするのでそしたら逃げるとして上手く反発すれば美味しいみたいな狙いで。
ファンダ的には、堅調な業績とCFに支えられて今の所問題なく。成長なければ還元は限界が迫ってきてるかも。若干割り引いて見れるなら利回り的にはわりといい水準。つまりそれなり以上に安い気はします。

リンク

ヤフー:http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=2914

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=2914

IRBANK:https://irbank.net/2914

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

 2019年が始まりました。

あまり株高する気はしてないですが、今までの方針通り会社見ながらポートフォリオの強化をするというのを継続するつもりではあります。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記分析四季報CD導入後)